フレンチ・コネクション2 (1975)
FRENCH CONNECTION II

監督/ジョン・フランケンハイマー
脚本/アレクサンダー・ジェイコブス/ロバート・ディロン
/ローリー・ディロン

シリーズ1作目を見たのが10年以上前のことなので、正直高架線
の下をもの凄いスピードで疾走するカーチェイスシーンなど
部分的なものしか覚えていないのだけど、そこに出ていた麻薬
の元締めであるシャルニエを逮捕するために、シリーズ2作目は
フランスのマルセイユが舞台となる映画。

なんと言っても今回の新しい要素は、愛国心の強いアメリカ人が
我の強いフランスという国で行われる捜査と言うことで、気難
しい異文化の交流が予想されると共に、犯人以外の事になると
目が入らなくなるジーン・ハックマン演じる"ポパイ"が、
破天荒な捜査によって一般市民を傷つけることなく、公共物を
壊すことなく、犯人を検挙できるのかが一つのポイント。
(逆にどのくらいハチャメチャに壊すのがポイントかもしれん+_+;)

残念ながら前作ほどのスピードや豪快さは感じなかった。
前半はほぼ異文化に身を置かれたハックマンが、どんな色に染まる
のかが興味の対象であったが、刑事ドラマとしてのバディムー
ビーとしては成立して居らず、捜査は完全に孤立したまま。
犯人に捕まった彼が、麻薬中毒に溺れて脱する状況を描いた
場面でも彼自身の演技が光るだけで、フランス人刑事・バル
テルミーとのぶつかり合いは殆ど無かったと言っても良い。
この辺のぶつかり合いがないため、二人の間に良い感じの情が
生まれたりしないし気の利いた展開が発生しない。

犯人を追いつめるラストも執拗さには脱帽するものの、これと
いった目を見張る演出には見えなかったのが残念だ。

ジーン・ハックマン (ジミー“ポパイ”ドイル) NY刑事
フェルナンド・レイ (アラン・シャルニエ) 犯人
ベルナール・フレッソン (バルテルミー) フランスの警部
ジャン=ピエール・カスタルディ (ラウール・ディロン) フランス刑事
キャスリーン・ネスビット () 時計を盗むイギリスの老婦人
フィリップ・レオタール (ジャック)
シャルル・ミロ (ミレット) フランスの刑事
エド・ローター (ブライアン)
Jacques Dynam (ジェネボウ) フランスの刑事
アンドレ・ペンヴルン () 英語を話せないバーテンの男
Ham-Chau Luong () 冒頭に出てくる日本人船長
Reine Prat () ビーチバレーでボールを取りに来る女性
Raoul Delfosse () ワイロを貰う船長

評価:★★★☆☆

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