グッドナイト・ムーン (1998年)
STEPMOM

監督/クリス・コロンバス
脚本/ジジ・レヴァンジー/ジェシー・ネルソン/ロン・バス
/スティーヴン・ロジャース/カレン・リー・ホプキンス

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84892
http://us.imdb.com/title/tt0120686/

グレムリン」(1984)「グーニーズ」(1985)「ホームアローン
(1990)、近年では「ハリー・ポッター」シリーズを手がけた
クリス・コロンバス監督作品。
子供を絡めたヒューマンドラマが得意な監督さんだ。

この映画の中でも、先妻と継母との狭間で揺れる子供たちが
登場し、子供は現在の状況を示す振り子の役目として心情を
表すのに面白い役目で登場する。

先妻と継母。当然ながら当初は互いにもの凄い不信感と嫌悪感
でやりあっている。しかし次第に自分たちに無い物を認め合い
互いに努力する姿を知って友情が芽生えてくる。

ちょっと綺麗に融和し過ぎるドラマであるが、スーザン・サラ
ンドン演じる先妻が当初の圧倒的なイニシアチブとは違い、
次第に何もかも継母に対して失っていく中で、気丈に振る舞い
ながらも子供と接していくドラマとして、しんみりさせられる部分
が多かった。そこには自分の方が先に朽ち果てていく事を知って、
継母に全てを託しても良いものかという心理と、あくまで
母親としての自分の地位を守る姿が混在し、複雑な状況を
生んでいるからなのかもしれない。

ジュリア・ロバーツのスタイリッシュで都会的な部分も演出の中
でとても生きている。
彼女はファッショナブルで有り、子供の心を掴んでいくのが得意
な訳だが、そんな有利に働く部分を投げ捨てて、母親として生きる
事を選択していく姿は共感出来る物ではないかな。

スーザン・サランドンにとってはちょっと理想的なエンディング
を演出した感じもするけど、こうあって欲しいという視聴者の
願いを叶えた感じの物語かも知れない。その分夫婦間の汚い面は
全て排除されている感じがするのが、ドラマとしての欠点か。


ジュリア・ロバーツ (イザベル・ケリー)
スーザン・サランドン (ジャッキー・ハリソン) 母親
エド・ハリス (ルーク・ハリソン) 父親
ジェナ・マローン (アンナ・ハリソン) 長女
リーアム・エイケン (ベン・ハリソン) 長男
リン・ウィットフィールド (スウェイカート) ジャッキーの主治医
ダレル・ラーソン (ダンカン・サミュエルス) イザベルの仕事仲間
Mary Louise Wilson (フランクリン)
Andre B. Blake (クーパー)
Russel Harper () 撮影のアシスタント
Sebastian Rand (タッカー) ベンの友達
Jason Maves (ブラッド) アンナを虐める同級生の男

評価:★★★☆☆

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