春の日は過ぎゆく (2001年)

出演/ユ・ジテ、イ・ヨンエ、ペク・ソンヒ、パク・イヌァン
シン・シネ、ペク・チョンハク、パク・ソヌ

女性が過度の結婚願望のオーラを見せた途端に、その重圧に耐えら
れなくなった男性が、突如素っ気なく距離を置き始めるというシチ
ュエーションは多いが、ここでは逆。

物質的な距離感も社会的な通念も、韓国で描かれる愛の形を前にして
は何の意味も持たなくなる様な内容が多いだけに、この映画、韓国
ドラマであるという既成概念に縛られ過ぎると、とんでもない裏切り
によって、変に違和感と失望心を煽ってしまう。

伝わりづらい演出が数多いのも事実で、五感をフル活用しないと映像
から意図する演出が見づらい映画だった。これはもしかするとTVの放送
の関係でカットされていたのかもしれない。

心の反感を買うのは、別れの演出よりも出会いの演出に有る。
別れのためのシグナルはいくつもの場面で知ることが出来るが、
出会いから恋愛成就に至るまでの過程が妙に素っ気なく省かれていて、
映画に感情移入がしづらい。

映画ではイ・ヨンエがあまりにも傍若無人な姿に見えるが、正直
ミスキャスト。最後、別れる際にイ・ヨンエが微笑むシーンには、是非
ともラジー賞を差し上げたい(´ω`=)

恋愛に関する描写よりも、お婆さんの世話を赤の他人である孫の妻に
押しつけようとする叔母の発言には妙に韓国の家庭っぽさを
感じた( o_ _)oキノセイカ

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