子供の親権を巡って離婚調停中の母子が新たに引っ越してきた
アパートで起こる怪奇現象に悩まされていく。この界隈で
数年前に行方不明になった子供との関連が有るのか。

なかなか日本の映画としては頑張った感じがする。
単純なホラー映画とせず、母親の心情を描き出したドラマである
点が興味深い点だろうか。

元旦那が妻の過去をほじくり返してなんとか親権を奪い取ろうと
してくる中で、母親はなんとか親権だけは奪われまいとして
奔走する。
その中で似たような境遇にあったとされる行方不明の女児の事件
とシンクロしていく流れが実に自然で上手い作りだ。

更に上手い点は黒木瞳の幼少の頃の記憶とも上手くシンクロして
いる点であり、この辺の幼少の頃の記憶が母性を導き出す結果と
なっている事。

夜中に天井のシミなんかを見つめていると人影に見えて気持ちが
悪いようにこのドラマでもそういった細かい所に着眼点を置いて
気持ち悪さをホラー映画の材料として使用している。

わずか三年前の映画だが菅野莉央が本当に小さい。
子供の成長は早いですね。

既にハリウッドでも主演・ジェニファー・コネリー、タイトル
「DARK WATER」という名前でリメイクされている。

評価：★★★☆☆