いまを生きる (1989年)

出演/ロビン・ウィリアムス、ロバート・ショーン・レナード
イーサン・ホーク、カートウッド・スミス

規律と伝統を受け継ぐ名門の全寮制高校が舞台。

自分の個性を表現し意思を具現化していく資本主義と、厳格な管理
体制の元で個を押し殺して協調体制を築き上げていく社会主義の
様な対立する関係の構図がある。

ロビン・ウィリアムスはそんな社会主義の中に送り込まれた資本
主義社会の扇動家みたいな役で好演し、人間的な生き方の探求を
生徒たちに伝えていく(´へ`)

主体性・自立性を持つことを嫌い抑圧された社会の中でも、詩と
言うものの中に、禁止されている自分の意思表現を託して伝えて
いくというのは古来からある手法だ。しかしその手法を現代劇の
中で取り入れるとやや不自然さが残る(ノ゚−゚)ノ
娯楽多き社会に生まれた世代が、あのような詩だけで満足し
果たして興味を引くことが出来るだろうか。この感覚さえ乗り切
れれば、映画の中の世界観はほぼ完璧に近い物になる。

終始映画を彩るバグパイプの音やスカートを履く男性姿、建築物
から察するにスコットランドが舞台なのかと思っていたが、実際は
アメリカが舞台だった(・o・;)

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