間謀最後の日 (1936年)
The Secret Agent

監督/アルフレッド・ヒッチコック
脚本/チャールズ・ベネット

ヒッチコックのイギリス時代に監督した作品。
自分自身どのくらい見ているのか知りたくて調べてみました。
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快楽の園(1925)、下宿人(1926)、ダウンヒル(1927)、ふしだらな女(1927)
リング(1927)、農夫の妻(1928)、シャンパーニュ(1928)
マンクスマン(1929)、ジュノーと孔雀(1929)、ヒッチコックのゆすり(1929)
殺人!(1930)、エルストリー・コーリング(1930)
リッチ・アンド・ストレンジ(1931)、スキン・ゲーム(1931)
第十七番(1932)、暗殺者の家(1934)、三十九夜(1935)
サボタージュ(1936)、間諜最後の日(1936)、第3逃亡者(1937)
バルカン超特急(1938)、巌窟の野獣(1939)
------------------------------------------------------------<全22作>

この内、私が見たことがあるのは、「下宿人」、「農夫の妻」、「ゆすり」
「殺人!」「スキン・ゲーム」「三十九夜」「バルカン超特急」。

本作品で8作品目。
この作品、世間的にはそれ程悪くはない評価なのだが、私はヒッチコック
作品の中でもワースト3に入るくらいつまらない作品に見えた。
撮影された時代を考えると、酷評するのも可哀想な気がするのは確か
ですが....(´・_・`)

映画の中での人物同士の出会いに必然性はなく、何の確証も無しに
シナリオが進み、軽い役柄のキャラクターに振り回されて緊迫感の無い
映画となっている。
唯一、情が入ったのは、出先で出会う老夫婦との顛末だけだった。

遠方で事件が起こるトリック撮影やカットバック手法、ミニチュアを
使った列車の脱線事故など、映像的な面で言えば、その後のヒッチコック
の作品に繋がる手法の原点を見せられるような感じで興味深い。

評価:★☆☆☆☆


ジョン・ギールグッド.........主人公のイギリス側諜報員
パーシー・マーモント.........犬の主人
ピーター・ローレ.............主人公の相棒。"将軍"
マデリーン・キャロル.........主人公の妻役
ロバート・ヤング.............ドイツ側の諜報員
リリー・パルマー.............将軍がナンパする女性。
チャールズ・カーソン........."R"
フローレンス・カーン.........ドイツ語を教わる
ハワード・マリオン=クロウフォード.チョコレート工場にて情報を金で買う。

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