交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦

監督 - 松田秀知
脚本 - 寺田敏雄
製作 - 上松道夫、中曽根千治、百武弘二、木下直哉、古賀誠一、
亀井修、山田良明、水野文英、石川治
エグゼクティブプロデューサー - 平城隆司
企画 - 古賀誠一、梅澤道彦、桑田潔
プロデューサー - 内山聖子、上田めぐみ、柳川由起子、井口喜一

湘南乃風『ガチ桜』

http://www.koshonin-movie.com/

【ドラマ版・交渉人】【ドラマ版・交渉人2



乗員・乗客159人の命を守る??それが最後の任務
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警察は容疑者の車を追いかける。必死に検問を張り、犯人の
車を止めようとするが、犯人はバリケードを通過し、警察官
一人をはねて暴走する。そして
鎌田のショッピングモール
と突っ込み人質50人を取る。
犯人は三名、
谷村和男、御堂啓一郎、中川伸也
モールの出入り口に警察官は取り囲み、マスコミも生中継で
報道する。
現場を指揮する桐沢。そして玲子が現場にやってくると、すぐ
に犯人と交渉する。犯人側リーダーは御堂。玲子は彼に、
50人の人質を乗せる車はすぐには用意できない事を告げ、20人
乗りのマイクロバスならば用意できるという。暗に人質の数を
減らそうとする交渉だった。
警察側はすぐに谷村の身元を割り出すが、他の二人は一切
素性が分からなかった。
そうしている間に、バリケードで犯人の車を静止しようとした
警察官が病院で死亡。桐沢は、相手側のリーダーの対応が
あまりに冷静すぎる為に、交渉術ではなかなか警察側が主導権
を握るのは困難を極めると思われた。
そんな中、SATの
中丸たちが現場を引き継ぐことになる。

一方犯人グループ内でも動きがある。
犯人の一人・谷村はあまりに感情的に走るために、御堂は
彼の拳銃を預かるという。谷村から銃を引き渡されると、御堂
は谷村を撃ち殺す。その銃声によって警察側も緊張を強いられ
る。
桐沢は玲子を呼び戻し、捜査権がSATに移ったことを告げる。

その頃、御堂は人質達にジョン・レノンを殺害したマーク・
チャップマンの事を語って聞かせていた。彼は世界的に有名な
彼を撃ったが、釈放されれば殺されるとして国家が彼を守った
事。人の命の重さは全ての人が同じだと思うか?と人質たちに
問うと、現状では全く違うこと。そんな世の中を変えてみない
か?と問い、自分ならば変える自信があるという。

そんな中、犯人の一人・中川は御堂にそろそろSATの突入が
有ることを知らせる。
玲子は何故犯人は、人質には決して危害を加えないとしていた
ラインを切って発砲したのか考えていた。それは交渉の意思が
無いことを示すのではないかと気がついた彼女は、突入する
SATを止めようとする。しかし突入するという時に、モールの
入り口は大爆発し、SATはみな負傷する。暫くすると人質が
一斉に飛び出してくる。犯人もその中に紛れている為に、
警察は止めようとするが、50人が一斉に飛び出してきたので
静止できず。しかし御堂は最後に一人で出てくる。抵抗する
こともなく彼は逮捕される。
人質だった
木元和樹祐介は、御堂の話していた言葉が気にな
っており、連行される御堂に話しかける。
どうしたら世の中を変えられるのか。そんな問いかけに、御堂
は私のことをよく見ていろと告げる。

取りあえず主犯格は捕まった物の、一人の犯人が逃走して
しまった。逃げようとすれば逃げられたはずなのに、何故
捕まったのか、玲子は考えていた。

そんな中、玲子は休暇を取り北海道に行くことになっていた。
同時に木崎も休暇届けを出していた。木崎は玲子と偶然同じ
日に休暇を取ってしまったことに違和感を覚える。しかし玲子
は北海道にいくことで何処か安心する所があった。

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ショッピングモール立て籠もり事件が中途半端な形で解決を
見せた後、玲子は休暇を取ろうとするが、北海道に行く為に
空港に行くと、そこでモールで人質だった一人・木元祐介が
偽名を使って北九州行きの飛行機に乗っている事を知る。
急遽予定を変更し、北九州行きの飛行機に乗ると、そこには
なんと木崎もフィアンセと共に搭乗していた。

2008年に第1シリーズ2009年にスペシャル版第2シリーズ
が放送されたドラマの映画版。

ハイジャックものは海外映画で散々見ているような気がする
けど、ドラマとしては容易に楽しいシチュエーション作りが
出来るロケーションで、見応えが有るのだと思う

細かいところを言うときりがなく、何故拳銃や爆弾、ドライ
バーなどの工具を持ち込めた、貨物室のハッチが開いている
状態で押し出されそうになる玲子を強引に助けてしまうこと。
心臓に負担を掛けると危険だとされる割に、相当な心臓の
負担を強いられる所など、突っ込み所は満載なのだけど、誰が
イニシアチブを持っているのか、その辺の駆け引きや反転具合
がとても楽しい内容になった。

特に役柄として上手く出来ていたのは、反町隆史演じる実質的
に主犯格の男性だった。
この人物がどういう意図を持って犯罪計画に荷担しているのか。
一見すれば御堂を信仰する信者のような感じだけど、そんな
事でハイジャックまで起こすとは思えないし、結果を
聞いてみると実に面倒な事件を引き起こしているなと思う。

人の命の重さについて上手く考えさせられる様な骨太のテーマ
が存在し、その裏でそれを軽視する人たちの醜い行動の数々が
露わになっていく所は憤りを感じるところだし、行動理念を
掲げるのは年配の男性で、実行役として若い人たちが踊らさせて
いるところなど、現代の世の中を象徴していて上手くできていた。

人は簡単に洗脳されてしまう生き物なんだろうなという事が
見て取れるものだった。

これくらいのクオリティが有れば日本の映画も楽しく見る事
が出来るけど、交渉人というテーマからはやや外れている
様な感じもする。

最後、主人公は玲子なので仕方がないとはいえ、やっぱり
操縦させるならば男性に任せた方が良いのではないかという
気がする。

宇佐木玲子 - 米倉涼子 (SIT)
桐沢圭吾 - 陣内孝則 (SIT)
木崎誠一郎 - 筧利夫 (SIT)
墨田耕平 - 笹野高史 (SIT)
桜庭健二 - 塚地武雅 (SIT)
王子隼人 - 八神蓮 (SIT)
菅原由美 - 中山恵 (庶務)
佐山葵 - 永池南津子 (庶務)

片山一義 - 高橋克実 (刑事)
真里谷恭介 - 城田優 (囚人)
工藤幹夫 - 伊武雅刀 (記者)
蓮見芳樹 - 高知東生 (刑事)
三村留美子 - 安めぐみ (玲子の友人)
宇佐木澪 - 林丹丹 (玲子の妹)

北九州行201便ハイジャック事件関係者

御堂啓一郎 - 津川雅彦 (犯人、元新聞記者)
中川伸也 - 反町隆史 (犯人)
木元祐介 - 林遣都 (フリーター、弟・犯人)
加納俊彦 - 柳葉敏郎 (パイロット)
沢木秀二 - 成宮寛貴 (IT企業社長)
堂ノ上由佳 - 星野真里 (木崎のフィアンセ、九州女性)
木元和樹 - 川野直樹 (兄・犯人・感情的)
長谷川実 - 原田龍二 (副パイロット)
真崎悦也 - 小市慢太郎 (犯人)
川野義直 - 中根徹 (栗原の元秘書)
水原理沙 - 小野真弓 (沢木秀二の彼女)
谷村和男 - 金山一彦 (犯人の一人・感情的)
佐久間英孝 - 相島一之 (空港の管制局)
栗原周五郎 - 橋爪功 (経済産業省)

境 和子 - 貴城けい (フライトアテンダント)
加納みずき - 黒坂真美 (フライトアテンダント)
中丸 - 工藤俊作 (警視庁・SAT)

山崎一、寺泉憲、藤田宗久、渡辺憲吉

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