リンダ リンダ リンダ (2005)

脚本/向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
監督/山下敦弘







地方都市にある芝崎高校。
高校生活最後の文化祭を目の前にして、仲間達でバンドを
結成し参加しようとしていたのだが、ギターの今村萠が
指を骨折。ヴォーカルをするハズだった丸山凛子は、立花恵
と衝突して脱退してしまう。途方に暮れた山田響子と立花恵
と白河望は、目の前にいた韓国の留学生・ソンをヴォーカル
として起用し、突貫工事でブルーハーツの曲をコピーしよう
と考える。

昨日TV埼玉で19時から放送していたので見てみた。

しかし映画は相当つまらなかった。もの凄い催眠効果のある
映画で途中で眠りそうになった。

意外なのは、この映画を支持している人が多いこと。
評価的には多分両極端に分かれる作品なのでしょうか。
そして意外にも豪華な出演陣が出ている事だ。

こういう映画を見る度にリアルさだけを求めれば良いのか、
等身大の女子高生を描くだけで良いのか考えさせられる。

このバンドマンの4人は決して互いに心を開かせるとか
ぶつかり合うとかそういう描写は一切無く、寧ろ我関せずに
問題となるべきことからは目を背けて一定の距離感を保って
生活している。一つの空間にいてもみなそれぞれの事を考え、
自分の役割だけを果たそうとする姿にただただ寂しさを
覚える内容だ。

そんな描写を貫き通せばまだ良いのかも知れないが、微妙な
アプローチが有ったり、青春にありがちな異性との関係や
深夜の学校に忍び込むなどの描写を挿入し、ドラマを盛り
上げようとするところが妙に寒々しい。

日本人同士、特に女性に見られる友人間の腹の探り合いが
展開され、仲間と居るのに張りつめるような緊迫感に包ま
れている所を、韓国人留学生ソンをぶつける。これによって
どんな化学反応を起こし、互いに少しずつでもアプローチ
を見せていくのかと思えば、結局最後まで平行線を辿った
ままだった。

なんとなく練習に関しても真面目に練習しているのか
していないのか分からず、練習の段階では相当ドヘタだった
ものが、突然ライブでは完成度の高い演奏を見せる。
一種のサプライズかも知れないがなんとなく説得力がない。

ペ・ドゥナ ソン(Vocal)
前田亜季 山田響子(Drums)
香椎由宇 立花恵(Guitar)
関根史織 白河望(Bass) (Base Ball Bear)
三村恭代 丸山凛子
湯川潮音 今村萠
山崎優子 中島田花子 (me-ism)
甲本雅裕 小山先生
松山ケンイチ 槙原裕作
小林且弥 大江一也
小出恵介 阿部友次
三浦哲郁 石川友康
三浦誠己 前園トモキ
りりィ 恵の母親
藤井かほり 中山先生
浜上竜也 飯島浩平
山本浩司 スタジオQの店員
山本剛史 カラオケの店員
近藤公園
ピエール瀧

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

inserted by FC2 system