マッド・シティ (1997)

出演/ダスティン・ホフマン、ジョン・トラボルタ、アラン・アルダ
ミア・カーシュナー

博物館をリストラされた職員が、銃を片手に復権を求め館長に詰め寄る。
しかしその行動が思っても見ない方向へと歩み始めた。

人間の行動は監視する人が居てこそ自制がかかる。
犯人の行動に審判の裁定を下す世論の視線。
世論と犯人のパイプ役に徹して裁定の材料を提供するマスコミが
マスコミ本位の報道をすればどのようになるのか。

そこにはマスコミを監視する世論は存在しない。
見た物がそのまま鵜呑みにされるマスコミは神の領域。

針小棒大が過ぎるほどの映画だが、構成としては良くできていて驚く。
良く出来ていないのは、中途に浮くダスティン・ホフマンの役柄だっ
た( ̄□ ̄;)

ダスティン・ホフマン自身も実は復権を求めて奔走する役。
似たような立場を演じて犯人との共通性を探り、自己の為に事件を操作
しつつも、犯人に同情するという難しい役に挑戦している。

非道な行動をしている本人が同じく報道によって、その非道さを知ること
になる展開は素晴らしいのだが、ホフマン自身は、そんな報道に全ての
責任を擦り付けて自ら何の責任も感じていない(´ω`=)

しかしエンディングは、カメラマン兼助手の女性によって上手く締め括ら
れている( ̄▽ ̄)

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