イギリスの文豪チャールズ・ディケンズ原作。

生まれたと同時に孤児になった子供が、数奇な運命を辿り、見事親族に
出会うまでを描いた作品。

TV用に製作した映画と言うことで、放送枠を考慮?して放映時間も1時間30分。
CMが挿入する事を意識したような展開の区切りの付け方が微笑ましい。

劇場用に作られる作品に比べて、時代考証を基にしたナマの生活感と
子供の成長に伴う人間性の描写が足りない為に、子供に背負わせる苦労
が伝わりづらく、多少感情移入もしづらい部分が有るのだが、なかなか
面白かった。

オリバー・ツイスト自体は、既に無声映画時代から何度も映画化され舞台化
されTV化されているだけ有って、安心して見ることが出来る。

行く先々で奪われる純金のロケットの行方が、子供の運命と同じく、
先行き不透明なアイテムとして上手く利用している( ´△｀)