ベン・アフレック扮するルディが亡くなった親友に扮して、
親友の彼女に会ったことから巻き込まれるクライム・サスペンス
映画。

映画で面白いのは、小さな嘘がやがて大きな災いとなって自らの
身に降り掛かってくる事。そして終盤になりスピード有る展開の中
で物語が二転三転するところにある。

この映画に登場するシャーリーズ・セロン扮するアシュレイの
真意が何処に有るのかによって、ドラマの風向きが全く正反対を
向く楽しさが有り、そんな彼女に振り回される男性の悲しいサガが
よりドラマを引き立たせている。

逃げようと思えば逃げることが出来る場面は幾つかの場面で有る
のだが、そんな場面でも女性の影が付きまとい一人で逃げること
が出来ない。

自分の身分を証明できないもどかしさが全編を包み、逆に身分が
分かってしまう事の危うさがスリルを生む。

ドラマで不可解なことは、シャーリーズ・セロンと
ゲイリー・シニーズは兄妹の関係であるハズなのに、恋愛感情
が生まれている事かな。

ドラマが反転したときの一瞬の楽しさは有るんだけど、
冷静になって事情を考えるとどうも不自然な事が多い気がしてくる
のが欠点と言えば欠点か。

ベン・アフレック (ルディ・ダンカン) 主人公。自動車泥棒
ゲイリー・シニーズ (ガブリエル) カジノ強盗団リーダー
シャーリーズ・セロン (アシュレイ) ニックと文通
デニス・ファリナ (ジャック・バンガス) カジノ支配人
ジェームズ・フレイン (ニック・キャシディ) ルディと同じ房の仲間
ドナル・ローグ (プグ) ガブリエルの部下
ダニー・トレホ (ジャンピー) ガブリエルの部下
アイザック・ヘイズ (ゾーク) ガブリエルの部下
クラレンス・ウィリアムズ三世 (マーリン)
アシュトン・カッチャー
Dana Stubblefield (アラモ) 囚人

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)