セックス・アンド・ザ・シティ(2008)
SEX AND THE CITY

監督: マイケル・パトリック・キング
製作: サラ・ジェシカ・パーカー、ジョン・メルフィ 
ダーレン・スター、マイケル・パトリック・キング
製作総指揮: トビー・エメリッヒ、リチャード・ブレナー 
キャスリン・バスビー、ジョナサン・フィレイ

テレビドラマ版

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キャリーは3冊の本を出して3年の時が過ぎた。
彼女は時の経過を感じさせず、昔のままの恋をしていた。
恋人のビッグと一緒に住む物件探し。33件目の物件もあまり
気に入るものがなく、諦め欠けていたところ、予算はオーバー
だがペントハウスに空きがあるという。前のオーナーが離婚し
た為に売りに出たという。キャリーはクローゼットが気に入ら
なかったがそれ以外は殆どパーフェクトに近かった。
ビッグはクローゼットは直すとして、あっさりとここに住まい
を決めてしまう。

この日、みんなで逢う。
キャリーが新しい新居を見つけたことを羨ましがる仲間たち。
ミランダはスティーブと一緒にブルックリン暮らしだし、
サマンサは彼氏のスミスについて現在ハリウッド暮らし。
しかしこの日は急遽、ブレア・ウェルケンが彼氏と別れた事で
彼女の私物がオークションにかけられることになり、サマンサ
はフラワーリングを競り落とそうとしてやってきたのである。
しかし一人だけ競り合うライバルが居て、相手に落札されて
しまう。

このオークションに出品したブレアは10年も相手と一緒にいた
が、結婚せずに居たため急遽男性からポイ捨てされてしまった
悲劇の女性だった。

キャリーはペントハウスでビッグと過ごす中、生活を構築したい
と彼に告げる。するとビッグは結婚したいのか?と問い詰める。
ビッグはキャリーが望むならばとして、結婚しようと告げる。

翌日のランチの場でキャリーは結婚することになった事をみんな
に発表する。シャーロットはこれまでのキャリーとビッグの事を
考え、ついに結婚するとした彼女の事を自分のことのように喜び
その場にいた人たちに向かって、思わずキャリーが結婚すること
を報告する。

すぐにキャリーが結婚することは新聞にも掲載される。
それを受けてVOGUE誌のイニドはキャリーに、貴方の結婚を
特集号で扱いたいと言われ、花嫁として出て欲しいと言われる。
結婚なんてアホのすることだと言うサマンサもキャリーが結婚
すると聞いて涙ぐむ。
更にキャリーの元にはヴィヴィアンから結婚式の特別ドレスが
届き、全てがキャリーの結婚を祝福しているかのようだった。

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長年の間、つきあったり別れたりを繰り返していたキャリーと
ビッグはついに結婚することになる。
キャリーは完璧な形を求めてあれこれ奔走するが、徐々に
ビッグは結婚することで二人の関係がこれまでとは違う物に
なってしまうのではないかと不安になっていく。そして式の当日
に取った行動とは?

映画としてはそれなりに面白かったが、やはりバブルしている
内容である。
キャリーがニューヨークの中年女性の象徴の様に描かれている
けれど、自己満足っぽく見えるし、中年女性の生き方の提言だと
するには、やっぱり一般の人とは少々かけ離れている部分もある。

ドラマ版では恋愛がファッション感覚だったけれど、流石に
映画版では新しいキャラクターを極力登場させずに、今ある
人物の間だけで問題を浮かび上がらせた。

今回キャリーの相棒役は、ミランダだった。
結婚を否定しているサマンサがニューヨークを出て行ってしま
った事もあって、一人身を謳歌しているのはキャリーだけ。
スティーブを強引に欲求不満の男性役に見立てて浮気を誘発し、
上手くミランダと接する機会を多くし、二人だけの時間や気持ち
の繋がりをもって、問題を提起を行ったと思う。

ドラマ版ではタブー化していた、サマンサの妊娠話、そして
ビッグの結婚話、そしてサマンサの一人の男性だけを愛する
女性像を、映画では全て解決させるような流れだったが、
サマンサだけは、やっぱりその枠に収まらなかった。
しかもタブー化していたサマンサの年齢も、ついに50歳を迎えた
という事で、30代をテーマにしていたドラマからは随分かけ離れ
てしまった感じもする。

アシスタントとして唯一、映画版の新キャラクターのルイーズが
登場。
ニューヨークに恋愛を求めに来たとするには少々違う方向性が
有ったけれど、彼女のお掛げでキャリーの私生活が上手く
まとまった。

個人的にはスタンフォードとキャリーのツーショットが見たか
ったけど、流石に扱いは小さかったな。

そしてサマンサがサマンサらしく自分を貫いて、一人の特定の男性
の枠だけに収まらなかったこと。
ただそんな一面にも年相応の物があるだろうという事で、金持ちの
する事はよくワカランというオチにも写ったかな。


キャリー・ブラッドショー …… サラ・ジェシカ・パーカー (小説)
サマンサ・ジョーンズ …… キム・キャトラル (フロリダへ)
シャーロット・ヨーク …… クリスティン・デイヴィス (主婦)
ミランダ・ホッブス …… シンシア・ニクソン (弁護士)
ミスター・ビッグ …… クリス・ノース (投資家)
ルイーズ …… ジェニファー・ハドソン (アシスタント)

イニド・フリック …… キャンディス・バーゲン (VOGUE編集長)
スティーブ・ブラディ …… デヴィッド・エイゲンバーグ (ミランダの夫) 
ハリー・ゴールデンブラッド …… エヴァン・ハンドラー (シャーロットの夫)
スミス …… ジェイソン・ルイス (俳優)
アンソニー・マレンティーノ …… マリオ・カントーネ (ゲイ)
マグダ …… リン・コーエン (ベビーシッター)
スタンフォード …… ウィリー・ガーソン (ゲイ)
--- …… ジョアンナ・グリーソン (セラピスト)
ブラディ・ホッブス (Joseph Pupo) 子供
ダンテ (Gilles Marini) サマンサの隣人
ラウル (Gilbert Cruz)
カール (Damian Young)
パウロ (Rogelio T. Ramos)
ウィル (Josh Henry) ルイーズの彼


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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