スティグマータ/聖痕 (1999年)
Stigmata

監督/ルパート・ウェインライト
脚本/トム・ラザラス、リック・ラメージ

キリストが負った5カ所の傷跡を示す聖痕が現れた女性をめぐって、バチ
カンの神父が調査する話し。

いやぁ〜ガブリエル・バーンがドハマり役でなかなか面白い作品でした。
スタイリッシュな映像で魅せるシーンの数々。
特にバーンがアークエットを追いかけて裏路地に踏み込んだシーンや
地下鉄で聖痕を付けられるシーンは、雰囲気が良く出ていた。

聖痕の謎とバチカン市国の権威の失墜を意図的に阻止しようとする陰謀が
上手く絡まり、先の見えない展開で映画を構成している。

しかしストーリーの全てが消化された感じがしないのが残念なところ。

主人公の女性に降りかかる聖痕の本質が何なのか、一緒くたに物事を捉えて
変に曖昧なところが映画を難解なものにしている。

トマス福音書の解読に関わった一人であるブラジルで亡くなる神父が所持
していたロザリオ自身に込められたものは、果たして神父自身の思念なの
か、この映画の本質であるキリストの言葉なのか、この辺をきっちりと
筋立てして解決したら、映画としては評価が高いものになるはず。

辛気くさいオカルト映画ですが結構お薦めです( ´△`)


パトリシア・アークエット.....聖痕が現れる美容師の女性。
ガブリエル・バーン...........バチカン市国の奇跡認定委員の神父。
ジョナサン・プライス.........バチカン市国枢機卿
ニア・ロング.................アークエットの親友で同僚。
トーマス・コパッチ...........ピッツバーグの神父。
レイド・セルベッジア.........トマス福音書解読の一人。
パトリック・マルドゥーン.....アークエットの恋人。
アン・キューザック...........初めに病院に運ばれたときの女性医師。
トム・ホッジス...............看護婦。
Enrico Colantoni.............バチカン市国の神父
Dick Latessa.................バチカン市国で監視されている言語学者。
ジャック・ドナー.............福音書解読の一人。ブラジルの教会で死。

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