隣のヒットマン
(2000年) 監督/ジョナサン・リン 出演/ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、ナターシャ・ヘンストリ ッジ、マイケル・クラーク・ダンカン、アマンダ・ピート |
気の良い歯医者に勤める男(夫婦)の隣に引っ越してきたのは、有名な殺し屋
だった。そこから巻き込まれていくコメディ映画。
先日鑑賞した、「いとこのビニー」で監督を務めたジョナサン・リン監督
の作品。
この監督、人間の欲がむき出しになる様な"金"に纏わるシチュエーション
と、あまり表沙汰にはならないような聖域を"ブラック"な視点で捉えるの
が好きな様で、そんな映画を演出するために、これでもかと言うくらい
豪華な出演者をかき集めて映画を制作してしまう。一体彼の元に俳優が
集まる理由は何なのだろうか(・o・;)
映画は"三竦み"の法則のような対立する人間関係の構図が有り、拮抗する
勢力図の中に迷い込んだ男を、面白可笑しく捉えた作品だ。
"金"に対する執着心が映画の中の支柱ともなるべき要素で、それを巡っ
て、ストーリーは"人間関係"の綱引きと"愛"という不確定要素を用意し
"裏切り"と言う結末を用いて構成している。
一本筋の通った結婚観と友情論を用意したかと思えば、その人間関係が
常識を逸脱する程に希薄過ぎて、コメディとして笑えないようなシニカル
さと矛盾を含んでいる。
この感じ「いとこのビニー」でも感じた(´▽`;
"殺し"ではなく、他の要素に例えれば、凄く面白かったかも知れない。
そういう意味では残念(´ω`=)