嗤う伊右衛門 (2003年)

監督/蜷川幸雄
脚本/筒井ともみ
出演/

唐沢寿明 (民谷伊右衛門) 岩の夫
小雪 (民谷岩) 伊右衛門の妻
香川照之 (又市) 御行乞食
池内博之 (直助) 伊右衛門の隣人
椎名桔平 (伊藤喜兵衛) 筆頭与力

六平直政、井川比佐志、MAKOTO、松尾玲央、藤村志保
大門伍朗、不破万作、妹尾正文、新川将人、月川勇気
清水沙映、冨岡弘、谷口高史、勇家寛子、早乙女未来
濱口和之、山田陽一、大村隆春、榊原大介、梅干一、鎌田颯

有名な怪談・四谷怪談に新たな解釈を加えてラブ・ストーリー
とした物語。
父親を切腹で失って以来、浪人に転落し表情を失う伊右衛門。
御行乞食の又市から民谷家への縁談を持ちかけられ結婚する
相手は、かつて悪病に冒され右側の顔が崩れた岩だった。

あんまりというか殆ど時代劇を見ないので、セリフとして
使われる口語が実に分かりづらくてヤボったい。
そのせいも有って詳しい内容が分からず、映像と雰囲気で察する
しか無い部分が有り、その辺は個人の教養の問題かも知れないが
ちょっと惜しい部分。

四谷怪談といえば有名だし、お岩が語る「うらめしや〜」の
セリフが新しい解釈で使用されている部分はとても面白い。

ただ正直、何故お岩が愛する伊右衛門に殺されなければならない
のか、最後はどういう経緯で伊右衛門が亡くなったのかよく
分からなかった。筆頭与力に刀を振り上げた事によって父親と
同じく自害したのだろうか。

喜兵衛一人によって振り回されるという意味では面白かったか。
それを阻止すべく直助が起こす自己満足のようなシーンが有ったが、
それが効果的だったのかはよくわからない。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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