ウィズ・ユー (1998年)
Digging to China

監督/ティモシー・ハットン
脚本/カレン・ジャンセン

特に泣けるという作品ではないが、ケヴィン・ベーコン扮する30歳の知的障害の
"青年"が、現実を悟る場面では少ししんみりとさせられた。
二重苦、三重苦が重なり知的障害という試練だけでは飽きたらず、母親さえ失おう
としている。わずか一週間の交流の中で培った小さな友情・愛情さえも諦めなけ
ればならない。
知的障害で有ってもそんな現実を全て理解し、受け入れなければならない同情心
にも似た心の感情が擽られた。

大人はそんな彼のことを拒み、子供は何の違和感もなく近づいていく姿を鮮明
に浮かび上がらせていたが、もう少し大人の偏見によって、突き放される非条理
さが出てくると良かった。
否定はしていたが案外抜け道が多く、コミュニケーションを図るにはなんら問題
が無かったところに、感情を揺さぶられる演出が欠落しているように思う(´ω`=)

評価:★★★☆☆


ケヴィン・ベーコン..............知的障害の男。
メアリー・スチュアート・マスターソン...長女。実際は母親。
エヴァン・レイチェル・ウッド....空想不思議少女。
キャシー・モリアーティ..........母親。アルコール中毒で交通事故。
マリアン・セルデス..............ベーコンの母親。病気持ち。
Amanda Minikus..................ビンの蓋集めする少女
Nicole Burdette.................担任の先生

inserted by FC2 system