ワンダー・ボーイズ (2000年)
Wonder Boys

監督/カーティス・ハンソン

マイケル・シェイボン原作。

成功と挫折。
挫折と言うには少し語弊が有る感じですが、成功によって得た人生の
アドバンテージが逆に実生活を乱し迷走しているところから始まる
ストーリー。

脂に乗り切った中年の男とこれからキャリアをスタートさせる若者の
不思議な関係を描いた、有る意味ロードムービー的な映画で、
対価によって何かを得たり失ったりするものではなく、人生の原点に
立ち返り、今の自分に必要なものが何かを掴んでいく。

映画を難解にしているのは、3人の主人公の奇行ぶりが何処まで本気
の行動なのかを掴みづらい所。特にトビー・マグワイア扮する小説家
志望の学生の奇行ぶりは、見終わった後でも謎だらけで、端的に言え
ば消化不良でスッキリとした感じがしない。

逆にマイケル・ダグラスは、麻薬、離婚、不倫相手の妊娠、失業、
同性愛など様々な要素が立ち並んだ波乱に満ちたストーリーの中にも
役柄のせいか、あまり雑然とした感じがしないのが不思議でした。
映画の主人公は逆に私生活が雑然とし過ぎて、小説の構成が纏まら
ないにも関わらず、である。この辺のまとめ方は、監督や演技者の
円熟味を帯びた仕事ぶりが効果を発揮しているのかも知れない。

世間の評価は低く、批評家の評価は高いようですが、その中間くらい
の映画でした(´ω`=)

ストーリーの詳細については以下のHPで。
http://www.eigafan.com/twvd/detail.asp?id=1080

★キャストの詳細

マイケル・ダグラス.....主人公の大学教授兼作家。精神不安定。
トビー・マグワイア.....ダグラスの生徒。才能有り。精神不安定。
ケイティ・ホルムズ.....ダグラスの生徒。下宿人。ダグラスに好意。
フランシス・マクドーマンド.....ダグラスの不倫相手。大学女総長。
ロバート・ダウニーJr.....ダグラス担当の編集者。ゲイ。旧友。
リップ・トーン.....売れっ子作家。ダグラスの後に大学教授。通称Q。
リチャード・トーマス.....マクドーマンドの夫。ダグラスの上司。
リチャード・ノックス.....車の持ち主。髪型はジェームズ・ブラウン。
ジェーン・アダムス.....ノックスの妻。妊婦。変な名前のウェイトレス。
マイケル・カヴァディアス.....背の高いオカマ役の男性。
ビル・ヴェリン......子供のような警察官。

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