死んだ人々が突然生き返る。熊本の山林の村でそんな奇怪な事が起こっ
ていた。それを調査していく内に、ある共通点が分かっていくのだが．．

宣伝の割に日本では200万人を越える観客数を記録した映画。
他のアジアにも輸出されたが、韓国ではソウルで3万人程度と奮わず、
番狂わせが有ったのは日本だけだったようだ。

映画は日本アカデミー賞4部門にノミネートされたものの、残念ながら
全て受賞までには至らなかった。因みにこの年の作品賞は滝田洋二郎監督
の時代劇「壬生義士伝」。

映画には非常に多くのエピソードが散見しており、各々のエピソードに
はダイヤの原石のような涙腺を緩ませる素材が埋もれているものの、
それらを全て生かし切れないままエンディングを迎える。

生前の描写が足りない為に、人を失う感情が伝わらず、人に再会する感動
がなかなか伝わらない。劇中の主演者もそれを助長するような、無愛想な
感情表現。

最近、韓国ドラマを見ているせいか、この無愛想な感情表現が妙に薄口に
見えるのだ(´▽｀;

しかし素朴な演出が効果を発揮する面も多く、ボディブローの様に後半に
利いてくる。

"感動"とか"悲しみ"のような直接的な感慨に浸るのが難しい映画だが、
どのシーンを見ても複雑な心境が交錯しているので、視聴者自身が
それらを頭の中で整理し精算できた時に、改めて映画の余韻に浸ること
が出来る。

映画としては、竹内結子の"事実"がもう少し後半に分かる方が良かった。
あのシーンが映画としての最高のインパクトだった(´ω｀=)

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草なぎ君の"なぎ"という漢字。機種依存文字として楽天日記では弾かれて
しまった(・o・;)