アフタヌーンティーはベッドで　Ｔｃｈｉｎ　Ｔｃｈｉｎ １９９１年　イタリア 監督　ジーン・サックス　製作　オトゥーロ・ラペーニャ、マッシミリア・ラペーニャ 原作　フランソワ・ビエドー　脚本　ロナルド・ハーウッド 出演　ジュリー・アンドリュース、マルチェロ・マストロヤンニ、ジャン・ピエール・カスタルディ 　　　　　　　　　　　　ジャン・ジャック・デュロン

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　　妻想いのグリマルディは帰宅すると妻が居ないことに気が付く。妻はここの所、主治医のピケと親密な関係
　　を築きつつあった。認めたくないが事実である。またピケ夫人のパメラも離婚を考えたくない一人だった。
　　しかし浮気の証明と写真を見つけてしまう。互いになんとかやり直したいと、不思議な対談が行われる。それ
　　は、グリマルディとパメラは互いに相手の目を自分に向けさせるための計画を考える集まり。しかし、浮気を
　　している現実を考えると悲しくて酒を飲み、頼りなさそうに涙を流すグリマルディ、そしてその姿を見て一人で
　　なんとかしようと考えるパメラだった。そんなやりとりをしている内に、グリマルディはパメラにハマっていく。
　　そして話し合った計画を実行するが悉く失敗。肩を落とすグリマルディに少し同情の念が浮かんでくる。
　　更にグリマルディが自宅に帰らずに酒に溺れる生活しているのを知ると、なんとか生活を元に戻すために
　　リハビリセンターへ連れていき、酒を断たせようと努力するが・・・
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　　　　　「チンチン」とは、イタリアでの「乾杯」の意味。それがそのまま原題となっているようです。因みに、
　　　　　パメラの設定がイタリア人で、グリマルディはイギリスの人です。イギリスでは乾杯を「チアーズ」という
　　　　　事が、この物語では出てきます。イギリス人というと昔から映画も含めて一般的にプライドが高く厳格な
　　　　　イメージ（映画「ワンダとダイヤと優しい奴ら」でも、ワンダが最後に浮気する相手がイギリス人で、ロボ
　　　　　ットのように真面目に働く男として描かれていますが、果たして彼にもその事が当てはまるのでしょうか。
　　　　　アメリカのような他民族が入り交じる文化では、必ずそういった生活の違いや生まれた環境の違い
　　　　　から起こる争い事が日常的に映画の中でも出てきますが、ここではそういったドロドロしさはなく
　　　　　上手い感じに表現されています。