プリティ・ウーマン Pretty Woman
1990年 アメリカ 119分 監督 ゲイリー・マーシャル 製作総指揮 ローラ・ジスキン 脚本 J.F ロートン
製作 アーノン・ミルチャン、スティーブン・ルーサー 撮影 チャールズ・ミンスキー 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ、ラルフ・ベラミー
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ここは眠らない街ハリウッド。若者の間に麻薬が蔓延し、売春婦が夜の街を徘徊していた。
”ホテル・アプツ”に住む一人の女性ビビアン・ワード(ジュリア・ロバーツ)は、仕事の為に、部屋から出ていこうと
すると、1階では大家が月末の為、家賃を徴収していた。急いで彼女は、少ない稼ぎの中から毎日貯蓄して
いる貯金箱を取りに行くのだが・・・その中にお金は一銭も入っていなかったのである。仕方なくビビアンは、
窓から非常口を伝い、梯子を下ろして出ていくことにした。
彼女は、”ザ・ブルー・バナナ・クラブ”へと足を運ぶ。その奥で屯していたのは、一緒のホテルのルームメイト
として生活しているキット(ローラ・サン・ジャコモ)である。ビビアンはキットに貯金箱の中の金の行方を尋ねるが、
彼女は、カルロス(William Gallo)からヤクを購入した為に、全ての金を使ったという返答が戻ってきた。
先日、ゴミ箱から引っ張りだされる女性を見かけたばかりのビビアンは、家賃さえ払えない現状を不安に思い、
危機感の足りないキットに、強く当たるのだった。
二人は、この界隈を根城にしている娼婦だった。しかし最近は不況ということもあり、なかなか客がみつからな
かった。彼女たちはポン引きを持たず、自分たちの力だけで客を取って商売している為に、上がり金こそ
巻き上げられないものの、客引きも自分たちの力でしなければならないのである。キットは弱気になり、そろ
そろカルロスに頼むしか無い事を口にするのだが・・・
するとそこに、一台の高級車/ロータス・エスプリが通りかかった。よく見ると、あまり運転に慣れていない様子
で、挙動不審である。運転手は紳士風の男性エドワード・ルイス(リチャード・ギア)。その車でゆっくりと近づく
エドワードは、彼女たちにビバリーヒルズまでの道のりを尋ねるのだった。キットは、ビビアンにお客を譲ると
言うと、彼女は待ってましたとばかりに、エドワードに近づいた。一銭でも多く支払わせようとする彼女。
道案内には5ドルが必要だというと、彼は少し怪訝な顔を見せる。すると彼女はその顔を見逃さず、今の態度
で20ドルに跳ね上がった事を告げた。仕方なく助手席に招き入れると、彼女に道案内してくれるよう頼んだ。
彼が目指すのは、高級ホテル”リージェント・ビバリー・ウィルシャー”。エドワードは、こんな高級車に乗ってい
るにも関わらず、彼女に対して見下すことなく、気軽に話しかけた。更に、車を運転させてあげるというと、
彼女の運転する中で、その場所へ向かうこととなった。
ホテルの前に着くと、彼女の役目はここまで。お金を支払いお礼を言って別れを告げる。しかし彼女がタクシー
を待っている姿を見ると、エドワードは彼女を自分の部屋に招待した。と言っても金銭的な受け渡しがあり、
1時間100ドル。彼女は、少し大目の額をとなえるが、エドワードはそれでも良いと答えた。
中に入ると、ビビアン予想していたホテルとは全く違うために驚いた。部屋に入ると、彼女は何をしたらいい
のか尋ねた。しかし、エドワードもこれといった要求が無いため、話し合いをすることになる。
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娼婦ビビアンは、ある時街で出会った男エドワードとホテルで一晩を共に過ごす。
貧乏していても娼婦していても、全く負い目を感じる事無く、堂々・生き生きとしているビビアンに、エドワ
ードは惹かれていく。そんな彼女を仕事のパートナーとして一週間雇い入れた。果たして、この恋の行方
は如何に!?
実はあまり僕の中では、ジュリア・ロバーツ(Julia
Roberts)もリチャード・ギア(Richard Gere)も気にな
る俳優さんでは無いので、それ程この映画にしても、出演する映画にしても見ている訳ではないのですが
この映画は、なかなかのハマリ役で、とても良かったと思います。
女性に求めるのは、明るくて屈託の無い太陽の様な存在の人で、男性に求めるのは、お金持ちであって
も人を見下すことが無く、裏表のない爽やかで清潔感のある人だと思うのですが、まさに映画の演技を
見ていると、それが伝わりました。 お金が無い状態から如何にして成功を掴んでいくのか。
映画では、殆ど現実的な部分を抜き飛ばして、二人の関係が深まっていく事を描いています。
なんと言っても彼女は売春婦であり、彼氏は一企業の社長です。そんな環境の違いから引き起こされる
互いの考え方や身分の違いが、殆どと言って良いほど有りませんでした。
現実離れしたような豪華な生活の環境の中で、ひたすら二人が”成功”に向かって一直線の映画であり ます。
如何に”お金”を積まれたとしても、どれだけ自分が自分で居られるのかというのが一つのポイントだと
思います。身分の違いなどはね飛ばすくらいのキャラクターであり、”お金”では決して自分の信念を曲げ
ようとはしません。またエドワード側も、お金を使って無理矢理どうにかしようとは決してないところがよく
現れていましたね。 |
リチャード・ギア (エドワード・ルイス) ウォール街の青年実業家。父親との確執。
ジュリア・ロバーツ
(ビビアン・ワード) 新米娼婦。ロータスに乗るエドワードに20ドルで道案内。
ラルフ・ベラミー (ジェームズ・モース) 業績不振の企業の社長。
ヘクター・エリゾンド (バーニー・トンプソン) エドワードが宿泊するホテルのマネージャー
パトリック・リッチウッド (デニス) エレベーターボーイ。
ジェイソン・アレクサンダー
(フィリップ・スタッキー) エドワードに付いて10年の弁護士。 ローラ・サン・ジャコモ
(キット) ビビアンの先輩/ルームメイト・友人
ジョディ・パリス (レーチェル) キットの同僚。
William Gallo (カルロス) 街のゴロツキ。
アレックス・ハイド=ホワイト(デビット・モース) ジェームズの孫。
エイミー・ヤスベック (エリザベス・スタッキー) フィリップの妻。
エリノア・ドナヒュー (ブリジット) ドレス売の店員。(いいひと)
ジュディス・ボールドウィン (スーザン)
ビル・アップルバウム (ハワード)
ラリー・ハンキン (ランドロード)
ロンダ・ハンサム (バーミュダ)
ラリー・ミラー (ホリスター)
Stacy Keach Sr. (アダムス議員) ポロ大会にて。
Cheri Caspari (エンジェル) キットの友人。
R.ダレル・ハンター (ダリル/運転手) 最後にビビアンを車で送る。
Marvin Braverman (ルームサービス) 冒頭でチップをもらう。
R.C.エヴァーベック (ネクタイのセールス) ビビアンがネクタイを気に入る。 |
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