17 セブンティーン Telling Lies in America 1997年 アメリカ 監督 ガイ・ファーランド 製作 ベン・マイロン、フラン・ルーベル・クズイ 脚本 ジョー・エスタハース 撮影 レイナルド・ビラロボス 音楽 ニコラス・パイク 出演 ブラッド・レンフロ、ケビン・ベーコン、マクシミリアン・シェル、カリスタ・フロックハート |
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1960年オハイオ州クリープランド。一人の男が”WHKラジオ局”にやってくる。職を探して転々としてきた
男は、この局の上役であるシシル・シムズに面会を求めると、縋るように仕事をくれるよう求めた。古くから
の顔なじみであるビリーに、仕方なく週末の8時間番組を与えるというと、シムズは整髪や正装するための
資金をビリーに手渡した。
1961年、ラジオ番組”ビリー・マジックのハイスクール人気投票”が若者の間にブレイクしていた。それに
耳を傾けながらも、鏡に向かって発音の練習を行うカーチィー・ジョナス。金持ちの子供が通うラテン高校
に編入し、卒業を控えた17歳。彼は、母親を難民収容所で亡くし、父のイスバンと二人で7年前にハンガリ
ーからやってきたのであった。イスバンは、アメリカの市民権を得るために、朝からアメリカの歴史について
学んでいた。そして、カーチィーを見る度に、息子にも市民権を取るための勉強をさせるために、口を酸っぱく
するほど言い聞かせてきた。
朝食を済ませると、カーチィーは一時も欠かさず好きなラジオを聞くために、自転車にくくりつけ登校する。
学校につくとノートン校長が、すぐに彼を呼びだす。成績が他の生徒よりも悪く、移民であるカーチィーの事
を何処か偏見の目で見ていた。大学に進むためには奨学金を得る必要があった。しかしそれを得るための
資格が、今の成績では無いことを告げられるのだった。
学校が終わると、彼はバイト先へと直行する。経営者のヘンリーからはいつも目の敵にされていた。という
のもそこで働く女性ダイニーを巡って二人は共に好意を持っていたからである。カーチィーは、自分の好きな
”ハックルベリー”の本についてダイニーに話し掛ける。それを見ていたヘンリーは、そんな本は子供が読む
本だと、横やりを入れるのだった。思い切って、ダイニーをデートに誘うカーチィー。OKを出したかと思うと
彼女は一つの条件を提示したのである。今この街でも流行のビリー・マジックのラジオに高校の人気者として
出演する事だというのだった。
ビリー・マジックが街のダンスホールで選曲した曲を紹介する。その音楽に乗って踊り捲る街の若者たち。
そこにカーチィーや友人のクロークは来ていた。カーチィーの憧れであるビリー・マジックは、ビシッと決まった
スーツに身を固めエナメルの靴を履き、常に女性に囲まれ、キャデラックに乗っていたのだった。何時か俺も
彼のようになってやる・・と、カーチィーは独り言のように呟いた。
次の日、カーチィーはラジオで自分の名前が呼ばれる。あの人気投票で自分が選ばれたのである。昼食の
途中にビリー自身から電話がかかってくると、ラジオ局に来るよう言われたのだった。友人らと浮かれていると
そこに金持ちでいつもカーチィーの事を鼻にかけているケビン・ボイル率いるメンバーがやってきた。先週は
ケビンが人気投票で選ばれたのである。カーチィーの手にしていたラジオを叩き落とすと、刃向かっていく
カーチィーの事をアッサリと返り討ちにするのだった。
頬にキズを負いながら、カーチィーはラジオ局へ。暫く受け付けの所で待っていると、中に入るよう言われる。
現在生放送中のビリーからDJブース内に入るよう言われると、彼からあれこれと質問された。
”この葉書は友人の名前を語って自分で書いてきたものだろ?”と言われると、彼は決してたじろぐ事無く、
それを否定した。そんな彼を見てビリーは彼を気に入り、仕事が終わると、彼を隣町のレストランへと誘わ
れた。彼の愛車キャデラックに乗るよう言われると、ビリーはカーチィーにそれを運転するよう話すのだった。
憧れのビリーのペースにただ引き込まれるばかり。食べたことも無いフィレ・ミリオンを口にしたカーチィーは
見栄を張って強がり、何度も口にしたようなことを告げるのだった。そんな彼を見て、ビリーは決心したように
話し掛ける。それはラジオ番組で助手として働かないかというものであった。週給は最低でも100ドル・・
そんな大金を提示されカーチィーは二つ返事で、早速明日の放課後から働くことを告げるのだった。
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ブラッド・レンフロ(カーチィー・ジョナス) ケビン・ベーコン(ビリー・マジック/DJ) マクシミリアン・シェル(イスバン・ジョナス/父) カリスタ・フロックハート(ダイニー) Jonathan Rhys−Meyers(ケビン・ボイル) Jerry Swindall(クローク/カーチィーの友人) Paul Dooley(ノートン校長/神父) James Kisicki(シシル・シムズ/ラジオ局) Tony Devon(ダニー/レコードプロモーター) Ben Saypol(ティミー・モレッリ/歌手) Damen Fletcher(エーモス/カーチィー友人) |
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