太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫
脚本:小川英、長野洋
監督:竹林進

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第2話 1972年7月28日 時限爆弾街に消える
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遅番だったマカロニは時計とにらめっこ。早く仕事を終えて
帰宅したいと考えていた。そしていざ勤務時間が終わると今日
も何も無かったことにホッとする。
しかしゴリさんたちが署にやってくると、フーテイがマリファ
ナを包んでいた紙について鑑識に回すよう言われる。
包み紙には英語で何か書かれていた。ボスはそれを見ると、
公安にその紙は回しておくべきだという。
Molotov Cocktailと
は、酒のことではなく火炎瓶のこと
で、これはその作り方が
書かれたものだという。
ボスはマカロニが提出した日報に誤字が多いとして、書き直す
様指示するなか、シンコもやってくる。シンコはかかってきた
電話に出ると、
マカロニ(早見)を出せという電話だった。
マカロニは電話に出ると、電話の男は俺が今日一日お前の事を
楽しませてやるという。マカロニは相手の分からない電話に
付き合うつもりはないとするが、相手は爆弾で吹っ飛んでも良い
のか?と問う。
今日の正午と午後6時の二度爆弾を爆発させる
という男。マカロニは何で俺のことを知っているのか?と問う
が返信はなかった。
ボスは爆弾という言葉を聞いてマカロニに事情を報告するよう
語る。すると場所も名前も言わない電話で、爆弾を爆発させる
というイタズラのような電話だった事を告げる。
そんな中再び犯人から電話が鳴り、ボスはすぐに
逆探知を指示
する。マカロニはイタズラに付き合うほどヒマではない事を
告げ、デタラメでない事を証明するには名を名乗れという。
相手は小馬鹿にするように俺は黄金バットだという。

逆探知には失敗するも、録音したテープから
声紋を鑑定して
もらうよう指示するボス。逆探知で俺の事を突き止めようとし
ている事はバレバレだという犯人に対して、一度目の爆発まで
三時間だという。マカロニは、俺をからかうのが目的ならば
すでにその目的は果たしただろうとし、馬鹿な事は言うなと
告げると、本気だという証拠に爆薬は
多摩丘陵の工事現場
チョロまかしたものだという。

電話を切られた後、ボスは犯人が何故マカロニに固執しているのか
を考えろという。二年間の警邏の期間に犯罪者から恨まれる
ような事はしていないか?と問う。失敗することは有ったが、
自分なりに一生懸命やってきたというマカロニ。仕返しされる
ような事に心当たりは無いという。
そんな中、長さんはダイナマイトが10本、三日前に紛失届が
出ている事を知る。
それを受けてボスは緊急事態を警視庁に発令する。

ボスは殿下にも捜査に加わるよう電話する。
ゴルフの撃ちっぱなし練習所にいた殿下。ボスは殿下にマカロニ
の過去の捜査記録を調べる様指示する。

そんな中再び犯人から電話が鳴るも、ボスは犯人のことをジラ
してみようとして、意図的に電話に出ないようにする。
再度電話が鳴った際にシンコが電話に出ると、私は婦警では
なく単なるお茶くみだと名乗る。その上でイタズラなどしては
ダメだと忠告する。犯人は現在二つ目の爆弾を何処に仕掛けよ
うか考えている最中だという。そんな中、オープンカーに乗った
芸能人の笹川がやってきてファンに囲まれている姿を見て、
この車に仕掛けようと考える。シンコに対して二つ目の爆弾
設置場所を決めた事を告げると、マカロニに対して、本気が
どうか知りたければ、
登戸の鉄橋の北側の河原に来るよう
告げる。そこで爆発するのが見えるだろうとのことだった。

現場に行くと
貸しボート屋"たまりや"が有り、主人から
爆弾が仕掛けられているのでみんなを避難させるよう指示。
正午になると共に怪しいボートが上流から流れてきて爆発
する。あれを借りた人物は誰か?と問うと、その野次馬の中に
居る水色のシャツを着た人物だという。バイクに乗って逃げる
男をマカロニ、ゴリさん、殿下は追いかけ、見事逮捕するに
至る。犯人は三田こうきち(25歳)。しかし何故マカロニを指定
したのか、そして二つ目の爆弾の設置場所については頑なに
口を閉ざしてしまう。

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■マカロニ刑事に人生を狂わされた人

単に理由も無く犯人が早見を指名しているのかと思った今回の
事件。一体犯人がマカロニを指名している理由は何なのか。
過去の取り調べに於いて、何故すぐに面接があることを言わな
かったのか理解出来ない所もある。
ただ知らない所で他人から恨みを買ってしまっていることが
あるんだなと思わせるところだった。

■逆探知を試みる

随分長い時間電話していたのに、逆探知は出来なかった。
電話している際にバックで聞こえる音とかが分析の対象に
なるのかなと思っていたけど、そうは残念ながらならなかった。

■盗まれたダイナマイトは10個

2カ所に設置したという事だけど、いずれにせよ一カ所目は
ボート上で爆発。もう一つは目の前にいる女性にチヤホヤ
されている芸能人をターゲットにした様子。
ただまぁ都合良く芸能人が現れるな〜。
芸能人オーラが全く出ていなかったので、一般人と言われて
もよく分からない人物。東京ボーリング場の前の公衆電話から
電話していたけど、プロボーラーの人なのか?

■犯人は意外とあっさり逮捕

山さんが事情聴取を担当。
時に優しく、時に厳しく。マカロニに変わって土下座する
シーンまで有った。
マカロニが自然と強く当たる"怖い"刑事役に徹していたので
山さんに対しては心を開くように誘導されていたという所
なのだろうか。

しかし犯人があまりにふてぶてしいな。

■パンダの人形に仕掛けられた爆弾

ダイナマイト入りの人形を持って居たら凄くゴツゴツしてい
そうだな。芸能人の笹川から、飯島敬子、エミ親子の元に
プレゼントされた人形の中に入っている事が判明。
ファンの人の名前まで覚えている事務所が凄い。
そして街宣車とラジオで飯島親子を捜し回るというところも
有る意味インパクトが有ったな。
結局新藤歯科にいるところを夫に聞いて対応に当たる事に。
携帯電話の無い時代はこの辺の連絡の取り方に困るね。

■犯人を取調室から出して現場に。

実況見分の際に犯人を外に出すというのは分かるけど、
幾ら緊急とは言え外に出すというのも今では考えられない
捜査かもしれない。

■犯人とマカロニの繋がり

容疑者の男性が大事な面接に向かう際に、夜勤明けのマカロニ
は泥棒という人の叫び声を聞いて、たまたま近くに居た
三田のことを警察官に差し出した様だ。
その際、マカロニが発した一言が犯人の癇に触れたらしい。
"夜勤明けでハラペコなんだ"という。
確かに一方が人生を左右する大事な場面で、一方が仕事を終えて
リラックスしている状態という温度差を感じるところは有った
ので仕方が無いとはいえ、人を逮捕する時の言葉としては不適切
な所が有ったのかな。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
内田宗吉 …… ハナ肇

松山省二、吉田柳児、御影伸介、安岡孝吉、小出宏
菅野園子、新井玉青、野口元夫、藤山竜一、里木左甫良

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