太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫
脚本:小川英、長野洋
監督:竹林進

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第6話 1972年8月25日 手錠と味噌汁

脚本/桜井康裕 監督/小沢啓一
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7時過ぎの目覚ましの音で目覚めるマカロニは、急いで身支度
をして署に向かおうとする。すると大家の武田からマカロニ
を引き留める。谷さんの家の息子・ショウイチの件で相談したい
事が有るとし、
最近夜中にも何処か落ち着かない様子を見せて
いる
のだという。もしかすると脅迫にあっているのかもしれない
事を口にするが、しかしマカロニはボスが怒っているので急いで
署に行かねばならない事を訴える。
署に到着するとシンコからボスが相当怒っていると言われる。
マカロニはドアの扉を開けると同時に遅刻したことをボスに
謝罪するが、ボスは電話中で、マカロニの下宿先の大家から
クレームの電話が鳴っているという。刑事の仕事とか何かを
得々と説かれて、ウンザリするマカロニ。ボスはマカロニに
対して、谷さんちの息子・ショウイチの件を調べてやれと命令
する。その際、長さんもマカロニの捜査に同行するという。

マカロニと捜査に出かける長さん。
マカロニはノイローゼの息子の事を本気で調査するのか?という。
長さんは朝食で取った味噌汁が妙に塩辛かった事を告げ、そう
いう時には大抵デカイ山にぶつかるのだという。刑事としての
第六感だと言われ、根拠がないとしてマカロニは信用しなかった。

ショウイチが勤務するのは
都市警備保安(株)で、第一京東ビル
の保守・管理をしていた。聞き込みのためにショウイチの同僚
の警備員に話を聞くが、特に問題が無いという。
長さんはショウイチの行動尾行する。夜6時になり、ショウイチ
が焼き鳥屋に入るのを見ると、マカロニは日報を書いたり色々
と仕事があるとして、張り込み中の長さんから離脱する。
長さんはショウイチが自宅まで帰宅するのを見て、そこで初めて
今日の任務を終える。

谷ショウイチの母もまた息子が最近様子が変だとして気にして
いた。何か有ったのか?と尋ねるが、特に何かを話そうともし
ない。

翌朝、大家の武田はマカロニを起こしに来る。
ショウイチの件はどうなったのか?と尋ねるが、
特に怪しい様子
も無かったので捜査は打ち切りだ
という。オバさんの取り越し
苦労だと語る。武田は脅迫されている気がするとし、自分のカン
がそう言っている事を語ると、ここでもカンの捜査なのかと
呆れる。武田はマカロニがなかなか信用してくれないことに
苛立ち啖呵を切って、自分が捜査して暴いてみせると語る。

武田は一人第一京東ビルの警備室にいくと、自分はショウイチ
の母だとして警備員に接触する。すると上司の男性から、
朝来るとショウイチの
机に退職届が置かれていたという。
ショウイチがおかしくなったのは一週間前くらい前で、突然外国
に行くと言い出したり、意気消沈する姿が有った
という。刑事に
は当たり障りのない事を言って置いたと。ロッカーにショウイチ
のズボンが残されていた事を語る。

夕べからショウイチが帰宅していない事が分かる。
男ならば一日くらいは家を空けることはあるだろうというマカ
ロニは相変わらず事件性を感じていなかった。そんな中、大家
の武田が乗り込んできて、自分が警備会社でショウイチの事を
聞いて来たという。そこで
ロッカーから見つかったショウイチ
のズボン
を渡す。

長さんは手がかりが無いとして嘆いていると、
山さんは家出人
手配書
を持ってくる。そこには
吉川道夫という西洋貿易経理課
の男性が失踪している事を知る。谷が警備しているビルに
有る会社の社員であり、26日の晩に失踪しているとの事だった。
そしてその晩は谷が警備担当している日だと判明する。

そんな中マカロニは焼き鳥屋で飲んでいると、そこに失踪して
いたと思われるショウイチが現れ、意気投合して酒を飲み交わす
事に・・

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■捜査は時に勘に頼るべき?

長さんが珍しく捜査を主導した感じ。
そしてマカロニが住む下宿先のタバコ店の武田おばちゃん
が、やたらとしゃしゃり出てくる内容だった。

どちらも第六感が働くようで、長さんの場合には朝の味噌汁
が塩辛い時には、大きな事件が起こるのだというジンクスみた
いなものが存在しているとのこと。

■ショウイチの不自然な態度とは?

今回は谷家のショウイチが起こした行動を調べていくという
もの。彼は警備会社に勤務し、第一京東ビルの警備を担当。
ビルの中で活動している企業の一つ・西洋貿易の経理課長の
吉川道夫が失踪している事を知って何らかの関わりを調べて
いく。

■50円の自販機

マカロニが張り込み中にスプライトを買おうとしてコカコーラ
の自販機に金を入れるけど、なんと缶ジュースの値段が50円だ
った事に驚き。ちょっとしたカルチャーショック!

■社員食堂に勤めるショウイチの母

マカロニが尾行していることを知り犯人扱いされているとして
激怒するも、身の潔白を証明するために同行する事を許可。
マカロニと一晩を過ごすことで心を通わせていく。

■ショウイチとも一晩を過ごすマカロニ

飲み屋で一晩中飲み明かしていたマカロニだけど、ここでは
何の情報も引き出せなかった様だ。

■吉川の遺体が発見

河原でシートにくるまれていた遺体を発見。
死語一週間が経過し、一昨日の雨で遺体に被さっていた
泥がとれた感じ。殺害したのは梅田部長だった様だけど、
誤算だとして彼は、一体どうすると正解ルートだったのだろう
か。あんな所に埋めていたらいずれバレると思うけどね。

現場の泥とショウイチがロッカーに残していったズボンの泥
が一致。遺体発見現場にはルミノール反応が出なかったとの
事で殺害現場は別の場所にある事が判明する。

■消えた3千万

上述したとおり梅田が犯人。
ただ梅田さんには80kgの体格の吉川を殺害するのは難しい気が
するし、ショウイチと一緒といえ遺体を運ぶのはちょっと難しそう

ショウイチは目先の金に目を奪われてしまったのだろうか。
職業にも就いているし、あんなに優しそうな母親が居るのにね。
母親が関わりすぎて息苦しいみたいな主張を酒の席でしていた
みたいだけど、タバコ屋のオバちゃんに比べたら全然マシだろう
と小一時間だね。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
内田宗吉 …… ハナ肇 (めし屋「宗吉」の主人、シンコの父)
武田ウタ …… 賀原夏子 (タバコ屋、早見の下宿先の大家)

浅野進治郎、相原巨介、田中力、竜のり子
真家宏満、上田忠好、増田順司、中北千枝子

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