太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

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第7話 1972年9月1日 きたない奴

脚本/小川英、鴨井達比古 監督/竹林進
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ボスは寺林組関係の書類に目を通す中、ボスの元には不起訴に
なった寺林組の平田三村と共に、寺林組の組長・大五郎
やってくる。まだ私の組の研究をしているのかと問う組長は、
組織解体するほどの悪い事はしていないとし、二人も不起訴に
なったという。ボスは次こそ現行犯で捕まえるという。
すると組長は娘の洋子が今度代議士の神林の甥と
結婚式を行う
ので来てくれとして、招待状を置いていく。
ボスはそんな寺林の態度に怒りを覚えて部下達にも当たる。
ヤクザの娘の結婚式にどんな人物が出席するのか調べに行くの
も一興だとしてボスは
椿山荘で行われる結婚式に行く事になる。

ボスは寺林洋子と神林シンゴの結婚式場へいく。
すると
白いジャケットを着た若者が急いで式場に走り込んでく
る姿を目撃。
控え室にいる洋子は母と共にドレスを着て式の準備をしている
中で、突然白いジャケットの男がやってきてナイフをちらつか
せて洋子を連れ去ってしまう。
駐車場にいる運転手を刺すと外車に乗って式場から飛び出してい
く。
ボスはすぐに現場に駆けつけると、連れ去った犯人の特徴を
尋ね、すぐに検問をしくことになる。
ボスは寺林組と現在モメている組を調べるよう指示を出す中で、
寺林に対して犯人の車は発見されたが、別の車に乗り換えたか
して見つかって居ない事を語る。寺林はヤクザの娘であり、
ずっと私の事を捜査していたので誘拐された事を内心は喜んでいる
のではないか?としてボスを疑う。しかし事件発生後9分には非常線を
張っている事を告げ、出来る限りの事をしているとアピールする。
寺林に対して娘を連れ去られた気持ちがわかるので我慢している
が、無礼にも限度は有ると忠告する。

捜査官達は、この結婚によって寺林組には大きな利権が入り
込むという噂だった事を語り合う中で、マカロニはボスの態度
を見て、
ボスは本気で捜査をしていないのではないかとして
怪訝な表情を見せる。

七曲署の刑事たちは、大五郎の邸宅へ足を運ぶ。
犯人に心当たりは無いのか。敵対するヤクザで私を狙っている
のであれば、直接私の命を狙えばいいはずだという大五郎。
刑事達は逆探知の装置をつけて、犯人からの要求に備える。
一方マカロニたちは何か犯人に繋がる手がかりになるものは無
いか調べる中で、洋子のアルバム写真を見ていたマカロニたち
に対して、洋子の母はここに写っている男性が拉致して行った
事を語る。そこには
城南高校時代に洋子と一緒にツーショット
で写る持田弘という男性だった。ボスも式場で彼とぶつかって
いるのを確認していた。
城南高校や洋子の友人などに話を聞くと、高校時代二人は付き
合っていたのだという。しかしいずれにしても所在は掴めなか
った。弘の母が亡くなって以降、誰も彼の住む場所を知らなか
ったのである。
そんな中、シンコは弘の写真を見ると、昨年のクリスマスイヴ
に未成年者・岡田次郎が喧嘩で補導された際に、身元引受人と
して来たのが弘であることを思い出す。

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■ボスvsヤクザの寺林

ヤクザの男がわざわざお礼参りのような形でボスの元にくる
っていうのも凄いが、そのボスに娘の結婚式の招待状を
渡すというのもある意味凄い。

そしてヤクザの娘が代議士の甥と結婚するという設定も何度か
メチャクチャだな。昔は政治家とヤクザが密着しても政治活動
に影響はなかったのか?

■マカロニはボスの態度を見誤る

マカロニはボスがヤクザ相手なのでまじめに捜査をしていない
のではないか?と疑う姿が有った。ただあの場面でまじめに捜査
しているかどうかの判断は付けずらいものが有った感じもする。

自分一人でも捜査するとして足で捜査するマカロニ。
結構正義感が強い男だね。

■暇な七曲署

事件が無いからといってマカロニは寝ているし、シンコは父親の
為に編み物をしているし、凄い怠慢な刑事たちの姿があった。
ちょっぴり衝撃シーンだったかも。

■ボスが計画した作戦

マカロニには言わずに陰で洋子たちを尾行し、そして寺林の部下た

を監視する姿があった。
ドラマとして上手く出来ていたのは、洋子たちを尾行する流れを
革靴だけしか映さなかった事だろうね。
一体その革靴は誰のものなのか。
ヤクザたちが狙っていると思わせつつ、上手い形で作戦を立てた
感じだね。

■スナック"霧"に勤める岡田二郎

持田弘との繋がりは何だったのだろうか。
兄貴と呼んでいたけど、単なる知り合いなのか。
店を開けて何度も弘の元に行っていたけど、どの人物も容易に
泳がされすぎだろうみたいな感じだったね。

■洋子を誘拐?

まぁどう考えても誘拐と見るよりも洋子と付き合っている相手
と見るのが自然だと思う。
結婚式から連れ出した事を非常識だと非難する洋子だけど、
愛してもいない相手と父親に言われるまま結婚する事が常識なの
か?と問われ、確かにそうかもしれないなと思わせた。
ただ流石にヤクザの娘と結ばれるというのも勇気が要りそうだ。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
内田宗吉 …… ハナ肇 (めし屋「宗吉」の主人、シンコの父)
武田ウタ …… 賀原夏子 (タバコ屋、早見の下宿先の大家)

安部徹、上野山功一、三田桃基子、大神信、八木光生
藤田漸、布施幸代、佐久間三雄、吉岡ゆり

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