太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html





第24話 1972年12月29日 ジュンのお手柄

脚本/田波靖男、四十物光男 監督/金谷稔
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現金輸送車が銀行から出発する。七曲署の給料を積んだ車で、
警備員三人が輸送車に乗る中、警備していた制服警官の男性は
現在ガス漏れ事故によって国道が渋滞になっているので迂回
して行くべき事を告げる。現金輸送車のドライバーはその通り
に裏道を通っていこうとすると行き止まりになっており、そこ
銃を所持した男に車ごと盗まれてしまう

一方七曲署の刑事達のたまり場である
めし処"宗吉"では、
世界タイムズ社の新聞記者・ユウ子が情報を集めに来ていた。
今日が給料日なので刑事達も必ず来るハズだという宗吉。
案の定ゴリさんが昼食を食べに来るがまだ給料が支給されてい
ない為に、メザシと沢庵と丼飯というこの店で一番安いセット
を注文する。そんな中ユウ子は今日は私が奢るので好きな物
を食べてとゴリに声を掛ける。ゴリたち七曲署の刑事達とは
既に顔なじみの彼女。下心が有るのだろうとして警戒するが、
普段お世話になっているからだという。捜査の苦労話でも聞かせ
てくれたら、年末の特集で使わせてもらうとのこと。宗吉は
記者から情報をもらう事だってあるのだからそのくらいの協力
はしても良いのでは無いか?と告げるとゴリさんもご飯を奢って
もらう事にする。

そんな中宗吉のゴリさんの元にボスから電話が鳴る。
ウチの給料を積んだ現金輸送車が襲われたのだという。犯人は
警察官を装い裏街道に誘導したとのこと。至急探す様指示し、
くれぐれも
ブンヤ(新聞記者)には嗅ぎつけられるなと告げられる。
これは警察署の権威にかかるものだという。
ゴリは奢られる訳にはいかないとして店を出て行くと、ユウ子
は何か事件が有ったのねと目を光らせる。

麻雀をしている山さんの元にユウ子の姿が有った。
ユウ子は山さんに対して近いうち必ず事件を知らせる電話が
有るハズだと告げる。山さんの元に電話してきたのはマカロニ
で、捜査する間にブンヤを山さんが引き留めて於いて欲しいと
告げる。なんとかして給料を取り戻さなければならないことを
告げる。
電話を終えた山さんに、大事件が発生しているのではないか?
とユウ子は近づくが今日は給料日なので仕事後の打ち上げの
話をしていただけだと語る。

署では事件について話合いが行われていた。
現金輸送をしていた者達によると、裏街道に誘導したのは
確かに
警察官の制服を着てヘルメットを被りサングラスを
していた
ので疑う事は無かったという。ボスはそのものたちに
警察署員の写真を見てもらえと告げる。そして署員全員の
アリバイを聞き出せと指示する。身内だからと言って決して
手抜きはするなとし、ブンヤには知られない様告げる。
これは犯人からの挑戦状みたいなものだという。

そんな中長さんの元に電話が鳴る。
なんとブンヤにタレコミした人物がいて、新聞に今回の事件が
取り上げられているという事だった。タレコミした人物は
犯人だろうとし、七曲署にはマスコミ各社の記者が集まっていた。
七曲署はユウ子を呼び出すと情報源を聞き出そうとするが、
駐車場にテープを取りに来るよう電話があったのだという。
そこには秘密を守ればこれからも特ダネを提供すると言われた
と吹き込まれていたとの事だった。これ以上の資料は提供できないと
ニュースソースも記者のポリシーから教える事は不可能だという。くれぐれ
も私を尾行などしないでという。変わりに一つ情報を与えると
し、
現金輸送車は鉄橋下の空き地に放置されているとの事だった。

確かにユウ子の言うとおりの場所に現金輸送車が置かれていた。
指紋などの証拠は全て消されている事は明らかだが、ボスは
臭いは残っているハズだという。警察犬を使おうと。
そんな中連れて来られた警察犬は、引退を間近にした
老犬の
"ジュン"
だった。他の警察犬は事件で出払っていてどうしても
この犬しか居ないのだという。ジュンとはマカロニと同じ名前
でも有るのでゴリさんは何処か気に入らなかった。長さんは
犬が苦手で思わず身を隠してしまう。

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■七曲署の給料が盗まれる

二千万円が強奪されたとドラマ中の新聞には書かれていたけど、
どう見ても七曲署の刑事の責任ではないような感じする案件
だった。しかも現金を輸送する人たちも勝手にルートを
変更しているし、あり得ない感じの内容では有った。

っていうかお約束なんだけど勤務中に麻雀をやるのは辞めて
ください。

■久しぶりに宗吉さん登場

今までレギュラーだったのに、ここのところ全然見かけない
なぁと思っていたところで久しぶりに登場した宗吉さん。
確か最後は宗吉が刑事を辞めた理由が描かれた時の話だった
ので、もう出ないのかと思った。

今回活躍する犬のシュンが老犬だった為に宗吉と比べられ
ていた。

■三億円強奪事件

現実の三億円事件ってこの事に起きたのだっけか。

ドラマでは当時容疑者として間違われた男が、警察官を
逆恨みして行ったもの。
気持ちが全く分からないでもないが、その為ばかりに警察に
就職して・・って感じなのか。

■物証はないが臭いがある

デカワンコの出番ですよって感じだけど、今回は警察犬の
嗅覚が頼りという少々頼りない展開では有った。

デカワンコでも確か老犬的エピソードが無かったっけか。
今回のドラマの中でも老犬が活躍したことで再び現場復帰する
犬が登場する。
長さんが犬が苦手というのは意外かも。

■ゴリさんの頭にパンティーが降る

漫画みたいな展開だったな。
いくら尾行をまくとは言え、自分の下着を投げるというのは
相当恥ずかしい気がする。

■家宅捜索

令状もなく勝手に記者の部屋を調べていくところがある意味
凄い。

それよりもモンタージュの写真。
サングラスで全く顔が分からない割に随分ハッキリとした
モンタージュができあがってきたものだね。

■ゴリさんの銃に弾はない

以前のエピソードの中でもこの警察署員たちが銃嫌いである
事は描かれていて、常に警察官と犯罪者と銃のことに関して
は繊細な感じで描かれている。
ゴリさんの銃には弾が込められていないということで、容疑者
の手に一度は渡るは事なきを得る形だった。

■ボスの給料も安い?

給料が手渡しされるというのが凄い時代。
よく昔の人は給料は銀行振り込みよりも手渡しの方が良い
みたいな事は言われるけど、そのせいでネガティブな展開に
なってしまったかんじ。

ボスは事件解決でみんなに奢ると言っていたが、キャバクラ
を奢るほどには給料をもらっていない様子。
最後に給料袋をのぞき見るボスが何とも言えない所だね。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)

内田宗吉 …… ハナ肇 (めし処"宗吉"、元警察官、シンコの父)

中庸介、中山克己、片岡五郎、小倉雄三、佐竹一男
玉村駿太郎、近藤幸、西郷昭治、野本博、山東昭子

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