太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html





第26話 みんな死んでしまった

脚本/小川英 長野洋 監督/金谷稔
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佐世保の弓張観光ホテル
いよいよ九州とも別れだというマカロニは寂しさを覚える中、
ゴリは手柄も立てたし、旅行も出来たのだから良かっただろう
と告げる。マカロニはちゃっかりゴリさんは
熊本の実家に帰っ
見合いをするんでしょと告げる。ゴリはマカロニの態度に
激怒するが、ボスによるとみんなが知っていることだとして
ゴリを宥める。

ゴリは一人、
小串郷駅へと降り立つと、そこにミツ子という女性
が迎えに来ていた。ゴリの荷物を運んでいく彼女が見合い相手
だと思いゴリは美人の女性が来た事に喜ぶ。
しかし改札を出たところで突然4人の男に絡まれる。
ゴリは彼らを倒す中、地元の駐在の男性がやってきてゴリに
事情を尋ねる。ゴリは七曲署の刑事である事を告げ警察手帳を
見せるが、ポケットの中にはなく、不審者として捕らわれそう
になる。しかしまた別のチンピラがやってくると、所轄の警察官
を殴り飛ばし、ゴリにナイフを突き立てて車に押し込めてつれて
いく。
ゴリに話しかける男・山口は、オレはあんたを助けたのだという。
さっきの連中は金で雇われて浚おうとしたした人物であり、
犯人の察しも付いているのだという。恐らく
船長とのこと。
抜け駆けして
例のものを独り占めしようとしたのだろうとし、
そうはさせないという。女中の知らせで跳んできたのだとし、
俺たちは互いに警察は好かない間柄だろと言われる。
ゴリは
自分が誰かに間違われていると感じ、それを演じて目的が
何かを聞き出そうとする。
女中のミツ子は、主人の樋口利兵衛が可愛がっている人物だと
いう。しかし既に主人は亡くなっているとのこと。
例の隠し場所は何処なのか?と問うが、山口はいずれ自分から
話すだろうとし、静観することに。

樋口邸に到着。
ゴリは肖像画に目を留めると、それが
マルサシ郵船の社長の
樋口利兵衛だという。皆ゴリたちの事を社長の一人息子の一郎
だと思い違いしていた。あんたの母は利兵衛にとって行きずり
の女だったのでそれで父親を憎んでこれまで一度も会いに来な
かったのだろうという。しかし死んだと分かった途端に例の
ものを取りに来るとは好かないと告げる。ゴリは自分たちの事
を名乗るのが筋だとして話を聞き出そうとする。
するとそこに銃を片手に一人の男性が入ってくる。
自らを元船長のフルヤだと名乗る男性。
彼からゴリの事を連れてきた三人は、山口、木村、伊藤の三人
で、
同じ船に乗り同じ釜の飯を食べてきた仲間だという。
山口は船長に対して裏切りした事を責めるが、逆に一郎から
の電報の事を隠していた山口たちの方が裏切りだろうと指摘する。

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■舞台は熊本へ

とっかかりはよく分からないものが有ったけど、それが狙い
でもあるのかなと。
大して本人確認もせずに物語が進行してしまうというのがマヌ
ケだけど、シナリオの構成としては当時としては斬新に写る
ものが有ったのかも知れない。

取りあえず熊本が舞台だけど、ご当地色はあまりなく、
熊本はゴリさんの故郷との事だった。
前回のシンコと言い九州出身が多いのか?

■ゴリさんだからこそ切り抜けられた?

多数のゴロつきが出てきてもゴリさんならばやっつけてくれそ
うだという所からなんとなく安心感があったかな。

今回は結構銃弾が飛んだけど、外で銃声が聞こえれば誰か
かけつけても良いんじゃないかという感じがするものが
有ったな。

■いつでも逃げられる

発破によって山道を遮断して、外界との通路は絶ってしまった
みたいだけど、一夜を明かす際には、別の監視もなくみんな
それぞれに時間を過ごしていたので逃げようと思えば逃げられ
たな。

ゴリさんの部屋の外で物音がした際にゴリさんは静かに
ドアを開けて確認しに行くけど、上から色んなものが降ってき
たね。甲冑の中に人が入っていたのは明らかだったけど、
普通気がつくだろうみたいな所が有った。

■一人、また一人

最初はキザ男の伊藤が殺害された。木村のナイフだという事で
仲間割れが疑われた。
そして墓の中には木村が入っていて、掘り終わった際には
リーダー格の山口が殺されてしまう。
しかしまぁあれだけの時間で木村を墓の中に埋めておくなんて
時間は正直無いよね。
最後はゴリと船長が相打ちに・・
更には女中のミツ子と利兵衛が殺し合いに・・って感じだった
けど、終盤は騙し合いで面白かった。
ただ女中が犯人ということはなんとなく冒頭からその臭いが
プンプンしていたので、あんまり意外性はなかったかも。

■最初から知っていたのか?

ゴリさんの逮捕記事が用意されていたということはゴリさんが
来ることを知っていたのかな。元々お見合い相手とはあの女中
の事だったのかな。何故ゴリさんが九州にいる事が分かった
のかとか、不自然なところも有るかも。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)

菅井一郎、鳴瀬昌彦、奥村公延、成松守、峯秀一、杉浦賢次
坪内俊蔵、戸塚孝、大宮光悦、大前田武、山本麟一、倉野章子

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