太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html




第30話 1973年02月09日 また若者が死んだ

脚本/長野洋 永岡忍 監督/山本迪夫
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夜の8時前。七曲署の電話番はマカロニが行っていた。
そんなマカロニの元に所轄の警察官・野口修一から電話が
鳴り、
トルコ娘殺害事件の件でホシの事を知っているという
人物が交番に来ている事を聞かされる。しかしマカロニは既に
山さんが彼のアパート前で張り込みしている事を告げるが、
一応その人物から話を聞きに行くという。署から出ようとして
いた所に張り込み中の山さんから電話がなる。野口から情報
提供者の件で電話が有った事を告げると、何か新しい情報が
有れば折り返し知らせて欲しいと言われる。

マカロニは交番まで車を走らせる中で、タバコを切らしている
事を知って途中でハイライト(80円)を買うためにタバコ店に
立ち寄る。

間口はマカロニが来るのが遅れている事を知って、一人で定期
巡回に行ってくるとして先輩警察官に告げて出て行く。

その頃、
光ストアーの事務所には2人組の強盗・コウ二郎
入り、社員たちは皆縛られて床に倒れていた。金を詰めると外
で待機している運転手のケンと合流し、トランクに金を積める
と出発しようとする。しかし車のエンジンがなかなかかからず
に居た。そこにたまたま巡回に来た野口が声を掛ける。
野口は車の近くに金が落ちている事を知って不審に感じるが
二郎が突然野口に向けて発砲する。
野口は肩口に銃弾を浴びる
野口も車内に向けて発砲する。すると二郎の兄のコウに銃弾は
当たる
。車のエンジンがかかり急発進するが、暫くすると
また戻って来て二郎は倒れて居る
野口にトドメの銃弾を浴びせる
交番に来ていたマカロニは近くで銃声がするとして、急いで
現場に来ると野口が殺されている事を知る。

七曲署でもこの事件の聞き込みの結果を話し合う。
光ストアーの社員の話によると、当時
一度車が出て行ったかと
思えばまた戻ってきて銃弾が鳴り響いていた
事を知る。
野口に当たった一発目の銃弾は致命傷ではなく、二発目の銃弾
でトドメを指されている事を知る。人間のすることじゃないと
憤る七曲署の刑事たち。目撃者によるとくるっポイ乗用車と
野口巡査が犯人に向けて一発銃弾を撃ち返している事だけだ
った。

野口の葬式にいくマカロニ。
野口の母は、息子の修一からようやく刑事の適性試験に合格
したので田舎の私に嬉しそうに電話してきたのが息子との最後
のやりとりになった事を聞く。修一の父も警察官だったとし、
ずっと平巡査のままだったので、修一は父親よりも偉くなったと
して嬉しそうだったのだという。母はマカロニに対して、
死ぬ
事だけはダメだ
とし、無茶だけはするなという。復讐のこと
など考える必要は無いと告げ、
これ以上若者が傷つくのを見た
くはない
と語る。

そんな中、犯人が
使用した車が水道管資材置き場で発見される。
先に調査に来ていた長さんから、
赤毛の女性の髪が車から
見つかった
事を聞かされ、
後部座席には犯人が負傷している事
を示す血痕が見つかった
とのこと。

その頃犯人たちは矢追町の光ストアーの倉庫にいた。負傷して
いるコウの治療の為に静養していたが、三人以外にもケンの
彼女でありバーのキャバ嬢のミキも来ていた。

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■強盗事件、警察官が殺害される

また若者が死んだというタイトルが意味深な今回のドラマ。
それが警察官でなければ良いなと思っていたけど、七曲署
の刑事ではなく所轄の警察官が殺害されていた。

■ボスの顔が黒い

確か前回辺りからだっただろうか。
石原裕次郎の顔が急激に日焼けしているなという感じだった
けど、石原軍団はお正月にハワイにでも言っていたのかな。

■犯人役の一人はなんと相棒の人

水谷豊さんとマカロニこと萩原健一さんの共演。
当然ながら想像するのは傷だらけの天使での共演
した姿だ。水谷豊さん演じる二郎がアニキ〜と語る姿、
アニキを探して混乱する姿はまさにこのドラマへのオマージュ
色が強いというところなのかな。

■南米はフロンティア?

この時代のドラマの中では、犯罪者は南米に行きたがる人が
多い。アメリカやヨーロッパではなく何故南米なのか。

■シンコが拉致される

シンコが以前に住んでいた場所での事件だった為に聞き込み
を行う。その際に矢追町の市川外科・市川泰子医師の元を
尋ねている際に、医師が席を外している間に犯人グループ
がシンコを医師だと勘違いして連れて行く。
シンコは医師である事を否定せずに居場所を掴むために行動
を起こしていたのか?

ありがちだけど搭載されている車の荷台の中に有った砂糖
を道に落として道しるべにしていたけど、一体どんだけの
量が有れば、足りるのかみたいな強引なところも有った。

■ハマのセーラー通りのバー"クレイジーホース"

銃が取引される場所だという事で一人でマカロニが乗り込んで
いく。山さんからの情報だったけど、その流れにゴリさん
が気づいたから良かったものの四人にボコられる姿が有った。

■デンカの尻ぬぐい

上手い事このバーでの異変を探り当てたのがデンカ。
クラブのホステスの一人がずっと休んでいることを聞いて、
その人物をさも知っている様に装い、別のホステスから
話を聞きだしていた。デンカの話術が光ったところ。

■ボスが位置を特定

クリミナル・マインドなどのプロファイルに於いても
犯人の生活圏を特定する為に地図を使って容疑者の行動範囲を
特定することが良くある。
強盗にあった場所や車が乗り捨てられていた場所などを
印にして、その範囲が意外に狭いということを示した。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)

石田信之、水谷豊、小沢直平、内田武機、森本三郎、片野由紀子
木下ゆづ子、辻シゲル、岡本隆、戸塚孝、川上夏代、高樹蓉子
山田禅二


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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