太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html





第116話 マカロニ・ジーパンそしてテキサス

脚本/長野洋 監督/竹林進
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柴田の墓にボスの花束を持ってお参りにいくと、先にテキサス
が墓の前で手を合わせていた。命日と聞いたので来たという
テキサスは殉職したマカロニやジーパンが人の命を助ける為に
自分が犠牲になるなんて立派であり、警察の鏡だと語ると、
ボスは寧ろバカだと告げ、自分が死んでは意味が無いと語る。
市民の生命と財産を守るのが警察の仕事だが、警察官だって
市民の一人なんだという。彼らの行為は立派な行為ではなく
失敗した行為だとすると、テキサスにはよく分からないという。
命の重さは今に分かると告げる。そんなボスのことを遠くから
見つめている女性(水沢絵里)の姿が有った。

署長は各署の役員たちを呼びつけ、VIPの極秘来日のことを説明
する。羽田から宿舎までの警護。来日の目的はトップシークレ
ットなので報道機関にも極秘で、警備も隠密行動だという。
七曲署が担当する区域は矢追町1から5丁目のコースとのこと。
一係のメンバーにその事実を伝えるボス。
一番物騒な地域の警備になるのかとして懸念する。正午前後に
なるだろうこと。山村は情報漏れがないか調べるという。
一同同様に問題が無いか調べるとして出て行く中、ボスは
テキサスに対してゴリの指示に従えと語る。
長さんはテキサスの姿を見てジーパンやマカロニにソックリ
ですねと語ると、ボスは似すぎていることを口にする。

そんな中墓場でボスを監視していた女性は今度はテキサスのこと
を監視していた。あの男は新米の警察官だという。
テキサスは矢追町を調べていると、酔っぱらいにぶつかり絡まれる。
警察手帳を見せると男たちは逃げていくが、一人のジャンクフード
を食べている男から耳よりな話が有るとしてテキサスに声をかけ
てくる。明日日本にVIPが来日するのだろうと語ると、テキサスは
誰からそのことを聞いたのかとして問い詰めようとする。
男が逃げ出したので追いかけると、男はマンションのエレベーターに
逃げ込んだ為にテキサスもそれに乗る。するとそこにはまた別の
男が銃を構えて待っていた。君の強さも分かっているという帽子
を被った外国籍の男(崔ケイトク)。たどたどしい日本語を使って
一室に連れて行く。
貴様ら一体何者なのか・・明日VIPが日本に来ることは分かって
いるとして、我々はその男の殺害を計画していること。その為に
はお前の協力が必要だという。道順と時間を知っているだろう
として教えるのだと語りテキサスを殴り飛ばす。

翌朝、署員たちは集まるがテキサスが夕べから連絡がないとして
心配スル。
山村はインターポールからの情報で、サイケイトクが日本に来て
いるという噂だという。

そろそろ時間が迫っているというサイはテキサスに対していい加減
話せと脅す。オレは知らないとして、殺すならばさっさと殺せと語
る。

サイは殺し屋で防弾ガラスを突き破る弾で心臓を狙うプロだが、
彼は迷信深く、顔を無くした男は成仏出来ずに必ず祟りをもたらすと
信じて居るのだという。だから心臓を狙うのだという。

一方テキサスに対して窓の外を見せるとあそこで遊んでいる少女
が見えるかとして、あんたが強情を張るならばあの子が死ぬ事に
なると脅す。それでも人間なのか・・・と。止められないと分かる
とテキサスはオレも知らない事を告げ、指令は今朝出ることにな
っているのだという。そこで道順や時間が指示されるのだという。

ボスの元にテキサスは電話される。
現在病院に居て友達が入院しているという。一緒に住んでいる男
かというボス。テキサスは警備の現場を教えて欲しいとし、直接
病院から受け持ちの場所に行くと語る。友人は命が危ないことを
告げ今日の昼が山場だと語る。ボスはコースと時間はまだ指示が
出ていないとし、病院の電話は何かと尋ねる。すると向こうから
電話するという為、15分後に必ず連絡を入れるとのことだった。
デンカは逆探知は無理だったと語る。
恐らくVIPを狙う男にテキサスは拉致されていて、相手はサイだ
ろうと語る。一晩中痛み付けられてること。ボスは署長に逢って
相談するという。
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マカロニの殉職した日、墓に献花に来ていたボスやテキサスの
ことを監視している女性の姿が有った。
テキサスはボスに対してジーパンやマカロニは自分が犠牲になっ
て市民を助けたことに警察の鏡だとするが、ボスは命有っての
物だねだとしてテキサスに優先すべきは命であり、警察も市民の
一人であることを忘れるなと告げる。
そんな中、VIPの要人が隠密に来日するということで、七曲署と
しても警備することになる。

見たのが随分と前のことになってしまった。
感想を書く時間がなかった訳だけど・・・

しかし先日ジーパンが亡くなったなと思えば早くもその回想シーン
入りでのエピソードを交えてくるところなど、もう少しそのネタは
寝かして置いた方が良いのではないのかと思わせるものが有った。

犯人の一人が真屋順子さんだったことも驚きだったし、天本英世さん
もまた犯人役だった。今頃天本英世さんってどうしているんだろう。
インドだかスペインにかぶれていて独特の主義主張をもたれていた
方だよね。真屋さんは現在認知症になってしまったのだっけか。

水沢絵里がボスを恨む理由というのも相当強引過ぎるところも有るし、
殺人犯でも命を守るのが刑事の役目だとして、被害者の遺族に
とっては法の執行が気持ちの整理とイコールとして成立しない
ところからその不条理さに憤っているのだろうけど、その男を
殺したらどうか?って感じ。

ボスがサングラスの留め具の所を舐めるシーンってこの頃から
見られたのかな。

テキサスは一日中殴られていて相当酷い状況だった。
かつても捜査官が誘拐されたことがあったけど、こういう時に
色々と刑事たちだけが分かる暗号を使えば良いのにね。
一応以心伝心していることを示す為に、ボスとテキサスの間で
色々と意味ありげな会話はしていたけど、普通は分からないよな。

いつもは逆探知出来ない刑事ドラマでも今回はなんと珍しく
逆探知に成功。
犯人も油断したのかちぐさ保育園の前で少年に目撃されていた。

30分の誤差。
取調室に於いて、時間感覚が狂った状況を利用し、そんな誤差を
使って容疑者を騙す流れがあるけど、今回はボスが犠牲となって
行動を起こしていた。頭を狙わないとしていたので、防弾チョッキ
を着て・・って感じたけど、あのライフルならば貫いたりしない
のかな。


藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

署長 …… 平田昭彦
水沢絵里 …… 真屋順子
サイ・ケイトク …… 天本英世

杉田秀明、板川裕二、森本三郎

マカロニ …… 萩原健一
ジーパン …… 松田優作



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