太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html





第147話 追跡!拳銃市場

脚本/田波靖男、四十物光男、小川英 監督/児玉進
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3人の男が街を歩いていると一人の男がすれ違う。そしてその
直後に3人の男に向かって一人の男は発砲する。
すぐに警察官が現場へと駆けつける中、犯人は資材置き場に
逃走する。山村は犯人が銃を持っているにもかかわらずズカ
ズカっと犯人の前に現れるようにして姿を現す。徐々に犯人
を追いつめる中、山村が囮になり七曲署の面々がその隙に
上手いこと捕まえる。
ゴリは山村に対してあまり無理をしないでくれというが、
これは改造のモデルガンで余程近くでないと弾は当たらない
ものだという。また同じものが市場に出たのかと。

発砲した男を取り調べると相手の目つきが気に入らなかった
ので発砲したという。それだけで撃ったのかとする中、山村
は銃は誰から手に入れたのかと問う。自分で作ったのだとし
モデルガンを購入して改造したのだと。しかしそんな技術を
何処で身につけたのかと問うが、あくまで自分が作ったと
言い張り、逆にそうではない証拠を出してみろと逆ギレして
くる。

ボスに報告する。
やはり犯人は銃の件は吐かないことを語る。余程強力な銃の
密売組織があるのだろうという山村。先月以来暴力団の抗争
に使われた同様の銃は3丁だとし入手経路は不明だという長さ
ん。ルートを知っているのは暴力団でも上層部の人間だけでは
ないのかというゴリ。きっと工場があるのだろうというと、
ボスはこんな銃でも至近距離で撃てば厚さ3cmの板を貫く
凶器だという。技術者や銃マニアを洗えとボスは命じる。

銃器店、モデルガンの店、ゲームセンター、パチンコ店のチン
ピラなどから情報を聞いて回る。

山村はかつてガンマニアで逮捕したことの有る旋盤工の石川弘
を尋ねる。何かこういう技術を持って転売している人物の噂
を聞いては居ないかと問うが知らないという。山村に対して
俺は彼女が出来たので今度紹介すると語る。
しかしその帰り道に石川は陸橋の上でバイクに轢かれて橋から
転落死する。
病院に駆けつけた山村だが医師は、ここに搬送されて来た時
には出血多量で亡くなっていたという。その際石川は
「嘘をついて済まないと山村刑事に・・」と話していたという。

陸橋を調べる。
ゴリによると事件の起きた時刻に人の悲鳴とオートバイの音
を聞いたものがいるという。現場にはバイクのタイヤ痕が
ついていた。そいつが犯人だろうといいう。

テキサスと山村は被害者の石川弘のアパートにいく。
山村は石川がガンマニアなのにモデルガンが一つも無いのは
変だと語る。犯人が持ち去ったのか別の所で製造・所蔵して
いるのか。引き出しの中から石川が言っていた彼女の写真が
見つかると同時にテキサスは山村に領収書があるという。
そこには宝石店で20万円もするダイヤモンドを購入したこと
を示すものだった。その服に付いている鉄粉を鑑識に回して
もらう。

鑑別所の少年か・・。ガンマニアで旋盤の技術がある。
そこを見込まれて仲間に引き込まれたのだろうという山村。
まだ改造の証拠がないという。しかしテキサスが出していた
鑑識から鉄粉は石川が務めていた工場のものではなく、
改造銃に使用される銃身に使われて居るパイプの素材と一致
したことを語る。写真の女を当たるという山村。
山村が感情的になっていないかと捜査官たちは語る。
無理もないという長さんは、気がついていれば石川のことを
助けられたのだから・・と。

女性はラ・マンチャでホステスの仕事をしていた。
石川なんて知らないというが、指輪は誰にもらったのかと問う。
どうやって知り合ったのかと問うと、ウチによく来る客が連れ
て来たのだという。川田さんだとし、少年は泥酔していたので
川田に頼まれてアパートまで送ったという。少年と知り合った
のは3ヶ月だとすると、知り合ってたったの3ヶ月でダイヤか
と呟く。川田は何処に居ると問うとスナックのマスターだとし
確か「百合子」という名前の店だという。
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今回は山村のエピソードでしたね。

冒頭から3人の柄の悪い男が一人の男によって撃たれていた。
逃走する犯人が発砲してくる中で山村だけは何故か銃弾を
恐れることなく犯人に対して向かって行く。
銃弾の装填数が数えていて無駄弾を撃たれているだけかと
思った。

ゴリは山さんに無理しないでくれというが、山さんには
力がないと当たらないとする自信が有ったようだ。
冒頭で3人の男に銃弾を当てたあの精度はどう説明するって
感じだけど・・

改造モデルガンが使用されていた。既にそういう銃が市場に
出回っているようで、また同じものだと語っている。
先日の暴力団の抗争に使われた改造モデルガンが3丁。
銃の密造組織が有るのだろうと。

モデルガンと言えば寧ろ若いマニアとか技術者マニアがいる
だろうことで、聞き込みしていく。

旋盤の技術を持つ男を捜す為に山村は、更生している技術者の
石川弘から話を聞く。何か言いたげだったけど、言えない感じ
だった。でも山村のことを信頼しているのもまた事実。

そうしている間に石川はバイクにはねられて陸橋から落ちて
殺される。
病院に運ばれた時はまだ生きて居たようで、「嘘をついていて
済まない」と山村に言っていたようだ。

タイヤ痕から一輪のバイクによって轢かれたことは明らか。
石川のアパートを捜索するが、昔からモデルガンマニアだった
彼の家には一つもない。しかし写真と手紙、そして20万円も
いるダイヤを買っているとテキサスが見つける。
現場からは鉄粉が有り鑑識に回した結果、働いている場所とは
違うところのものだと判明。

写真の女性はラ・マンチャという所で働いているホステスの
女。その女性に話を聞くと川田五郎に頼まれてアパートに送った
ことがあるという。三ヶ月前のこと。
川田はスナック"百合子"のマスターをしている。
そのスナックに行くと外にはバイクが駐まっていた。

川田と石川の関係は同じ鑑別所にいたこと。
知らない奴だとして最初は知らない素振りを見せていた川田。
友達に奢ると法に触れるのか?として徐々に矛盾する発言を
始める。山村はそのことに気がついていた。
しかし決定的な証拠がなく相手もそれを見透かしてくる。

スナックを張り込み。いつものように安っぽい張り込みで
誰が見てもバレルだろうと小一時間。
川田は色んな若者と接触するが、その度に山村が邪魔して
入る。一緒に捜査していたゴリもテキサスも山村の行動には
不可解だと感じていたが、後に発覚するが山村は他に被害者を
出さず、悪の道に引きずり込まないようにしていたようだ。

その後山村と川田の尾行での駆け引きは長い尺がとって有った
ね。電車で巻かれたかと思ったけどちゃんとそこには彼(山村)
がいる。
しかし川田もまた頭を使い、刑事に暴行されたとして突然頭を
ぶつけて狂言を言い出すもそれをまたマスコミが適当なことを
書く。本当に昔から使えないマスコミだね。

「刑事尾行の末、暴力を振るう。捜査上の暴行問題に・・」

マスコミは川田の経歴を調べたのか?山村の功績を見たのか?

テキサスやゴリは川田が接触していたガンマニアの若者たちから
話を聞いていた。
ボスは出回っている銃は殺傷力は一人前だが照準は正確では
なく、また暴発の危険性が高いものだとしていた。

川田に繋がっているボスから連絡が入る。
刑事に尾行されていること。
そんな状況の中、川田のことを殺人の共犯で逮捕して取り調べ
を行うことになる。

川田は自分はただのスカウト係だとして、マニアは少年が多い
こと。川田に対してお前はそこまで悪い奴ではない事を告げ
お前のボスは殺しにくることを語る。
逮捕する前に銃弾を撃たれたが、狙ったのは俺ではなくお前だ
と語る。

テキサスが川田の変わりに服を着てヘルメットを被ってバイクで
走行。その様子を尾行しながら川田にも見せていた。
テキサスが銃で狙われる中、晴海方面に向かっていることが
分かる。

昔のドラマらしくアクションシーンは誰も人が居ない場所で
不自然に行われていた。山村は襲ってきたヤクザが銃を
持っていたが、無防備な状態で山村は銃を向ける彼に近づいて
いく。射程圏内に入った際にヤクザが銃を発砲するが暴発。
弾が前に出ることだってあるのにまた都合が良いな。

そしてヤクザが少年を頼るな(笑)自分で改造銃くらい作れ。

石川の実家が青森だということで、山村は休暇を取って彼の
遺体を運ぶことにするが、ボスの計らいで出張扱いにして
もらった。



藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)

川田五郎 …… 剛達人 (スナック「百合子」のマスター)
石川弘 …… 千葉裕 (17歳、旋盤工、)
医師 …… 水谷悟一
改造モデルガン …… 戸塚孝 (3人の男を射殺)
写真の女 …… 愛田純 (「ラ・マンチャ」のホステス)
愛人 …… 藤山律子 (五郎の愛人)
秀原 …… 松原光二 (銃の密造)

竹田寿郎、戸塚孝、西内章、新井一夫、森下明、永野和彦



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