熱中時代 先生編
(1978-1979、10月期金曜21時、日本テレビ)

企画:梅谷茂
プロデューサー:清水欣也、永野保徳
脚本:布勢博一(1)、松原敏春、桃井章、他
演出:田中知己(1)、吉野洋、梅谷茂、他
音楽:平尾昌晃
選曲:鈴木清司
効果:東洋音響
監修:遠藤豊吉

http://www.ntv.co.jp/fever/



第5話 1978年11月3日 ぼくの先生はフィーバー
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靴下を履いたまま眠る広大は、朝5時頃目覚めてしまう。
トイレに行こうと部屋を出ると、突然見たこともない女性・
牧村英子の姿を見る。英子は校長の息子・育民の部屋に入って
いく。育民が出てくると広大に、この件を誰にも話すなと
語る。

朝、育民は母親の隙を見て冷蔵庫から朝食を取っていくと、
部屋に匿っている英子にもっていく。
朝食では、綾子の弟・八代徹の40歳の誕生日のことを話し合う。
ここでは一人一人誕生日のパーティーを開くのだという順三郎。
広大は12月14日が誕生日であることを語る。

桃子は外で物音が聞こえ覗いてみると、女性が部屋から出て
いくのを見てしまう。

広大は授業を行う。球根の育て方の授業。
広大は自分が質問したときに生徒全員に手を上げて欲しくて、
グー・チョキ・パーであげてほしいという。パーは自信あり、
チョキは多分分かる程度、グーは分からないというサインだと
いう。

そんな中、職員室にいた桃子の元に女性の声で電話がなる。
今日の6時に広大と共に吉祥寺の
ディスコ"マシンガン"に来て
欲しいとの事だった。桃子は広大にその事を相談すると、
広大は悪戯ではないのか?とするが、桃子は今朝、女性が育民
の部屋から出て行くのを見たことを告げ、その女性からの電話
ではないのか?と語る。

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広大は育民が家出した女子高生を匿っているのを見てしまう。
育民が学校を無断で三日休んだ事で、順三郎の元に学校から
電話が鳴り、問いつめていく内に息子は学校を辞めて家から
出て行くと言い始める。

学校の校長なのに反抗期の息子の扱いを知らないという皮肉
な展開だった。面白いのは自分は小学の教師なのだから、
反抗期の子供の扱いは知らないと主張する順三郎の態度かな。
確かに小学生はまだ反抗期が起こる年代ではないからね。

広大と桃子がディスコに呼び出されて、育民から強迫のネタ
とばかりに写真を撮られてしまうけど、桃子とのツーショット
写真は有る意味彼女に気があるであろう広大にとっては、思わ
ぬ嬉しい贈り物なのかも。
小嶋田先制が桃子の事を気にしているようで、一話の中で
広大に対して校長の家で生活することを否定していたのは
そういう事だったんだなと思わせた。

しかし育民を留まらせる方法論がちょっと原始的で凄い。
殴り合いがまたスピーディで恐ろしい物があったけど、
なかなか迫力が有って撮り方が上手かった。

また今回はなんと言っても広大と桃子のダンスシーンか。
映画「サタデーナイトフィーバー」を意識したのか、会場の
一体感と、素人ながらも二人が息を合わせて踊るパフォーマンス
など、なかなかの見応えの有るシーンに繋がった。

それにしても日テレ地上波の再放送は1話、5話と放送して
最終話だけしか放送しないのね。

北野広大 …… 水谷豊 (教師、3-4)
小糸桃子 …… 志穂美悦子 (教師)
花井恵子 …… 音無美紀子 (教師、3-3)
魚津早苗 …… 島村佳江 (下宿している大森の小学の教師)
小嶋田徳次 …… 小倉一郎 (教師、3-2)
八代徹 …… 山口崇 (下宿している中野中学の教師)
前田きく …… 執行佐智子 (教師、学年主任)
安達勝也 …… 小松方正(教頭)
天城順三郎 …… 船越英二(校長)
天城綾子 …… 草笛光子(順三郎の妻)
天城育民 …… 太川陽介 (息子)
北野青空 …… 池上季実子(広大の実妹)
北野大河 …… 犬塚弘(広大の実兄)
小宮新八郎 …… 谷隼人(近所の派出所の警察官)


牧村英子 …… 竹井みどり (家出少女)

育民の友達 …… 斉藤薫子、小熊英樹、小林英樹、高橋桂子
山田芳一


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