探偵物語 (1979年9月18日から1980年4月1日・全27話) (火曜21時枠・日テレ) 企画：加藤教夫、黒澤満 監督：村川透(1)(2) 脚本：丸山昇一(1)、那須眞知子(2) プロデューサー：山口剛、伊藤亮爾、柴垣達郎 原案：小鷹信光 音楽：SHOGUN 音楽監督：鈴木清司 オープニングテーマ：「Bad City」 by SHOGUN エンディングテーマ：「Lonely Man」 by SHOGUN

第2話 サーフ・シティ・ブルース
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工藤はバイクを走らせるがエンスト。
何とか今回の依頼人である内藤良三の後妻の葉子の元に行くが
そこの運転手付き使用人・ゴウダから工藤は目を付けられ、
威嚇される。
しかし自分はここの奥さんから依頼を受けてきたのだと語り、
葉子が出てくると、工藤のバイクを直しておくようゴウダは
言いつけられる。

葉子は二年前に家出した娘のリカ(19歳)を探して欲しいという。
高校時代に突然グレ始めたという。恐らく私が悪いのだとし、
夫は家出した娘を捜させなかったという。今回逗子マリーナの
クラブハウス・エルピラータの桜井が、リカの事を見かけたと情報
を聞いたという。夫の命はあと僅かで末期癌でる事を告げ、
なんとか探して欲しいと頼む。

桜井の元を尋ね話を聞く。
すると渋谷で彷徨いているのを見かけたが、かつての印象と
変わり随分違っていたので見間違いかも知れない事を語る。
彼女は派手な服を着てアフロヘアにしていたとの事だった。
そして傷のある男と一緒にいるのを見たという。一緒に居た
マリコならばもっと知っているだろうとの事だった。
マリコから話を聞くと男とは青山で知り合い、今では渋谷に
住んでいるとの事だった。

工藤は顔なじみの情報屋のダンディーとビリヤード場で逢うと
傷のある男を捜して欲しいという。彼はそれを渋ると、ダンデ
ィーに娘がいることをバラそうとする。

そんな中ダンディーの情報を頼りにトルコにいくと、そこに
リカの姿があった。工藤は父・良三がガンで余命幾ばくもない
事を語り、父が死ぬ前に一度会いたいと言っている事を告げる。
しかしリカは私は知らないとして逢う気はない事を語る。

そんな中、リカのヒモである男達によって取り囲まれてしまう。
裏口に呼び出されて喧嘩になるも、工藤は相手の攻撃をあっさり
と交わす。しかし警察が来てすぐに乱闘も収まるのだった。

夜、再びリカの元に行く工藤は、帰ってやんなと語る。
それを拒むリカに対して、あの男がそんなに好きなのか?と問い
あいつらは薬がお前のことを縛り、身体を売らせる奴だと語る。
しかしリカは父・良三は金にしか興味のない奴で決して帰らない
と伝えてくれと言われる。

工藤は仕方なく葉子の元に行くと、今までのことを全て報告。
現在渋谷のトルコに努めており、麻薬にも手を染めている事を
語る。悪い奴の元で覚醒剤を撃たれて風俗で働いている事を
語ると、連れ戻してくれないか?と工藤に頼む。しかし工藤は
自分の仕事はここまでだとしてそれを断るのだった。
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■マダムからの依頼

悪徳金融業者の後妻・内藤葉子から娘を捜して欲しいとの依頼。
確かに夫の願いでは有るものの、後妻が何故夫の連れ子の事を
そこまで気にするのか。

■娘のリカ

父親が悪徳金融会社の社長だったということで、それに嫌気が
さして家出したようだ。父は金の事ばかりだったというセリフ
も有る。
しかしそんな彼女も悪い男に捕まり、麻薬漬けにされ風俗で
働かされるという悲惨な状況。
終いにはなんと宝石店強盗まで行うというとんでもない事を
しでかすのだから凄い。

■工藤の協力者

工藤はこの街でとても顔が広い。
ビリヤード場で逢うダンディーだったり、風俗嬢だったり
常に工藤のことを暖かく迎えてくれる。またいつも工藤の事務所
に出入りしている二人の女性、ナンシーとかほりの存在も、
工藤の性格を現しているかのように、警戒心もなく近付いてく
る。

■二人の刑事

犯行現場には工藤の姿が有りとばかりに、いつでも刑事が工藤
を逮捕しようと待ちかまえているが、そんな流れとは逆に
案外刑事も工藤の情報を頼りにしている所も有るようだ。

■リカのお守りを渡す

銀行強盗以後リカが何者かに殺害される。
現場には仲間の遺体も有り、リーダー格の緒方だけが逃走して
いる事から仲間割れかと思われたが、現場に落ちていた物、
そして香りなどからリカを殺害したのは葉子だと実感していく。
そして葉子の自宅を捜索すると、リカの調査報告書が有り、
遺産争いに於いて娘の存在が邪魔だったという事が判明していく。

■ゴウダの葉子への愛情

全てはゴウダが直接手を下していたみたい。
最後はゴウダによって葉子も含めて殺害されてしまう。
工藤は最後に愛車でも有るイタリア製ヴェスパP150Xを
修理して貰ったことからゴウダに感謝を示す。しかし凄い白煙
を上げていたな。