探偵物語 (1979年9月18日から1980年4月1日・全27話) (火曜21時枠・日テレ) 企画：加藤教夫、黒澤満 監督：村川透(1)(2)、西村潔(3)(4) 脚本：丸山昇一(1)、那須眞知子(2)、佐治乾(3)(4) プロデューサー：山口剛、伊藤亮爾、柴垣達郎 原案：小鷹信光 音楽：SHOGUN 音楽監督：鈴木清司 オープニングテーマ：「Bad City」 by SHOGUN エンディングテーマ：「Lonely Man」 by SHOGUN

第4話 暴力組織
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工藤は勇次に誘われ酒を飲みギターで歌を歌う。周りではそれ
を聞くため仲間達が集う。
工藤は勇次から起こされると、工藤は車内で寝ていた。
しかもその車は現在航行中のフェリーの上だった。
勇次によると、夕べへんな男から電話があり、車を千葉まで
運んで欲しいと言われたという。千葉には勇次の義理の兄の
宮本とその妻が住んでおり、怖くなったので工藤にも付いて
きてもらったとの事。勇次は車のボンネットを開けるとそこに
はなんと2億円の現金が積んであった。
工藤は船酔いで甲板に上がる中、再び勇次の居る車へとやって
くると、そこには血の付いたスパナが落ちており、ボンネット
を開けると勇次の遺体が入っていた。何者かによって殺害されて
おり金は抜き取られていた。

工藤はフェリーから遺体入りの車を運転すると、千葉県警に
連絡し、車を置いて逃げ去る。

そんな中、千葉県警は服部と松本刑事に連絡し、工藤に殺害容疑
が係っている事を告げる。二人の刑事は工藤の事務所で張り込
んで居れば捕まえられるだろうと告げる。

工藤は勇次の姉の元を尋ねる。工藤の姿を見ると指名手配犯
だとして驚く姉だが、自分はハメられた事を説明する。そして
宮本は何処にいるのか?と問う。妻によると宮本は組織からも
手を洗い、真面目に働いていたとするが、一昨日から突然連絡
が取れなくなったという。工藤は宮本には女性が居ることを
告げると、妻は最初は否定するが、その内自分もその事は
感じていた事を語り、私を捨てて逃げるつもりだと語る。
工藤は宮本の写真を借りていくと、妻は夫を見つけたら殺して
と工藤に頼む。

工藤はホステスの京子に会うと宮本の事を尋ねる。しかし知ら
ないと聞かされ、更には警察が工藤のことを嗅ぎ回っていると
知らされる。
そんな中、工藤の前には組織の男達が取り囲み、工藤を車に
乗せる。

工藤は歌川会長の元へと連れて行かれる。
そして金の件について拷問を受けるが、工藤は自分は千葉まで
運ぶのに頼まれただけだと語り、多分金を持ち逃げしたのは
宮本だと語る。
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■酔っている工藤は事件に巻き込まれてしまう

いつの間にか勇次によって事件に巻き込まれた工藤。
しかもその勇次が一緒に乗っていたフェリーで殺害された事
で、殺人の容疑者として指名手配を受ける。

■工藤を狙う組織(シンジケート)

最近シンジケートってあんまり聞かないような気がする。
昔のドラマって犯罪組織というとシンジケートがよく使われて
いた印象があるな。

歌川会長は組織の金を盗んだのが誰なのかを工藤に尋ね、
盗んだ相手を24時間以内に探してこいと言う。
相当無理難題を押しつけた感じだね。

会長役の大友柳太朗さん。現在平行して見ているドラマ
「北の国から」でも杵次役で登場しているな。

■警察にも追われる工藤

冷静に考えると、工藤が容疑者として警察に情報が回るのが
早すぎて笑える。

■頼りになるのは街の住民たち

少しずつ工藤の仲間たちの存在・人間関係が分かってきた。
イレズミ男とか、サブロー、ダンディー辺りは情報屋として
よく現れる。更にトルコ嬢の存在も欠かせない。
今ではトルコという名前はトルコの国からのイメージを損なう
として使われない言葉になったけどね。

■暴力団と政治家の繋がり

この時代から政治家の金の流れはドラマでもよく取り上げられ
ていたのね。
会長は天堂そういちろう代議士に2億円を政治献金として渡そう
としていたみたい。

会長の息子・精一は代議士の秘書をしており、その繋がりが
有ったりするのかな。

■工藤の捜査

最後の方は展開を端折って、種明かしとばかりに会長に語り
ながら物語の顛末を説明していく展開だった。
宮本と会長の息子・精一が手を組んで金を盗み、勇次を殺害
した事。全ては工藤が居たことで精一達の計画が崩れ、
工藤を最後には殺害して全ての罪をなすり付けようとしていた
事。

最後に暴力団が工藤に謝るところが笑えた。