大捜査線
(1980年(昭和55年)1月10日〜12月25日・全42話)
(大捜査線シリーズ 追跡・31話以降)

企画:佐々木太郎、高橋久仁男、河村雄太郎
プロデューサー:山本剛正、矢島進
音楽:津島利章
選曲:山川繁
主題歌(1):「君は人のために死ねるか」
主題歌(2):「いま愛のために」

http://www.bs11.jp/drama/2073/





第33話 1980年10月23日 恋人よ!ダンシング・オールナイト

脚本/田村多津夫 監督/高橋繁男
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寶信用金庫・本町支店
シャッターが閉まる直前に白い繋ぎを来てヘルメットを被った
武装強盗が二人銀行に入る。金を要求する中で、女性の行員の
一人・小西ミヤコが動いたのを見て、一人の犯人が銃で彼女を
撃つ。
強盗は裏口から逃げる中で、クリーニング店のシタハラ・マサ
ユキ
とぶつかっていく。バイクで乗って逃げようとする二人を
捕まえて謝罪させようとする中で、マサユキは
男からネックレス
をもぎ取る
が逃げられてしまう。
その後銀行に入ると、強盗が入った事を知る。

すぐに銀行強盗事件が入ったことが警察署員たちに知らされる。
近くに居る刑事たちは現場に向かうよう指示され、非常線を
張る。

その頃二人組の犯人はバイクに乗って逃走する中、奪った金・
20万円を途中で捨てて、
水道局の資材置き場に停車させる。
来ていた服を燃やす中、犯人の一人・ソネは、主犯格の高柳
フミヒコ
に対して、何故銃を撃ったのかと問う。空砲だと思っ
たというフミヒコだが、証拠を燃やして分からない様にすれば
問題は無いと告げる。
誰も俺たちの仕業なんて思わないだろうと。

マサユキは目撃者として参考人聴取を受ける。
犯人は二人組で身長は自分と同じくらいだという。ただ二人と
も白いツナギとヘルメットを被っていたのでどんな人物なのか
分からないという。ただ
RT250のバイク車種に乗っていたとの事。
ミヤコは大丈夫なのか?と問うと、現在
玉川病院に運ばれ意識
不明だと聞かされる。

マサユキと酒屋の野田カズオ、そば屋の河合サダジ
自分たちのアイドルのミヤコが入院したと聞いて玉川病院に
かけつける。そこには加納が来ていた。
マサユキはそこで加納に犯人から奪ったとするペンダントを
見せようとするが、それを引っ込めてしまう。
マサユキはカズオとサダジに対して、これは犯人が持って居た
ペンダントだと告げ、俺たちで犯人を見つけようと語る。
するとカズオはそのペンダントを
ディスコ"ブラックスリープ"
の客がぶら下げているのを見たことがあるという。
ディスコのお立ち台のアイドルだったミヤコの事をよく見に行っ
ていた三人だが、どうしてもそのノリについて行けずに、なか
なか店に入って踊るのを躊躇われていた。
カズオは確かに顔は見たかと思うが全く覚えていないという。
しかしそのディスコで見たのは間違いないとのこと。それならば
仕事の終わった9時にみんなで集まりディスコで聞き込みを
しようと語る。

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■二人組の銀行強盗

金持ちのボンボンが刺激を求めて犯罪を犯すというありがちな
もの。高校最後の思い出に銀行強盗しようぜっていう猟奇的な
二人の男が医者をめざすというのだからどうなっているのか。
二人とも医大が決まっていたとの事だけど、これで人生が不意に
なるのか、それとも未成年ということで、情報が開示されずに
何事もなく生活していくのか。
まぁ父親が医院長みたいだし、医師免許さえ取れば何事もなく
過ごすのだろうね。

■銀行員が撃たれる

その銀行員の女性、ディスコの常連らしく三人の商店街の
若者にとってはアイドルみたい。金持ちのボンボンが刺激を
求めているように、銀行員としてお堅い仕事に就いている
人物のストレス解消法というところなのかな。

三人ともそれぞれ九州、関西、青森から出てきたという事で
今回は方言も演出上加味されていた。
水野刑事は津軽の岩木山の駐在の息子だと言っていたね。

ディスコのノリに付いていこうとして、音楽を聴いている
辺りが涙ぐましい。音楽を聴くよりも踊りのレッスンをすべき
ではないかと思う所も有ったけどね。
三人のリーダー格の男性は穂積ぺぺさんだった。

■刑事任せに出来ない人たち

三人組は刑事に証拠を提出せず自分たちで持ち主を捜すという
行動に出る。
そんなに刑事不審という訳ではないのだし、素直に任せてし
まえば良いのにね。

佐竹という愚連隊が関わってきて三人を襲い始める。
佐竹はペンダントの持ち主が高柳のものだと知って、今まで
金の面でお世話になったので恩返しするかのように、三人組から
ペンダントを取り上げようとしていた。なんて義理堅い人たち
なんでしょうかね。

■ライフル銃で撃たれるも回復

威力の弱いライフルだこと。
銃弾からでは犯人は特定できず、また防犯カメラ映像でも
バッチリ写っているにもかかわらず特定できず、更には
犯人が使っていたバイクさえ見つかるのに逮捕出来ない
もどかしい状況。科学捜査が無い時代の刑事ドラマって
ホント辛いですね。

■愚連隊相手に三人で乗り込む

凄く勇気の要るものだけど、結局目的は犯人捜しだったので
後は警察に任せても良かったのではないかという気がする。

■息子が捕まるも両親は出てこない

一度も両親が出てくることがなかった今回のドラマ。
父は病院の医院長で、母は評論家だということ。
最後に加納が一括する姿。相棒の右京さんが時々犯人に激高
する事が有るけど、そんな感じだったな。

加納明 …… 杉良太郎 (主任)
都築悠子 …… 本阿弥周子 (刑事)
水野誠太郎 …… 赤塚真人(刑事、16話から)
中林雅彦 …… 青木義朗(刑事12話から)
大滝修造 …… 山内明 (警視庁刑事部第四機動捜査隊・隊長)

南城タクヤ …… 大村波彦 (刑事、元神奈川県警)
新田エイイチ …… 光田昌弘 (刑事、父は検事)
ナンシー …… ナンシー・チェニー (元モデル、喫茶店"フラミンゴ"
経営)
モコ …… 棟里佳 (ナンシーの姪)

予告ナレーター:中江真司

中島正二、村上豪、柳沢紀子

穂積ペペ、桑崎てるお、西塚肇、重田尚彦、東龍明、日ノ下金太郎
大前田武、好永康子、重盛輝江、井上三千男、工藤啓子
水無坂冬子、安岐まさみ、あい陽子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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