大捜査線
(1980年(昭和55年)1月10日〜12月25日・全42話)
(大捜査線シリーズ 追跡・31話以降)

企画:佐々木太郎、高橋久仁男、河村雄太郎
プロデューサー:山本剛正、矢島進
音楽:津島利章
選曲:山川繁
主題歌(1):「君は人のために死ねるか」
主題歌(2):「いま愛のために」

http://www.bs11.jp/drama/2073/




第38話 野獣になった刑事

脚本/田村多津夫 監督/小俣暁
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福井県
アラマキ組の組長と幹部の二名、犬井英一藤島勇二がクラブ
から出てくるのを見計らって、待ち構えていた殺し屋の男性が
三人を射殺。犯人は
白い車に乗り逃走を図る中、ひかり託児所
から出て来た小林静子(29歳)と娘のしのぶ(3歳)を車ではねて
逃走を図る。すぐに警察が現場へとやってくるが・・・

警視庁では、水野が容疑者を連行してくる中、
福井県警山尾
松下刑事が第四機動捜査隊にやってくる。捜査協力の依頼に
来た二人は、福井で起きた事件の概要を加納たちに知らせる。
射殺されたのはアラマキ組で対立している須藤組による
勢力
抗争
だろうと県警では見ているのだという。須藤組の組長を
参考人として出頭させたが、その時は何も話さなかったのだが
釈放し、後日山尾が取り調べした際には
殺し屋を使って殺させた
事を須藤が認めた
というものだった。ホシは東京に住む男性で
三浦という男性だという。
加納たちは山尾が銃を使って強引に脅して白状させたことに懸念
しながらも5人の死傷者が出ている事を勘案し、目を瞑る。
山尾によると須藤も紹介人から電話番号を聞いただけで殺し屋
とは直接接触はしていないのだという。
須藤は手帳に三浦の
電話番号が記してある
と言っていたが、実際に手帳をみると
破られた跡が有り、電話番号は捨てられた後だったとのことだ
った。現在分かっているのは三浦という名前と若い男性だとい
うことだけだという。ただ須藤組は
東流会系列の指定暴力団
ということだった。
山尾は水野と警察学校時代の同期だった。加納はそれを知って
二人で今回は捜査を組ませる。新田と南城には情報屋から探る
様指示し、都築はライフルマークを調べるよう告げる。中林には
東流会の殺し屋の件を調べて欲しいと加納は割り振りする。

水野は山尾とまさか一緒に捜査出来るとは思わなかったことを
告げる中突然
山尾は一人で捜査させて欲しいと告げる。水野は
何か事情が有るのであれば話して欲しいとするが、俺のやり方
で片付けたいのだという山尾。

山尾は一人、
四谷電話局に足を運ぶと電話番号から三浦哲治
が住んでいる場所を聞き出していた。
東中野の寿荘
山尾は管理人に電話すると三浦は二階の奥の部屋だという。
山尾は三浦が帰宅するまでアパートの外で張り込みすることに。

一方捜査していたものたちは、先月千葉で黒石組の組長が
射殺されている事件が福井の事件と類似している事件だと
いう。早速ライフルマークを取り寄せて照合せよとのこと。

そんな中ライフルマークを照合していると、
三年前の事件
でも使用されている
事が分かる。
過激派組織"赤い星"襲撃
事件で使われたもので、その時ホシに銃が渡ったのではないか
と推察する。赤い星は現在壊滅しているが、公安によると
現住所が確認出来ていない人物のリストが有る事が分かる。
たぶんその人物達のいずれかが今回の犯人である可能性が
高いとの事だった。

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■福井県警と合同捜査

福井県警から二名の警察官が上京する。
その中でも山尾は水野の警察学校時代の同期とのこと。

山尾を演じているのが若かりし頃の平泉成さんだという所
が凄い。

っていうか水野は警視庁へ、山尾は何故所轄へと回された
のだろうか。その差は何処で付いたのか。

■次々と組長が射殺されていく

捜査線上にあがる容疑者として三浦が最有力のホシだった。
繋がりからすると、東流会という指定暴力団が雇っている
殺しやなのかと思わせるものが有る。


■執念を燃やす山尾刑事

ありがちだけど冒頭でひき逃げされた妻子は、山尾が隠れて
付き合っている女性・小林静子だった。
静子の子供がヤクザの子だという噂も有る中で、二人は隠れて
付き合っていた様子。静子は水商売の女性だった為に、
警察官である山尾は大っぴらには出来なかったようだ。

■行動を監視するものたち

山尾は今回三浦だと決め込んで彼の家を張り込みする。
山尾のことを監視していたのは水野だった。
そしてそんな水野の異変に気がついた加納が彼の行動を
チェックしていた。

■ヤクザではなく過激派

結論からすると犯人は元過激派"赤い星"の二宮登(23歳)が
犯人だった。ヤクザのような組織を憎んでの犯行だったの
だろうか。しかし最終的には、海外にいる仲間に合流するため
に金目的だった事を認めているし、世直しというよりも自己保身
の為に犯行って感じだったね。

東流会は勘違いして、敵対するヤクザが付け狙っているもの
と考えて山尾を拉致しようとする。

■水野は監禁される

途中で少年たちがボールを取りに敷地内に来る辺りが意地悪
な展開だった。
結果としては出前持ちの女性が二宮の事を止めたいが為に
水野を助ける格好となる。

加納明 …… 杉良太郎 (主任)
都築悠子 …… 本阿弥周子 (刑事)
水野誠太郎 …… 赤塚真人(刑事、16話から)
中林雅彦 …… 青木義朗(刑事12話から)
大滝修造 …… 山内明 (警視庁刑事部第四機動捜査隊・隊長)

南城タクヤ …… 大村波彦 (刑事、元神奈川県警)
新田エイイチ …… 光田昌弘 (刑事、父は検事)
ナンシー …… ナンシー・チェニー (元モデル、喫茶店"フラミンゴ"
経営)
モコ …… 棟里佳 (ナンシーの姪)

予告ナレーター:中江真司

中島正二、村上豪、柳沢紀子

平泉征、高原駿雄、神田橋満、吉田豊明、白石のり子、田中哲也
篠崎彩、晴海勇三、村上幹夫、山本武、宮沢元、池森秀之
小川めぐみ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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