気分は名探偵
(日本テレ土曜21:00 - 21:54枠/1984年10月6日から1985年3月30日)

プロデューサー:山口剛、菊池昭康
脚本:宮田雪、石原純一、岸田理生、柏原寛司、田村多津夫、金子裕
演出:高井牧人、河野和平、水島総、梅谷茂、新沢浩、中山史郎
音楽:羽田健太郎
主題歌:「人魚の誘惑」 唄:水谷豊





第9話 甘い言葉にご用心!
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マリー所有のマンション。1階は夫のマスターと共に喫茶店と
占い店、二階は吉原野探偵事務所が入って居るが三階は空き店
舗となっていた。聖子はマリーと加納の元にいくと、三階を
友達が借りたいと言っている事を告げ、貸してくれないかと頼む。
夫と別れる為に部屋を探しているのだという。しかしマスター
たちは既に圭介の高校時代の友人のシマに貸すという約束を
してしまったのだという。圭介がやってくると聖子は、三階は
私の友達に貸したいので今回は譲ってくれと語る。圭介は従う
他なかった。
そんな中圭介は仕事の依頼の電話が来たことを聖子に報告する。
北都信用銀行・万年坂支店からの電話だという。

早速聖子と共に圭介は信用金庫にいくと、応接室に通され、
久保支店長と融資課長の和泉肇と面会する。
二人から仕事の話を聞くと、昨日出納係行員の中で300万円を
盗んだものが有るのだという。大方目星はついており、行員の
白石君江が怪しいと踏んでいるのだと。彼女は福島から出てきて
8年間マジメに働いてはいたが、他には考えられないのだという。
営業時間中に彼女は顧客と会うと言って30分間職場を抜けだして
おり、喫茶店に行っていたこと。彼女によると顧客とは会えなか
ったと話しているが、その際に着服した金を渡したりしたので
はないかというものだった。この件は内々に処理したいとし、
現在白石は自宅謹慎にしている事を語る。極秘調査になると
料金も割り増しになるというが、支店長は調査費ならば全く問題
はないとして、それ相応の金は払うと語る。

聖子と圭介は銀行を出て行くところで、和泉によって呼び止め
られる。和泉の話では白石が着服したとは思えないのだという。
私は直属の上司であり彼女のことを見てきているが、とても
マジメな子で福島の両親にも仕送りしているのだという。

荒木と圭介は白石の住むアパートにいくと、たまたま隣の部屋
が空き部屋になっている事を知る。こっそりと入ろうとするが
管理人の婆さんに見つかり、仕方なく兄弟という設定で部屋を
借りる。月4万円・敷金・礼金は2ヶ月分ずつだと。
仕事は何をしているのかと問われると思わず銀行員だという。
すると管理人は隣に住む白石さんも信用金庫で働いている方だ
という。圭介はさりげなく白石のことを聞くと、彼女には決ま
った男性がいて近々結婚するみたいだという。
荒木に対して白石の男性のことを調べるよう命じる。
また事務所に戻って所長に言って、経費として家賃と盗聴器と寝袋
を持って来て欲しいと頼む。

圭介は屋根裏を伝って隣の白石のことを監視する。
するとそこに緑がアパートにやってくる。
圭介が不審な行動を取っているのを知って仕事で覗きをしている
だけだと語る。緑は頼まれていた弁当を持って来たと語る中、
緑は圭介に対して今の生活をどう思うかと問う。事務所に住み込み
しているが、私の部屋にも泊まりに来ており、一緒に住みたい
とは思わないかというもの。そういうことはゆっくり考えようと
いう圭介は緑と盛り上がりキスしようとすると、そこにはかおり
がやってくる。気まずい状態の中、頼まれた寝袋や盗聴器を
持って来たという。かおりが居なくなった後、再度ムードが
盛り上がるが、荒木がやってきて盛り下がることになる。荒木は
和泉を連れてやってくると、彼は改めて口座情報を調べた所、
預金口座から3000万円が不正に動かされた形跡があるとして
刑事事件として告訴することになるかもしれないことを聞かさ
れるのだった。
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銀行の行員の一人が預金を着服しているのではないかとして
隠密な内偵調査の依頼が入ってくる。銀行の上層部としては
大方の容疑者の目星は付いているというが・・・

白石君江が男に貢ぐ為に金を盗んでいるのではないかと
される疑いがある中で、彼女が婚約しているという男性は果たして
誰なのかということだった。

白石のことを盗聴する為にアパートを借りていたけど、僅か一日
だけ借りるのに本当に契約してしまったのだろうか?
このアパートを圭介の友人が借りていく流れに接続していくのかな
と思って見ていたのだけど・・・

探偵事務所の三階を巡る借り主の行方。
聖子は友達に貸したいと言っていたけど、最初から緑に貸そうと
していたということを圭介に黙って居たことにすれば面白い流れ
が有るかと思ったけど、最後に圭介を巡って聖子と緑が奪い遭い
になっていたので、やっぱり聖子は別の人に貸そうとしていた流れ
が有ったのか。
シマさんがどんな人物なのか見てみたかったな。

避けようと思えば避けれるハズだった自動車事故。
最初見た時、避けられるハズだとしたのは白石のことを言っている
のかと思ったけど、車の方のことを指していたのね。
赤のベンベ(笑)だとしていたけど、あんな目立つ車の色で轢いたら
すぐに脚が付くな。普通意図的に事故を起こそうとするならば無難に
白色の車だろうね。

荒木の聞き込みが予想以上に重要な役目。

横領をした人物ならば人を殺すくらいのことはするものなのかな。

和泉肇は本店の部長の奥さんと結婚しているというのに、クラブ
のママとも浮気、行員の女性の罪を着せる為にも浮気していた
ってことなのか。絶倫じゃないですか。


夢野圭介 …… 水谷豊 (吉原野探偵事務所)
吉原聖子 …… 朝丘雪路 (妻、夫を心臓発作で亡くす)
草間緑 …… 岡江久美子 (渋谷東小学校・教師)
八田利男 …… ケーシー高峰 (万年坂警察・刑事)
加納礼 …… 草野大悟 (喫茶店"占い喫茶マリーのオーナー)
マリー池田 …… 順みつき (占い師)
荒木紀信 …… 船越栄一郎 (23歳、喫茶店"占い喫茶マリー"でアルバイト)
大藪邦彦 …… 片桐竜次 (万年坂警察・刑事)
吉原かおり …… 佐野量子 (娘、高校2年生)
津村明子 …… 一氏多佳美 (浩三の娘)

白石君江 …… 千うらら (北都信用銀行)
和泉肇 …… 小野武彦 (北都信用銀行)
遠藤晴美 …… 賀川雪絵 (クラブ・ピンキー)
管理人の老婆 …… 滝奈保栄
久保行一 …… 大山豊 (北都信用銀行)
医者 …… 松尾文人 (城北総合病院)
女子銀行員 …… 桜井ゆうこ、根本明枝、田崎智代
看護師 …… 中根久美 (城北総合病院)
ホステス …… 佐川美紗、谷村洋子
ボーイ …… 大平輝雄


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