気分は名探偵 (日本テレ土曜21:00 - 21:54枠/1984年10月6日から1985年3月30日) プロデューサー：山口剛、菊池昭康 脚本：宮田雪、石原純一、岸田理生、柏原寛司、田村多津夫、金子裕 演出：高井牧人、河野和平、水島総、梅谷茂、新沢浩、中山史郎 音楽：羽田健太郎 主題歌:「人魚の誘惑」 唄：水谷豊 第16話(17) ひとめ会いたい!! -------------------------------------------------------- 木枯らしが吹く寒い夜。 圭介は町中を回って火の用心を呼びかけて回る。 そんな中圭介は家から出てくる不審者の姿を目撃する。 あっけにとられる中、刑事の八田と大藪がやってくると圭介 に声を掛ける。この辺でサラ金強盗に入り殺人を犯した男が 逃亡して緊急手配が出ているのだという。出刃包丁を手にして いるので危険だとし、容疑者は顔に覆面を被り年齢は30歳から 42・3歳であること。紺のジャンパーを着ていて黒のバッグ を持っているという。圭介は今見た人物と特徴が似ていると して三人で辺りを探す。誰も居なかったが、圭介は何か嫌な 予感がするとして胸騒ぎを覚える。 圭介は帰宅するが緑の姿が無かった。 電気をつけてテーブルの上の置き手紙を見ると、家庭訪問の 為に少し遅くなると書かれていた。 圭介は外に出ると黒いバッグに帽子を被った男が彷徨いて 居る事が分かる。もしかしてさっき見た強盗犯なのか。 圭介は緑が家庭訪問するという山神家の外で待っていた。 圭介は近くで事件が有った事を告げ迎えに来た事を語る。 緑と圭介は互いに何が有っても置いて逃げないとする約束を することになる。 そんな中二人は事務所に戻るとまたしても先ほどの男性・杉浦 の姿が有った。杉浦は圭介に対して津村さんは知っているか と尋ねると以前に自分は津村さんにお世話になったので挨拶 に来たのだという。今日挨拶に伺ったことを伝えて欲しいとし 無事に府中を出たという。府中と言えば刑務所だった。 聖子が戻ってくると彼女が杉浦の対応に出る。 津村は福島の母が病気のために帰省していることを語る中、 何か事情がありそうだとして聖子が話を聞くという。私たちは 探偵をしているし、優秀な弁護士も知っているという。 圭介に対して良平に電話してくれと頼む。 良平が事務所にやってくると彼が杉浦の話を聞くことになる。 翌朝杉浦がマリーの喫茶店で荒木と会話しているのを目にいる。 圭介は杉浦と挨拶する中で、彼が持っていた黒いバッグの中身が 気になっていた。サラ金強盗がまだ捕まっていない事を知り、 圭介は取りあえず警察署に電話して杉浦のことを伝える。 -------------------------------------------------------- 近所でサラ金強盗、殺人事件が発生し犯人は出刃包丁を持って 彷徨いていることを聞く。目撃者による風貌と似た男性を 圭介は目にしてずっと彼の行動を注視していくことになる。 果たして彼は圭介が思っているように犯人なのか。 聞けば単純に分かる事なのにまるで聞こうとしないところに 違和感が有った。その流れを延々と引っ張り繰り返すだけで、 ずっとビビリの状態が続き、真相の知っている圭介だけが 恐れることになる。視聴者自身、どう見てもミスリードの 流れが有ることは明らかだと思っているので、前半部は 相当その流れに付き合うしかない状態だった。 かおりが一緒に買い物にいくことになっていたということで 娘へのプレゼントであろうことも想定内。 どんなプレゼントが良いのか分からないので決めてもらおうと していたみたいだけどパンダのぬいぐるみを購入してきた 杉浦に対して今は「グレムリンやウーパールーパー」の時代 だとしていたけど、どうみてもパンダのぬいぐるみの方が 時代とか抜きにして良い感じのものに思える。 更に喫茶店には犯人と似た風貌の男が現れ、今度こそ犯人 ではないかと感じた圭介がかおりたちにメッセージを 書いて密かに警察を呼んでもらうことになる。 見た目は完全に田口浩正さんみたいな感じだったけど、 少しまってあげてくれと言った背景には注文したチャーハン の大盛を最後に完食させてあげてほしいとするものが 有った様だ。しかしまだ犯人だと確定しているわけでは無いし ちょっと暴走気味だったな。 杉浦は娘に会いたいが罪を犯していること。 妻は再婚して相手が居ることから会えない事情が存在する。 良平に仲裁に入ってもらい取りあえず娘とは会えることになるも 一度きりの再会であることと父親だと名乗らないことが条件 だということでマリーの店で遭うことになった。 先ほどの喫茶店でメロンジュースを飲んでいるのにまたこの子 は飲むのかって感じだったけど、なかなか杉浦が娘に目を 合わせられない中で、上手くタバコを拾わせて娘の方から 声を掛けさせたり、プレゼントのヌイグルミをプレゼント したりと最後は良い感じで切ないドラマになったと思う。 夢野圭介 …… 水谷豊 (吉原野探偵事務所) 吉原聖子 …… 朝丘雪路 (妻、夫を心臓発作で亡くす) 草間緑 …… 岡江久美子 (渋谷東小学校・教師) 八田利男 …… ケーシー高峰 (万年坂警察・刑事) 加納礼 …… 草野大悟 (喫茶店"占い喫茶マリーのオーナー) マリー池田 …… 順みつき (占い師) 荒木紀信 …… 船越栄一郎 (23歳、喫茶店"占い喫茶マリー"でアルバイト) 大藪邦彦 …… 片桐竜次 (万年坂警察・刑事) 吉原かおり …… 佐野量子 (娘、高校2年生) 津村明子 …… 一氏多佳美 (浩三の娘) 吉原良平 …… 財津一郎 (弁護士・東大を首席で卒業、聖子の義弟) 津村浩三 …… 藤岡琢也 (元刑事) 杉浦 …… 綿引勝彦 (出所したばかり) 橋本 …… 福崎和宏 (サラ金強盗犯) 里美 …… 斉藤吏絵子 (容子と杉浦の娘) 容子 …… 一柳みる (杉浦の元妻) 奥さん …… 三津木順 男の子 …… 岡田太郎 (山神君、緑が家庭訪問) 警察官 …… 三上剛仙