気分は名探偵
(日本テレ土曜21:00 - 21:54枠/1984年10月6日から1985年3月30日)

プロデューサー:山口剛、菊池昭康
脚本:宮田雪、石原純一、岸田理生、柏原寛司、田村多津夫、金子裕
演出:高井牧人、河野和平、水島総、梅谷茂、新沢浩、中山史郎
音楽:羽田健太郎
主題歌:「人魚の誘惑」 唄:水谷豊





第17話(18) 命短し、恋せよ男
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かおりは朝学校に行く前に自宅のポストを見ると中に現金が
入って居る事を知る。すぐに圭介に届ける中、張り込みしていた
八田と大藪にこの事実を伝える。聖子は二人に対して一昨日から
張り込みしパトロールしているみたいだが犯人の目星はついた
のかと問う。立て続けに私の家には3日間も現金が入っており
近隣住民の中では5件目だと語る。二人の刑事にしっかりする
よう尻をたたく。しかし金を入れるなんて一体何が目的なのか。
大藪は一週間前に信用金庫強盗が有ったがその金ではないのか
と告げる。または愉快犯なのか・・・。
そんな中パトロール警官が八田たちの元にやってくると三丁目
の家にも現金が入っていたと告げに来る。
一方そんな中でマリーは喫茶店のマスターをしている夫を
見なかったかと問うと夕べから帰ってこないのだという。
誘拐されたということはないよねと心配するマリーに対して、
変わりに5万円を置いていったのではないかとか、女が出来た
のではないんと語るが、みんな真剣に悩んでいるのだと
言われ反省する。

大藪、圭介、荒木で見回りに出る中、突然帽子を被った不審者
が目の前にいる。近づいてみるとスーツ姿に身を包んだ
マスターの姿が合った。どれも舶来産だとして、全身のファッ
ションにかかったのは80万円程度だという。そんな大金何が
有ったのかとして、もしかして悪い事でもしたのかと問うと
マスターは4日前に競馬・中山記念で20万円を投資し、大穴が
当たり、競輪でも当たってパチンコでも連チャン続きだったと
いう。何百万円も所持している事を告げる。マスターは
みんなに奢るので駅前のキャバレーに行こうという。
しかし3日は見回りがあるとして断ろうとすると、断れば二度
と誘うことはないと言われる。現金投げ込み事件があり、見回り
しなければならないことを告げるが、投げ込んでいる人は善意
に入れて居るので問題がないという。大藪は八田との交代が
ある事を告げ、圭介もマリーがマスターのことを心配していた
とするが・・・結局みんなでキャバレーで楽しむ。
マスターは上機嫌に金を店内でばらまく。金なんていくらもっ
ていても意味が無いという。

八田は交代時間になっても大藪や圭介たちが来ないことに違和感
を覚える。そんな中店にいると突然女性が店に入ってくる。
なんと八田の妻・房子が夫のために着替えを持ってきたの
だという。冷えるので気をつけてと妻は声を掛ける中、八田
は聖子たちを紹介する。
八田は居なくなったところで妻はとてもヤキモチ焼きで困る
と告げるが。。。
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突然圭介たちが住む近隣住民のポストの中に金が入れられる
という事態が発生する。聖子たちの家のポストにも金が
入れられたということで、八田や大藪たちは張り込みしての
捜査が行われるが、犯人は見つかる気配がなく、圭介も捜査に
協力して行くことになる。

イマイチ面白味がなく後半までグダグダっと進んでいったエピソ
ードだった。
マスターがガンだとしていたけど、どうみても勘違いネタであり
悲観して金を使っているであろうこともバレバレのエピソード。
その茶番にずっと付き合わされるという終盤までの退屈な
流れが有った。
しかしそんな彼が意固地なまでにガンだと語り周りが信用出来ない
中で、どのようにしてそんな彼をガンの流れは勘違いだったのか
ということを知らしめていくのかというところに今回のエピソード
の味噌が詰まっていた。

まさか夢オチにしようとしているところは強引過ぎるだろうと
思ったけど、面白い形でみんながとぼけているし、その流れを
ぶちこわすのが大藪だったということも有り、お約束だけど
空気の読めない大藪らしさが出ていて笑えるところ。
この役割を荒木が担当していくことも有ったりするよね。

マリーが如何にマスターを愛しているのかということ。
そして今回は八田の妻・房子を使って、心配している家族のいる
ことの"煩わしさ"と"有りがたさ"というものを示す流れに繋がって
いる。
かおりと聖子の下着が八田の着替えの中に入っていたことで
妻が勘違いしてしまうものだったけど、微笑ましいエピソード。
今の時代だと白い目で見られそうだけど(笑)


夢野圭介 …… 水谷豊 (吉原野探偵事務所)
吉原聖子 …… 朝丘雪路 (妻、夫を心臓発作で亡くす)
草間緑 …… 岡江久美子 (渋谷東小学校・教師)
八田利男 …… ケーシー高峰 (万年坂警察・刑事)
加納礼 …… 草野大悟 (喫茶店"占い喫茶マリーのオーナー)
マリー池田 …… 順みつき (占い師)
荒木紀信 …… 船越栄一郎 (23歳、喫茶店"占い喫茶マリー"でアルバイト)
大藪邦彦 …… 片桐竜次 (万年坂警察・刑事)
吉原かおり …… 佐野量子 (娘、高校2年生)
津村明子 …… 一氏多佳美 (浩三の娘)
吉原良平 …… 財津一郎 (弁護士・東大を首席で卒業、聖子の義弟)
津村浩三 …… 藤岡琢也 (元刑事)

八田房子 …… 白木万理 (八田の妻)
警官 …… 谷川浩
ボーイ …… 立原繁人
ホステス …… 宇治絵美、小林るみ子、真田亜美、基義ミハル



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