金曜日には花を買って (1986年10月10日から1987年1月23日) 脚本 : 松原敏春 プロデューサー : 飯島敏宏、松本健、浜井誠 演出 : 飯島敏宏、松本健(1)、赤羽博 http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/DRT1006000

第1話 こまったもんだよ男たち
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山村恵子は墓参りにいく。
14年前に亡くなった夫・水谷マサユキの命日だった。義姉・安代から
はもう14年も経つので来なくても良いとするが、マサユキも
喜んでいると感謝する。
恵子は帰り道にラジオを聞くと、そこからはメリージェーンの
曲が流れてくる。ラジオ局で働く親友の沢井町子が、恵子の
為に流した曲だった。

恵子がスーパー"とうきゅう"にいくと、そこで町子と会う。
互いに夕食の材料を買いにくる。恵子はラジオを聞いたとし、
人をネタにした事を軽く責める。
明日は長年別居中だった中川信吾と和江がついに別れるという
事で、親友たちに集まってもらいたいと言われていた。
町子は恵子に余計なことを言ってこの関係を引き延ばさないよ
うにしてねと告げ、あの二人は別れるしかない事を告げる。
決して引き留めてはダメだという。しかし私たちはいつも一緒
だからその一組が別れるなんて悲しい事を告げる。

今日は恵子の夫・保と町子の夫・公平は、週に一度のスポーツ
デイと称して、仕事が終わった後にスポーツジムに立ち寄り
帰宅が遅くなる日だった。町子は何が花金だとし、公平の父・
愛国の面倒を見るのを押しつけていると愚痴をこぼす。

ラケットボールをする保と公平は、帰りに行きつけのバーに
立ち寄る。そこで明日の主役の中川信吾と合流する。信吾は
明日はくれぐれも頼みますと告げると、二人に離婚すべきか
どうかをその場で決めて欲しいと頼む。今夜はただ飲もうと
告げる。保は店の店員・リカちゃんとコミュニケーションを
取り、そして三人のOLの飲みっぷりに感心する。
リカちゃんから、今日は近くのフラワーショップで抽選会が
有ることを聞かされると、帰る間際に立ち寄る。
保はそこで花束が当たる。

一方恵子は和江に電話すると、本当に信吾と別れても良いのか?
と確認する。昨日信吾の弟・中川英明が来た事を語り、彼は
北海道支社から本社に戻ってきたという。彼から何とかならない
か?と語られたとのことだった。恵子は英明が亡くなった夫と
似ている事で、和江の結婚式の後に、ちょっとしたトラブルが
起きていた。恵子は和江がけしかけたから変な関係になった
と非難する。そんな二人の電話中に、和江の元には更に町子から
のキャッチが入る。町子は恵子のいう事は決して聞かない方が
良いとし、恵子に対しても和江の気持ちはもう決まっているの
だから何を言っても無駄だと告げる。恵子は7歳も年下で、私が
結婚相手を紹介したのに生意気だと言いたげな様子だった。
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家族ぐるみで仲良く付き合っている山村家、沢井家、中川家。
しかし中川家の信吾と和江は暫くの別居の後、ついに別れる
と言い始める。その審判を山村家、沢井家にも立ち会って言って
欲しいとするが・・・

まさに「金曜日の妻たち」の別バージョンな話。

金妻が女性の不倫に対して、このドラマでは男性の浮気が
テーマになっているのか、冒頭から板東英二さん全快!って感じ
の内容となっている。男性視点から見ると、どうも行動に走り
安く、心理的に巧みな描写に繋がるのか少々不安な所も有る。

初回は信吾と和江を通して、色んな事情が浮かび上がってきた。

特に恵子と英明の関係には曰く付きの物があって、7年前の
結婚式のVTRでの二人の態度には、気になる映像が含まれていた。

二人が何故離婚しているのかよく分からないけれど、仕事と家庭
を両立できないとする和江側の一方的な物なのだろうか?
何故か町子は、やたらとその関係を引き裂きたがっている見たい
だけど、信吾側にも何らかの落ち度があるのか。

恵子は色んな複雑な事情を抱えており、夫の保が心配そう
に見守る姿が印象的だった。特に命日だという事を知って、
酒を飲んで遅くに帰ろうとしている保の姿など、気を遣うところは
優しさが有る。

取りあえず顔見せの部分も多くて、今後どういう所に発展
していくのか分からないけど、「毎度おさわがせします」や
「男女7人秋物語」で見た堀江しのぶさんが出ているのが懐か
しい。網浜直子さんの名もクレジットされている。