金曜日の妻たちへIII 恋におちて (1985年8月30日 - 12月6日放送、TBS) 脚本／鎌田敏夫  プロデューサー／飯島敏宏、阿部祐三  ディレクター・監督／飯島敏宏、楠田泰之、松本健 http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/lineup/d0566.html

第13話 そして、冬
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女性社員たちはトイレで会話する。
最近課長・圭一郎の様子が変だという。背広のパターンが3つ
だという社員は家庭で何か有ったはずだという。それを聞いた
弥生は責任を感じていた。
偶然課長とすれ違う弥生は、奥さんに桐子と課長のことを話し
たのは私だとして謝罪すると、もう良いんだと告げる。

藤森はノロの家に電話すると、長女が出る。
ノロに変わると彼はもう電話をするのは辞めようと思った事を
告げ、仙台でのことを謝罪する。しかしノロは自分の方こそ
悪かったとして告げると藤森は安心した事を呟く。また逢える
か?という問いかけに、頷く彼女。それを見ていた息子の武は
心配そうな表情を見せる。

ノロは自転車を走らせてオコマの家に行く。
そしてオコマにバーゲンに行こうと誘うが落ち込んでいる彼女
が気になる。オコマは山下とは別れるかも知れない事を告げ、
私が昔の男とヨリを戻してしまった事が悪いと告げる。圭一郎
の件とは全然違うものだとし、元夫が覇気を無くした姿に
放っておけなかったと語る。一度は好きになった男で、頼れる
のは私だけという人物を放っては置けないという。ノロは彼女
に優しくしてはいけない時があることを言ったでしょうと
告げる。

ノロはタケと会うとオコマの事を話し合う。
男の人が寂しそうにしていると放っておけないのがオコマの
優しさだという。しかしノロはオコマは自分の立場を考えない
所が有るという。言い訳とか謝るのも下手だと指摘する。
この間までタケの所を何とかしないといけないと言っていたの
にねと語る。

圭一郎はオコマに電話する。
先日オコマと会った後に山下から電話があった事を告げる。
何か有ったのか?と問うがオコマは何でもないとして電話を切る。

タケとノロは山下の元に行くと話があると告げる。
オコマの事、許せないか?と問い、彼女もついしてしまった事
だという。気持ちが優しいからだとすると、山下はタケに対して
自分のことは棚に上げて・・と呟き、貴方こそ圭一郎のこと
を許してあげたらどうか?と問う。オコマの気持ちが分かるならば
圭一郎の気持ちだって分かるのではないか?という。タケもノロ
も山下夫婦の事を仲睦まじく羨ましいと思っていたことを語る
が・・・
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タケ夫婦に続いて、山下家でも妻が一夜の過ちを犯したことで
夫婦関係が崩壊の危機に有った。
オコマの気持ちを知る親友達は、それぞれに宏治に会い、別れる
べきではない事を語る。

夫婦二人だけの状態ならば互いにヒートアップして別れる可能性
が高いところを、夫婦ぐるみで付き合っている人がいると、
互いの事をフォローする人物がいて、実に便利な感じ。
好きだ嫌いだという感情の狭間に、放っておけないとする情が
挿入されて、その判断が難しいものがあるけれど、由子は宏治
の事を愛している事は明らかなので、別れないで欲しいと思わ
せるものが有った。

現代の世の中、互いの家庭の事情はなかなか見えづらいし、
痴情の縺れなど語りたくもないだろうけど、この家庭の様な
関係は有る意味羨ましくも有るかな。

離婚するなと説得する側の人間が離婚しようかどうか迷っている
辺りの事情も絶妙だし、そんな気持ちを一度は互いに味わって
いるからこそ的確なアドバイスが出来るのだろうね。

ノロも山下家の事情に触れることで家族の大切さを再任し、
藤森との別れを決意するも、藤森側の気持ちからすると、なか
なか割り切れる者が無くズルズル引きずりそうな感じもする。

恋愛は相手があってこそのものだということをこれほど実感
出来るのも凄いな。