夏・体験物語 (1985年・TBS・火曜21時枠) 脚本：畑嶺明 音楽：城之内ミサ プロデューサー：阿部祐三 演出：楠田泰之

第4話 "C"のあと…
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金井は登校中、男女のカップルがいちゃついているのを見て
嫉妬する。男子生徒たちが止めるのも無視して覗きをすると、
なんとキスしているのは、1年生の恵子と2年生の藤井早苗だ
った。

一年と二年はあれだけ仲が悪いと思っていたのにどういう事
なのかと森山先生は尋ねると、恵子が私の入部しているテニス
部に入部してきたのがきっかけだという。女が女の人を好きに
なってはいけないのか?と問う。金井は男子生徒はいっぱいいる
のにわざわざ女性同士でキスしなくても良いのではないかと
告げる。

恵子は友人達の前でレズではなく好奇心だという。男性はキス
の後すぐに体の関係を持ちたがるが、女性のキスはとても優しく
包んでくれるようだという。

森山は翌日から生徒達と共に早朝マラソンをさせる。

一方金井は男子生徒たちに、お前達の魅力が足りないせいで
早苗が女性に走ったんだと告げる。お前達が早苗を誘い誤った
道から救えと告げるが・・・

職員室で矢野は女子生徒から沢山のラブレターを受け取って
いた。金井先生には来るのか?と森山や陽子先生に言われると、
金井は見栄を張る。矢野が金井の机の中を調べると確かに一通
の手紙が入っていた。昼休みに学校裏の森で待つと書かれてい
た。

昼休みに林にいく金井。森山先生たちは相手が気になり、尾行
する。途中で由起らも合流し、事態を見守っていると、なんと
手紙を出したのは岡昭一だと判明する。自分がラブレターを
出したことを告げると、今朝恵子と早苗がキスしているのを
見て告白する勇気が出たのだという。

バイト先に沢村がやってくると、由起にデートしようと告げる。
しかし由起は誤魔化して答えを濁す。話を聞いていたすみれは
由起にたまにはデートしてきたらどうか?と告げる。そんな中
すみれは突然吐き気を催し、控え室に駆け込む。

森山先生は、東京に会議のために上京した父親と会う。
父は自分が教頭を務める京都の名門校に娘を教師として迎え
入れようとしていた。父は今の現状を尋ねると、私なりに生徒
に熱意をもって接しているがなかなか言うことを聞いてくれずに
失望することも多いと告げる。父は京都に戻り、結婚して傍に
居て欲しい事を語る。

夕食時、岡や早苗達が再びレズだオカマだと争いに発展して
いたのを見て、森山は青春や熱血を説く。そして今後は早朝マ
ラソンを行い勉強や規則も厳しくすると告げる。

金井先生は、荒療治だとして、岡や早苗が異性を好きになるよう
ある計画を立てる。岡が風呂に入っている際に、早苗に声を掛け
恵子が今風呂に入っているので早く入れと声を掛けるもの。
計画は上手く行くが、岡と早苗が風呂場で大騒ぎになり、
金井のした事は問題行動だと非難されるのだった。
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■同性を好きになってはいけないのか。

今の価値観だと又違った展開になりそうな同性間の恋。
この時代は単純に不健全として一蹴されてしまうものが有り、
魅力のある異性が近くにいればその性格が元通りになるくらいの
描き方がされている。

■金井先生の問題行動

有る意味問題行動が視聴者の期待に繋がっている部分も有るのだ
けど、やっぱり今時の価値観で見ると、教師がこんな事をして
も良いのかちょっぴり不安。
今回は男女の生徒たちを同じ風呂に入れてしまうという荒技。
以前にも金井先生は同様のことをしているけどね。

■金井に近付く男性

突然男子生徒の一人、岡昭一が金井に迫る。
確かに面白い展開ではあるけれど、話を聞いていくウチに
両親がアメリカに行くことになり、数年間一人で置き去りに
される事を不安視して、面白がって近付いたとの事。
なんだかイマイチよく分からない展開だけど、面白ければ
それで良いか。

■すみれが阿川の子を妊娠

初体験でストライク。
10万円必要だということで阿川に告げるも2万円しかなく、
学校でカンパを求める事になる。
その過程で先生に発覚してしまう。

大問題だと思うのだけど、内々で処理されてしまうところは
凄い。

■すみれは周りから白い目で見られる。

妊娠したと聞いて、近付いてくるのは不良女性。
体使って稼ぎなとばかりに、すみれにちょっかいを出すのだけ
ど、手術したばかりなのに腹部を蹴ったり、すみりは今回
青春とばかりに走り出す展開は、なんだかヒヤヒヤするもの
が有ったぞ。

■ダンプ vs 金井

今回は一番最後に対決シーン。
金井が覗きをすると、トレーニング中のダンプとブルの姿。
お約束だけど笑える。