101回目のプロポーズ (1991年度7月期、フジテレビ、月21時枠) 脚本:野島伸司 プロデュース:大多亮 演出:光野道夫(1)、石坂理江子、林徹 演出補:林徹、中江功、緒方幸夫 音楽:西村由紀江 監督：山田良明 主題歌：CHAGE & ASKA「SAY YES」 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/kennedys/index.html

第1話 運命のお見合い
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オーケストラの演奏会。
薫たちは、立花が知事に頼んでシアターを押さえてくれた為に
公演が出来たことに感謝する。

一方建築会社で働く万年課長の・星野達郎の元に電話が鳴ると
見合い相手から断りの電話が有った事を聞かされる。99回目
の見合いでまたしても断られてしまった達郎。後輩の渋谷に
対して、オレは結婚しないかも知れない事を口にする。

薫は家に戻ると妹・千恵と、オーケストラの仲間である尚人
と一緒に食事を取る中、母親から電話が鳴る。母は既に30歳を
過ぎた薫を心配して、見合いするよう薦めてくる。断る薫の
言うことを聞かず、用件を話したら一方的に電話は切られて
しまう。
薫がシャワーを浴びるために部屋から居なくなった際に、
尚人は薫の妹・千恵に、未だに薫は前の彼のことが忘れられな
いのか?と尋ね、彼が薫にかけたプロポーズの言葉は何だった
のかと尋ねる。千恵は同じ言葉でプロポーズするつもりなのか?
と問う。

達郎の弟で大学生の純平は、自宅で合コンをしていた。
純平の本命は岡村涼子という女性で、彼女はいち早く酔っぱら
ってしまう。そこに兄・達郎が帰宅すると、合コンに来ていた
女性達は、イケメンの純平の兄だという事で、どんな男かと
期待したが冴えない姿に、NHKの集金の人なのか?と問い、
失礼な態度を取る。その姿に怒る達郎。それを察して純平は
合コンをお開きにする。純平は涼子に電話番号を聞こうとする
が、彼女は実家に住んでいるのでと言われ断られてしまう。

純平は兄の見合いが失敗している事を聞いて慰める。
40歳も過ぎているので仕方がないという。達郎は、純平に対し
て幼いときから要領の良いお前と違ってオレは調子よく行かな
いのだと吐露する。

薫は寝室で楽器の手入れをする中、妹・千恵がやってくる。
薫に対して、まだ婚約者・真壁芳之の事を忘れられないのか?
と尋ねる。三年前に結婚するはずだった二人だが、結婚式の
日に真壁は交通事故で帰らぬ人になっていたのである。
薫は自虐的に30歳も過ぎたのでそろそろいい人を見つけない
と行けないねと語ると、千恵は尚人はどうなのか?と尋ねる。
薫は年の近い弟みたいなヤツだと告げ、私は思いきりオシャレ
をして母親が言う見合いをすると語る。
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1991年の月9ドラマ。
もう何度も見ているドラマなので今更見るべきかどうか悩んだ
けど、レビュー・感想を書いていないので、今一度初心に
返って当時のドラマを見てみようかなと思う。今から21年も
前のドラマなんですね。

当時の傾向からすると、浅野さんはどちらかというと元気娘
の印象が有り、こういうシリアスさが要求される演技という
のも珍しいなと思った記憶がある。しかも涙するシーンも
結構あったりして、しっとりとした役柄を要求される。
また対する主人公に、武田鉄矢さんだったことで、本当に
トレンディドラマとして成立するドラマなのかと心配した記憶
が有るな。

しかし見始めると兄弟、姉妹に於ける関係はとても良い感じの
やりとりが行われているし、軽快で漫才師のようなやりとりは
とてもウィットに富んでいて面白さが満開だ。

婚約者の死によって三年前の結婚式の日から時計の針が
動いていない女性をどのようにして振り向かせるのか。

美男子が近付いてもなかなかうち解けられない心の壁を
40歳過ぎの冴えない男がぶつかっていくということで、
興味深い化学変化を起こしそうだし、結婚は家族を含めた
関係であることを考えると、達郎の弟と薫の妹との関係など
とても良い感じの間柄に見える。

しかしまぁ随分年の離れた兄弟だよね。

達郎が最後に真壁のプロポーズを再現して薫の心を引き寄せ
ようとする。
「僕は誓う、50年後の君を今と変わらず愛していると。」
50年後に42歳の達郎は何歳になって居るんだ?って突っ込みが
成立するけど、当時の真壁は一体何歳だったんだろうか。