大空港'92
(1992年度10月期・木曜21時枠・テレビ朝日)

プロデューサー:五十嵐文郎、高橋勝、角田昇、南條記良
脚本:塙五郎(1)(2)(4)(8)(9)、ちゃき克彰(3)(7)(10)
高橋正康(5)、牧野繁(6)、沢村一幸(6)
監督:山口和彦(1)(2)(4)(6)、田中秀夫(3)(5)(7)(9)(10)
皆川智之(8)
音楽:本多俊之

「Always Remember」歌:水島由紀子
「Christmas For You」歌:前田亘輝

http://www.bs11.jp/drama/1816/





第4話 殺人を見た女!? 死体番号4001のミステリー
--------------------------------------------------------
潤三はいつものように自宅の妻に電話する。
あと一時間もすれば仕事が終わるので帰る事が出来ると。
妻は潤三に銀行からお金を下ろして来てくれたかと聞かれる。
二階にトイレを設置する為の
改装費で、宏美が朝に潤三とトイレ
で鉢合わせするのが嫌だと言っているという。そんな会話を
新道は偶然耳にしてしまう。

管制官の男性は、空港の滑走路内で火が燃えているのを目撃。
その近くには白い服の女性が立っていた。

翌日
成田元町公園で焼死体が発見される。
村瀬はすぐに現場に行くと、現場にはガソリンを入れていたと
思われるポリタンクが見つかる。焼身自殺したのか、それとも
他殺なのか。遺体のポケットからは燃え残った
成田空港内の
ロッカーの鍵が発見
される。

村瀬は篠崎に捜査の協力を要請する。
潤三は部下たちの前で、今朝七時に見つかった遺体の件を
説明する。遺体の身元が分からない状況なので遺体番号4001号
だという。
遺体は50歳以上の男性で、足脚部にはネジが見つか
っている事から足が不自由であった可能性が高い
という。
胃の内容物は、羊の肉にジャガイモが検出され、インド料理の
チャパティを亡くなる直前に食べた可能性が有るという。他には
ネクタイピンと、本人の靴が見つかって居た。空港にロッカーに荷物を預けて
いた事から、空港内に何度も足を運んでいる可能性が有り、
目撃者が居ないか調べて欲しいとの事。潤三は必ずしも日本
に居たわけではなく、もしかするとインドからの帰国の便に
乗って、機内食でインド料理を口にしていた可能性も有ると
告げる。

目撃者を捜して回る。
6万人の乗客に3万人の従業員が居るのに捜すことなんて出来る
のか?と新道。朝早くに空港に居たということは、メンテナンス
や貨物、清掃業のスタッフで有る可能性も高いという宗形。

清掃スタッフの一人は、先週の月曜日に足の悪い年寄りを見た
という。同じスタッフの横山が知り合いのようだったとするが
横山に尋ねるが、知らないという。スタッフはその年寄りは
ターミナルの
花屋"京成フラワー"の女性店員と一緒にいたと
語る。

宗形と新道は、女性スタッフの兵頭エミ子に話を聞きに行く。
彼女は
目が不自由である事を新道は何故か知っていた。
事件のことについて尋ねると、何も知らないというエミ子。
しかし明らかに何かを知っているような態度だった。新道は
遺体が見つかった日には僕と彼女がデートしていたので、
彼女は関係ないと告げる。

荷物の運搬を担当する
カーゴシティターミナル(株)のスタッフ
に話を聞くと、事件の有った時間近くに、公園で女性の姿を
見たという。こんな遅い時間に変だと思っていたとの事。
白い服の女性だったという。

インド航空に問い合わせると、帰国した人物の中に死亡者は
居ない事が分かる。
潤三は被害者が亡くなった公園でホームレスから話を聞いて
回る。するとホームレスの男性はインド料理の弁当を持って
いる事が分かる。まだ食べられるものが捨てられているという
事を知り、被害者の男性も拾って食べたのではないかと推察す
る。話を聞くと絹のネクタイをしたおじさんがこの近くで
暫く居たが、最近見かけなくなっているという。足が不自由だ
った事を聞き、本人だと確信し、似顔絵を作成。男性は飛行機
が好きでよく空港に行っていたとのことだった。

--------------------------------------------------------

■謎の焼死体

公園で見つかった謎の焼死体。
空港でたまに見かけたことがあるという証言。
そしてロッカールームを使っていたという事実。果たして
空港と何の関係が有るのか。

■空港管理とは名ばかりの刑事ドラマに・・・

まぁ一応空港に出入りしていた人物だったので、捜査すると
いうのも悪くは無いけど、全ては村瀬たちの空港中央警察署
の範疇の事件って感じもする。

■目撃証言

白い服の女性と居たという目撃証言が次々と出てくる。
空港内の花屋で働いている女性・兵頭エミ子と何ら関係が有る
と感じて、尾行して素性を調べていく。
佐倉駅の第一もみじ荘に住んでいる事が判明し、彼女は仙台
に住んでいる笹島健と書かれた封筒をしおりのようにして
持っている事が判明する。

■宗形を巡る、向井vs浅見

向井が宗形に頼まれごとをした事で、向井側に浅見に対する
イニシアチブが存在していた。電話ではどんな意地の悪い言い方
をして浅見を嫉妬させたのか。

■浅見の元夫が登場

浅見は焼死体の男性が持っていたネクタイピンの模様を切手
の中で見ていた事を知り、それを持っているのが元夫である
事を思い出す。切手なんかは子供の雄一のために置いていって
あげれば良いのに、この夫、別に付き合っている女性がレスト
ランに来ていて監視されていた感じ。

■笹島と兵頭と横山の関係

笹島と横山はかつてマラソンのライバルだったという。
悲しい事に一つの事故によって人生が狂わされてしまったもの
たちの物語だった。

エミ子と笹島は、そんな事故の被害者と加害者の関係の様で、
居眠り運転によって、エミ子の両親を奪っただけでなく、
エミ子の視力も奪ってしまったようだ。

■新道は何がしたい?

兵頭は両親が新婚旅行したスイスの山に登りたいという。
戻ってきたら付き合おうとか、色々と女性も声を掛けて欲しい
と思っていた様な素振りだったけど、盲目の女性と結ばれる
のは難しいと感じたのか。アパートでは随分新道も積極的に
アプローチしていたんだけどね。

篠崎潤三 …… 植木等 (特別管理官・室長)
浅見裕子 …… 斉藤慶子 (入国管理局)
香川日出美 …… 水野真紀 (特別管理官)
向井秋乃 …… 中島宏海 (管制官室)
篠崎宏美 …… 久我陽子 (潤三の娘、空港レストランで働く)
新道薫 …… 神田利則 (特別管理官)
磯部麗子 …… 角替和枝 (特別管理官)
浅見雄一 …… 森田洸輔 (裕子の子供)
村瀬信吉 …… 長塚京三 (空港中央警察署刑事・課長)
剣持晃 …… 谷隼人 (医師)
宗形克也 …… 布施博 (特別管理官)

宮田愛、佐久間叔恵、竹下燈子、三上朱美、伊藤葉子
徳元かずみ

兵頭エミ子 …… 若林志穂 (花屋)
横山 …… 出光元 (清掃スタッフ)
浅見裕子の元夫 …… 夏夕介 (切手を貸してもらう)

掛田誠、重冨俊明、岡崎公彦、足立建大、福原圭一
岩尾択志、丹下一、横田エイジ、川又麻利子、愛恭子
田野井綾、千葉裕子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system