大空港'92 (1992年度10月期・木曜21時枠・テレビ朝日) プロデューサー：五十嵐文郎、高橋勝、角田昇、南條記良 脚本：塙五郎(1)(2)(4)(8)(9)、ちゃき克彰(3)(7)(10) 高橋正康(5)、牧野繁(6)、沢村一幸(6) 監督：山口和彦(1)(2)(4)(6)、田中秀夫(3)(5)(7)(9)(10) 皆川智之(8) 音楽：本多俊之 「Always Remember」歌：水島由紀子 「Christmas For You」歌：前田亘輝 http://www.bs11.jp/drama/1816/

第5話 消えた美人管制官! 結婚スキャンダルの謎
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空港で飛行機が飛ぶのを見つめる女性・秋山未来(23歳)は、
上司に退職届を出し、最後に両親に電話する。未来は両親に
死ぬ事を告げると、心配している両親は電話の後ろから飛行機
が飛ぶ音が聞こえると、まだ空港に居るのか?と呼びかける。

両親は空港に未来の安否を尋ねる電話をして、捜してもらうこ
とに。管制塔の上司に話を聞くと、昨日彼女は交信中に英語が
話せなくなり、その事で随分と叱ったので、その事を気にして
辞めてしまったのかも知れないとショックをうけていた。
向井は同じ管制塔の職員だったこともあり、何か知っている事
はないか?と潤三は尋ねると、確かパイロットの坂口と付き合
っていたのを知っているという。
坂口から直接尋ねると、彼女とは結婚を約束していたが僕たち
は数日前に別れたという。彼女が嘘をついていたのが原因で、
彼女は父親はとっくに亡くなっていると話していたのに、実際
には生きていたこと。そしてその父親とは8年前にグローバル
航空でパイロットの機長をしており大麻所持で捕まり退職して
いる人物だという事で、別れたのだという。

潤三は過去のファイルから、8年前の事件について調べる。
未来の父親は石田良明というベテランの機長だった。
その頃未来は空港近くの草原で手首をカッターナイフで切り
自殺を図るのだった。

そんな折り管制塔に電話が入る。
未来が働いているはずだが電話に出してくれないか?というも
の。しかし居ない事を聞かされると電話を切る。すると男は
突然気分が悪くなり、倒れそうになるのを、未来を捜していた
宗形と新道が目にする。男はトイレに入ると血を吐いて倒れて
いた。宗形はすぐに病院の剣持晃の元に連れて行く。

男の名は石田良明。
州立トロント病院の処方箋を持っていたので、剣持は現地の
病院に問い合わせると、4日前に病院を抜け出して日本に来日
していた事が分かる。癌の手術の為に一週間前に開腹手術を
行っているが、進行が早く手がつけられない状態だったので、
そのまま腹を閉じたとのことだった。宗形は名前を聞いて未来
の父親だという事を知る。

宗形達が目を離している隙に石田は病室から抜け出してしまう。
しかし潤三の娘・宏美が石田の姿を見つけ、すぐに宗形に報告。
宗形は石田を特別管理官室へと連れて行く。

潤三たちは石田から過去の事について色々と話を聞く。
あの事件によって妻や子供と別れてしまったこと。自分は知人
を頼ってカナダの方に渡っていたこと。
事件当時娘の未来は中学生で、恐らく私に裏切られたと思って
いるハズだという。数週間前、たまたま娘が管制官になったと
聞いて喜びを伝えたかったという。未来には病気のことは知ら
れたくないとし、未来に会いたいことを告げる。潤三たちも
未来が婚約者に振られ、そして辞職届を出して居なくなったと
いう事を石田には話せなかった。潤三は明石に頼み、石田を
レストハウスへと連れて行くよう告げる。

新道と磯部は未来を捜して空港周辺を捜す中、草原で彼女が
倒れているのを発見しすぐに病院に運ぶ。
幸い軽傷で、未来が気がつく頃には未来の母であるのぶ子と
義父である秋山敏夫が来ていた。何て馬鹿なマネをしたのかと
母は未来に激怒する。潤三は未来にとのぶ子に、現在空港に
父親である石田が来ている事を話す。今更なんだという母親に
対して潤三は管制官になった娘の姿をひと目みたいと来ている
事を告げる。潤三は未来に対して、父親が働いていた空港職員
になったのは愛情と尊敬心が有ったからではないのか?とするが、
裏切った父親に見返したかっただけだとし、しかし結局父親の
せいで恋人との結婚が破談になった事を呟く。
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■8年前のお粗末な事件の顛末

石田が何故あっさりと大麻を所持していた事実を認めたのか、
理解出来ない所が有る。そして警察達が当時裏付け捜査も
なく起訴しているであろう事が伺えるほど安易な事情が隠され
ている事が今になって発覚する。

■大麻事件

麻薬の不法所持事件を起こしたばかりなのに、カナダに入国
出来る物なのか?

■あっさりと事件の真相を追求していく潤三たち

当時の事件調書を調べたり、当時の会員リストを見せてもらった
りと、検察官でもない潤三がそんなに簡単にできるのか疑問な
展開。まぁそんな細かいところが気にならなければドラマとし
ては面白いのかも。

■大麻事件の犯人は親友だった

ありがちな事件の顛末ではある。
親友の敏夫と妻ののぶ子が不倫関係に有り、別れてくれないで
あろう石田に対して、大麻事件を起こさせて別れさせるという
凄い事件である。一番凄いのはそんな母親や義父を一瞬にして
許してしまえる未来。

■冤罪事件だが・・・

一応刑罰は受けているわけで、冤罪だったことが公に知られない
限りは世間の目などそう簡単に変わるわけもない。
空港職員達は潔白だったと話を聞いただけで、あっさりと態度
を急変させ、婚約者も急に態度を改め始めた。裁判所で無実
を勝ち取らない限り前科は付いていると思うんだけどね。

■最後はコックピットで。

当時石田が操縦していた機体のコックピットに乗せてもらっ
ていた。

それよりもドラマ放映の当時には送迎シャトルが開通前だった
ようで、通販番組の司会者のように新道と磯部が、言わされて
いるみたいな感じで送迎シャトルの説明をしている姿が有った。