大空港'92 (1992年度10月期・木曜21時枠・テレビ朝日) プロデューサー：五十嵐文郎、高橋勝、角田昇、南條記良 脚本：塙五郎(1)(2)(4)(8)(9)、ちゃき克彰(3)(7)(10) 高橋正康(5)、牧野繁(6)、沢村一幸(6) 監督：山口和彦(1)(2)(4)(6)、田中秀夫(3)(5)(7)(9)(10) 皆川智之(8) 音楽：本多俊之 「Always Remember」歌：水島由紀子 「Christmas For You」歌：前田亘輝 http://www.bs11.jp/drama/1816/

第6話 成田離婚殺人事件! 罠に落ちた美人OL
--------------------------------------------------------
潤三はいつものように妻に電話する。娘の宏美が会社を休んで
いる事を尋ねると、なんと温泉旅行に行っているのだという。
同世代の子はみんな働いているのにと怒る潤三だが、妻は一方
的に電話を切る。

一時間後にバンコクに向かう飛行機の整備を早急に行うよう
言われる職員のアイダシズ子。
整備が終わりゴミを処分場へと搬送する中、小説家の佐藤リュ
ウホウが機内に原稿を忘れたとしてゴミ集積場で探しに行くこ
とになる。シズ子は嫌な顔せず一生懸命ゴミをかき分け原稿を
捜す。小説家もその光景を見て、もう十分なので諦めるとする
が、ようやく原稿が発見される。

浅見は叔母さんが電話でお見合いの話を持ちかけられる。
自分は子持ちなのだから無理だとするが、先方も既に承知して
見合いに来ると言われる。叔母には息子の雄一を世話になって
いる手前断れずに逢うことにする。

潤三からは今日は大安の翌日で新婚旅行から帰国する客が多い
ので、忙しくなるのでテキパキ仕事をするよう言われる。
ボーっとして盗難被害などを出さない様心がけろと言われる。

シズ子は小説家の先生からサイン入りの本をもらったとして
喜ぶ中、空港で旅行に行くカップルの中に、自分の彼氏である
池谷和明の姿が有ることに気がつく。なんと隣には妻の高子
(旧姓:山根)が居る事を知る。
シズ子は和明の元に詰め寄り、仕事が忙しいというから遠慮
して電話していなかったのに、ずっと電話を待っていたこと
を告げ、どういう事なのかと問い詰め殴りかかる。それを止め
た高子は軽傷を負うことに・・・
和明は医務室で責任者を呼べと告げると潤三や宗形が駆けつけ
社員の粗相をわびる。宗形はこうなるのも貴方の方にも原因が
有るのではないか?と告げる。和明は激怒するが、潤三は現在
原因を調べているところだとして、処分についてはこちらで
考えると告げる。

シズ子から話を聞くと、彼とは結婚の約束をしていたのだと
いう。しかし最近仕事が忙しいので結婚を延期しようと言われた
事。今は大事な仕事を抱えているとし、暫くは会えないと言われ
たという。ずっと電話が来るのを待っていたが結果、こうなった
という。潤三は状況を理解しつつも、客の前であのような行動
を起こした事は問題であると語る。シズ子は反省していると。

10日後。
浅見は見合いに行く。見合い相手はなんと村瀬刑事だった。
相手を確認してから来るべきだったという二人。
そんな二人の携帯に電話が鳴る。なんと池谷高子が遺体として
発見されたというのである。

二人とも急いで職場に戻る。
遺体は成田東公園で発見されたもので、被害者は鈍器で頭を
殴られ殺されていた。現場にはその凶器だと思われるハンマー
が発見される。浅見にはそのハンマーに見覚えがあった。
シズ子はレザークラフトを趣味としていて、その時に使用する
ハンマーだったのである。警察もハンマーからシズ子の指紋と
被害者の血痕が検出された事から、シズ子を容疑者として
取り調べすることになる。
--------------------------------------------------------

■特別管理官が完全に刑事に・・・

まぁ従業員が関わっているので捜査したい気持ちも分かるけど
完全にスタッフの仕事の領域を超えた感じになっている。

今回容疑者となってしまうのは、大西結花さんだった。
果たして痴情のもつれによるものなのか。

■関係者

シズ子には弟のケンジという人物が居る。
シズ子が弄ばれたことで殺害したとも考えられるが、殺された
のは弄んだ和明ではなく高子だという事で、ちょっと違うかな
と思わせる。

第一発見者は君山通(20歳)だと調書に書かれていたので、
第一発見者が容疑者の可能性も否定出来ないが、単に調書に
書かれていただけだった。

■シズ子が自白

被害者・高子の留守番電話の中に、シズ子の声で10時に成田
東公園で会いたいことが吹き込まれていたこと。
現場に指紋付きのハンマーが落ちていた事。
そして自ら自白する姿が有ったという事で、容疑は確定された
ものかと思われる。

■被害が起きた11月15日の夜

雨が降っていたという正確な時刻を割り出して疑問点を調べて
いく。特別管理官のパソコンには初代FM-TOWNSが設置して有るの
だけど、気象データを調べるパソコンはFM-TOWNS2だった。
富士通が作ったパソコンで、CD-ROMが搭載された画期的な
マシーンだった。

疑問点は、雨が降っていたのに被害者の衣服が濡れていない事。

■更なる疑問点

留守録に吹き込まれたデータを調べると、音声データの背景には
宣伝カーの音が聞こえる。トウアマーケットのもので、三ヶ月
ごとに音楽を変えて宣伝しているようだ。データは古い物だと
判明するが、電話記録を調べろと小一時間な感じだったね。

■犯人は和明だった。

成田離婚という言葉が流行した時代の出来事。
新婚旅行で夫や妻との性格の不一致だったり、海外で英語が
話せずオロオロする相手の姿を見て失望して、別れてしまう
という事が実際にあるようだる

和明は金目的で結婚した様で、高子は帰国早々離婚届を彼に
付きだした様子。

まぁどっちも殺意を抱かれるだけの事をしている感じだった
ね。