泥棒に手を出すな!
(1990年10月17日-12月26日・木曜20時枠・テレビ東京)

原作:赤川次郎「美人刑事と泥棒亭主」より
脚本:大久保昌一良(4)、土屋斗紀雄、寺田敏雄(3)、椋露地桂子(5)
桜井正明
演出:中津川勲、日名子雅彦(3)(4)、生島信(5)
主題歌:Darlin'「ハートブレイクのままじゃいられない」

http://www.bs11.jp/drama/1817/





第5話 美人刑事危機一髪!女友達が誘惑した男
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自転車に乗り警察官が町を巡回して居る中、突然裸足の女性が
マンションの屋上から飛び降りて自殺
を図るのを目撃する。

真弓の元には学生時代の友人・平松靖子から電話が鳴ると、
ナオ子が自殺したとの報告を受ける。詳しくは分からないが、
2、3時間前に自宅マンションの屋上から飛び降りたのだという。
結婚して家庭にも恵まれて幸せに暮らしていると言っていたの
に何故突然自殺などしたのか。

淳一はそんな真弓のショックを横目に仕事のために出かける。
最近自分が狙っている
宝石"アフリカの星"を誰か別の同業者
に奪われたのだという。この仕事が上手く行けば真弓にも2千万
円する宝石をプレゼントするというが・・・
淳一はターゲットにしている屋敷に侵入するが、またしても
別の同業者が先に宝石を盗んでいくのを目撃してしまう。

淳一はその足で風鈴の元に行くと、自分以外にも何者かが活動
している事を告げ、誰が犯行を繰り返しているのか情報はない
か?と尋ねる。しかし現役の中にそういう人物が居ないとし、
一度辞めた人物が再びパート感覚で犯行しているのかも知れない
として調べておくと言われる。

一方ナオ子の自殺の件で、靖子は少しずつ事情が分かってきた
と真弓に報告に来る。ナオ子は橋本竜三という有名な
美術評論
家と浮気していたとし、その男は
ドンファンと呼ばれる程の
女ったらしで有名だという。パーティーで出会い、再度提示会
で再開した後には、相手のペースで浮気していってしまったと
の事だった。靖子はそんな橋本に仕返しがしたい事を告げ、
自分がカルメンとなって彼の事を振り回して、土壇場で屈辱さ
を与えると告げる。
淳一は帰宅すると、真弓が靖子を家に招いている事を知り、
挨拶する。

淳一は真弓から橋本の件を聞かされると、相手はやり手なので
素人が手を出さない方が良いと告げる。彼女もなかなかのもの
だと思うが・・・と告げると、真弓はそんな淳一に嫉妬して
いつものように銃を突きつける。

翌日真弓がランチを食べていると、アッシーから平松という
女性が尋ねているとし、公園で待っていると伝言をうけた事
を語る。真弓よりも10歳以上年上の人に見えたと告げると、
真弓はアッシーの口のうまさを褒める。デューダたちからも
転職してホストにでもなった方が良いと言われる。

靖子に逢いに行く真弓は、彼女が涙しているのを目にする。
事情を聞くと
橋本を引っかけようとして逆に脅迫された事を
告げる。家に呼ばれて絵画のコレクションを見せられるも
飲んでいる最中に睡魔が襲い、気がつくとベッドの中に居たと
いう。次に遭う約束をしなければ、夕べのことを旦那にバラす
と言われたとの事だった。

真弓は淳一に電話するも不在。留守電に橋本の家に自ら乗り
込む事を残しておく。

真弓は橋本と会う。
彼は思っている以上に年老いており、足も悪そうにしていた。
靖子の件で橋本を問い詰めるが、橋本は確かに自分は女ったら
しとの噂が有る事は知っているが、それは
あくまで若い頃の
事で有り、今では酒を飲むことも控えているくらいだという。
この私が靖子が語っている様な精力絶倫男に見えるか?と尋ね
られ、真弓もどちらが嘘をついているのか分からなくなる。
しかしそんな真弓も出されたジンジャエールを飲むと、突然
眠くなり、ベッドへと連れて行かれてしまう。そんな中、
淳一は橋本家にまでやってくると、
部屋の中から銃声が聞こえ
るのを耳にする。急いで中に入ると、真弓はベッドで寝ていて
その横で橋本が真弓の銃で殺されているのを目撃する。

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■大切な物は金か友情か家庭か・・・

今回は何と言っても真弓とその友達が事件に関わっていくもの。
真弓の友人の一人が自殺。そしてもう一人は殺人犯であり強盗
でありと、とんでもなく友情関係が崩れてしまうものが有った
ね。

■ドンファン・橋本竜三

ドンファンとは名ばかりで、単に睡眠薬を使って女性を眠らせ
関係を迫るというもの。決して男性の魅力を振りまいては
居ない。
平松靖子が、仕返しとばかりに近づいてあっさりと脅されてしま
う辺りが少々間の抜けた話になってしまった。

■女性強盗・キャッツアイか。

ダークキャットの役割を今回女性の強盗によって全て奪われて
しまった。この女性はどうやって盗む先の情報を得ていたのだ
ろうか。

■見せかけに欺されるな

橋本は意図的に弱々しさを見せて女性からの警戒心を解いていた
様だ。真弓のジンジャエールの中には氷が入っていたので、その
中に睡眠薬が混入していたのか?
昨日見た警視庁捜査一課9係72話でも同様のトリックが
使われていた。

■真弓の銃・ブローニングが殺害に使用される

このドラマでは、刑事の銃にはファブリックナショナル社製造の
プローニングが使われている様だ。

今時の警察ならば、線条痕は既に登録されていそうな感じ
がするので、使用したらすぐに銃弾さえ見つかれば即誰の銃から
発砲されたのか分かってしまう。そもそも銃を撃てば硝煙反応
が残ってしまうので、真弓が銃を発砲していない事は明らか
なので、素直に事情を打ち明けても良かったのかもしれない?

っていうか普段も銃を持ち歩いているっていうのが危険過ぎる。
旦那にもしょっちゅう銃を突きつけているしね。

■夫の為に友達を裏切った女

ただ友達のために復讐しようとした女でもある。
一応女性が窃盗に長けている理由として、両親が幼い頃に
亡くなっていたり、また家族に固執する理由付けはして有った
感じだね。

今野真弓 …… 田中好子 (警視庁分室・特捜課)
今野淳一 …… 佐藤浩市 (怪盗ダークキャット)
大石蔵雄 …… 佐藤B作 (特捜課・課長)
外骨堂風鈴 …… 岡本麗 (38歳、外骨堂鍼灸院)
時国平成 …… 織本順吉 (特捜課・特捜本部長)
道田行雄 …… 緒形幹太 (特捜課・アッシー)
小野実 …… 冨家規政 (特捜課・デューダ刑事)
村上次郎 …… 飯島正和 (特捜課・フロッピー刑事)
ヒロミ …… 小林美江 (婦警)

平松靖子 …… 中村れい子 (強盗、真弓の同級生)
橋本竜三 …… ビートきよし (美術評論家・女ったらし)
平松武 …… 浪公良 (株のディーラー、顧客の金15億円を損する)
ナオ子 …… 山口玲子 (竜三に襲われ自殺)

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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