泥棒に手を出すな!
(1990年10月17日-12月26日・木曜20時枠・テレビ東京)

原作:赤川次郎「美人刑事と泥棒亭主」より
脚本:大久保昌一良(4)、土屋斗紀雄、寺田敏雄(3)、椋露地桂子
(5)
桜井正明
演出:中津川勲、日名子雅彦(3)(4)、生島信(5)
主題歌:Darlin'「ハートブレイクのままじゃいられない」

http://www.bs11.jp/drama/1817/





第6話 闇からの予告状!狙われた貴婦人の遺産
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倉田家では女主人・マサ子が朝食を取る中、執事の山本がマサ
子に郵便物を運ぶ。なんとその手紙にはダークキャットからの
予告状で、
レンブラント作"放蕩息子の帰宅"の絵を頂戴する
書かれていた。すぐに山本は時国本部長に電話したという。
時国ら警視庁では万全の体制で警備するとの約束を取り付ける。

一方淳一は本業であるライターの仕事に於いて、原稿が採用さ
れるという喜ばしい状況だった。採用されるかどうかを心待ち
にしているであろう妻の真弓にすぐに知らせに戻るが、真弓は
アッシーと共に組んずほぐれつしているのを目撃。淳一は不機
嫌そうに何をしていたのかと尋ねると、ワルツの練習をしていた
のだという。今度倉田財閥のパーティーに出席する事になった
とし、そのパーティーでダークキャットが絵画を盗むとの予告
の手紙を寄越したというものだった。

淳一は真弓と二人っきりになると、自分はそんな予告状は出して
いないと告げる。しかしダークキャットであるが証拠のカード
が入っていた事を告げるが偽造されたものだと分かる。

倉田マサ子の65歳の誕生日会のパーティーが開かれる事になって
いるが、倉田家は警備が堅い事で有名。その為ダークキャット
もパーティー客の出入りに応じて狙うのではないかという。
マサ子からは警備する際に、警察のモノだと分からない様に
正装して警備して欲しいとの依頼が来たとのこと。真弓はその為
に50万円のドレスを実費で購入していた。

淳一は風鈴の元に行く。
するとレンブラント作"放蕩息子の帰宅"の絵は
香港の秘密オー
クションで売られる
との情報が有るという。一体どういう事な
のか。ニセモノが現れるなんてダークキャットも随分一流にな
ったものだという風鈴は、ニセモノの犯人が目の前で盗むのを
待つのか?と問うが、行きたくても行けないのだという。
真弓に盗むところが見つかれば撃ち殺されると言われている事
を語る。

警視庁の分室では本部長から職員に当日はパーティーの雰囲気を
壊さないよう依頼が来ているという。その為に社交ダンスを
学んで欲しいとの事で、30年前に大会で優勝している本部長が
直々にダンスを教える事になる。
真弓達は打ち合わせのためにマサ子たちの元に逢いに行くと、
当日パーティーに同伴してくる人は居るのか?と問われると、
本部長達は夫を連れて来たらどうかという。マサ子は是非連れて
来て欲しいというが、夫をパーティーに参加させるなんて、
赤ずきんの家にオオカミを呼ぶようなモノだと思わず話してし
まう。一体どういうことなのかと問われ、真弓は誤魔化すために
夫は記者をしているので、パーティーに来る政財界のものたち
の事を記事にするハズだと語る。

いざパーティーの日。
入り口では厳しく来客のチェックをする。
倉田家では、長男のショウゾウと次男・カズヒコ、そして長女
モト子とその夫のテツジが来ていた。テツジは婿養子であり、
モト子は自由奔放で男性に対しても積極的。モト子は淳一の姿
を見かけると一曲踊って欲しいと語る。

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■ニセモノのダークキャットが現れる

予告状が届くも、淳一はそんな予告状は出していないと否定。
果たしてそれを出したのは誰なのか。
もしも淳一が現場で絵を盗めば、妻は射殺することを告げる。
今までの犯罪に関しては妻もお咎め無し?

■マサ子の65歳の誕生日で起きたこと。

当初絵を狙った犯行かに思えたが、図書室を開けると銃の
引き金が引かれる仕組みになっていて、自動的にガーデン
パーティーをしているマサ子に照準が当たっていることが
判明する。マサ子の件で騒がれている間に、部屋に飾られて
いた絵は盗まれてしまう。

絵を警備していた大石蔵雄。
クビどころの騒ぎじゃないよなぁ。ビールを飲もうとしていた
し。

■金だけで繋がる家族

倉田家の子供達。金持ちで甘やかされて育った結果、こうなって
しまったのだろうか。長男も次男も借金漬け。長女は男との関係が派手で、
夫が婿養子である事を良い事にやりたい放題。

銃弾はマサ子に当たらなかったけど、子供達はみんな絵が盗ま
れた事ばかりを気にしている様子に、母親もあきれ顔だった。
母親はとても聡明な人って感じがするんだけどね。

■ダークキャットの正体がばれる

真弓が冒頭の中で、赤ずきんを例えにしたのが問題だったの
か。真弓に対して、マサ子はその事実を知りつつ取引をして
くる。もう一度同じパーティーを演出して犯人を捕まえる代わ
りに、警察に引き渡す前に犯人と話をさせて欲しいとの事。

■同じパーティーをしても同じ犯行トリックを使う人は居るのか?

一度犯罪・犯行が行われれば普通警戒心が出て、犯人側も
狙われる側にも相当なリスクが発生して、犯行を行わないと
思うのだけど、犯人は意地でも殺したいらしい。
しかも犯人を捕まえ理由を聞くと、長女は遺産の為、そして
銃を仕掛けた夫のテツオは、浮気している妻にショック療法
のようにして気持ちを取り戻す為だという。

流石にちょっと無理が有りすぎる。

今野真弓 …… 田中好子 (警視庁分室・特捜課)
今野淳一 …… 佐藤浩市 (怪盗ダークキャット)
大石蔵雄 …… 佐藤B作 (特捜課・課長)
外骨堂風鈴 …… 岡本麗 (38歳、外骨堂鍼灸院)
時国平成 …… 織本順吉 (特捜課・特捜本部長)
道田行雄 …… 緒形幹太 (特捜課・アッシー)
小野実 …… 冨家規政 (特捜課・デューダ刑事)
村上次郎 …… 飯島正和 (特捜課・フロッピー刑事)
ヒロミ …… 小林美江 (婦警)

風見章子、横山あきお、佐々木敏、佐古雅誉、進藤敬子
石定晴美、河西すみこ、村田香織、南条弘二

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