泥棒に手を出すな!
(1990年10月17日-12月26日・木曜20時枠・テレビ東京)

原作:赤川次郎「美人刑事と泥棒亭主」より
脚本:大久保昌一良(4)、土屋斗紀雄、寺田敏雄(3)、椋露地桂子
(5)
桜井正明(7)
演出:中津川勲、日名子雅彦(3)(4)(7)、生島信(5)
主題歌:Darlin'「ハートブレイクのままじゃいられない」

http://www.bs11.jp/drama/1817/





第7話 パパを救って!命を狙う理由なき銃弾
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ダークキャットこと淳一はこの日、半沢組の組長とサシで
ポーカー賭博し、
中国景徳鎮のツボを掛け合う。
ダークキャットが勝利するが、組長のヨウ子は部下の堀田
指図し、勝利したのにツボを渡そうとせず淳一を組員に殺害
させようとする。しかし淳一は時計を使って配電盤を破壊し
室内の照明を落とすと、ツボを奪い取りその場から逃げる。
車で暫くカーチェイスになるが、淳一はなんとか逃げ切るの
だった。

一方アッシーと真弓は巡回中にダークキャットが出没したとの
無線連絡を受けて現場に行こうとするが、真弓は風邪を患って
いたために、捜査を中止して家に送って欲しいと指示する。
しかし帰り道にアッシーは、
車で父と子を思わず轢きそうにな
る。間一髪助かるが、なんとその親子に対して、ヤクザの男
たちは銃で発砲してくる。真弓がなんとか銃でヤクザたちに
向けて発砲し追い払うことに成功する。
女の子はリカちゃんと言う名で、誕生日のプレゼントを手に
していた。リカちゃんは真弓達に助けて下さいと訴える。
アッシーは真弓が風邪を引いている事を知って、自分がこの件
を担当すると言うが・・・

真弓は帰宅。淳一は半沢組から奪い取ってきたツボをうっとり
眺めていた。真弓が風邪を引いている事に気がつくと淳一は
大丈夫か?と声を掛けるが、気がつくのが遅いとして淳一を
責める。愛しているのならば証明してと言われ、ベッドで情事
に耽るのだった。

そんな中、突然真弓達の家に先ほど助けた親子が居る事が分かる。
アッシーはあの後、親子を交番に連れて行ったが、何か有れば
真弓達を頼って欲しいとして住所を書いたメモ紙を渡していた
のである。リカちゃんから話を聞くと、父が誰かに殺されそう
になっているので助けて欲しいという。そんな中、真弓達の家
にも外から激しい銃弾が飛んできて、壁にアナを開けていく。
真弓はアッシーに電話し救助を要請する。

警察署で詳しい話を聞く事に。
男の名前は三宅忠男(40歳)、ごく普通の会社員だという。
狙われたのはこれで5回目だが、被害を警察に訴えても全く
事件性として取り扱ってくれないとの事だった。自分がどうし
て命を狙われているのか分からないと告げる。

最初に狙われたのは
平成2年9月23日、昭和商事の倉庫に居た
際に爆破されたが、たまたま助かったとの事。次は平成2年
10月27日に田中屋ソバ店に居た時にガソリンを蒔く男が入って
来て放火していったという。三度目は平成2年11月7日、自宅
に居たら突然夜中に牛の大群によって家を滅茶苦茶にされた
との事
だった。

淳一は牛を使った犯行だと聞いて、ゴルゴ13ことかつての自分
の子分に話を聞きに行く。彼は西部劇のファンなので牛を
使った犯行だと聞いてピンとくるものがあったのだった。
しかしゴルゴは人殺しはしないのが信条ではないのかと尋ねると
今回の件は半沢組からの依頼なので断れなかったとの事だった。

真弓は翌日半沢組を訪れ6代目組長のヨウ子から話を聞きに行く。

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■ヤクザ絡みの案件

淳一自身が狙われるべき流れと、今回突如出てきた親子が狙わ
れる案件が同時に描かれたことで、やや取り留めのない話にな
った。そもそもあれだけ真弓の家が銃撃を受けているのに、
誰一人として刑事が動きを見せていない。

■ヤクザ界にダークキャットの存在は筒抜け?

淳一を見ただけですぐにヤクザの組長はダークキャットだと
語っていた。正体がバレているのであればツボを盗んで
逃走してもあんまり意味が無い様な気がするし、淳一として
も気が休まる所がないのではないか。

■態度を変える組長

この組長、恋人が何者かに襲われているのをこれまで知らなかった
のだろうか? 冒頭では部下たちの手前組長としての強さを見せ、
恋人の前では優しい態度を示したかったのかもしれないけど、
あまりに違和感があって不自然極まりない流れだった。


■緊張感のない捜査

真弓が単身で半沢組に乗り込むシーンなどを見ていると、捜査
に於ける緊張感がまるで無い。
まぁ子供向けには良いのかもしれないけど、子供向けにしては
やけに情事的シーンが背後に存在している。

■アホなキャラクターが多い

今回のゴルゴにしても、なんというか現実離れした様な漫画
っぽいキャラクターだった。
「シティハンター」でいう所の海坊主みたいなものなのか。
組長の祖父もまた事情を飲み込めているのかどうか怪しいもの
がある。

■ヤクザがみんなでリカちゃんの誕生日祝い

あれだけ銃をぶっ放していた人たちが突然子供の誕生日の前では
態度を急変させてしまう。子供も継母がヤクザの組長だと分かって
いるのだろうか?

今野真弓 …… 田中好子 (警視庁分室・特捜課)
今野淳一 …… 佐藤浩市 (怪盗ダークキャット)
大石蔵雄 …… 佐藤B作 (特捜課・課長)
外骨堂風鈴 …… 岡本麗 (38歳、外骨堂鍼灸院)
時国平成 …… 織本順吉 (特捜課・特捜本部長)
道田行雄 …… 緒形幹太 (特捜課・アッシー)
小野実 …… 冨家規政 (特捜課・デューダ刑事)
村上次郎 …… 飯島正和 (特捜課・フロッピー刑事)
ヒロミ …… 小林美江 (婦警)

中嶋ゆたか、シロー、長江英和、香取夏実、団巌
猿田修二、梅津栄

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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