泥棒に手を出すな! (1990年10月17日-12月26日・木曜20時枠・テレビ東京) 原作：赤川次郎「美人刑事と泥棒亭主」より 脚本：大久保昌一良(4)(8)(9)、土屋斗紀雄、寺田敏雄(3) 椋露地桂子(5)、桜井正明(7)(10) 演出：中津川勲、日名子雅彦(3)(4)(7)(8)、生島信(5)(9)(10) 主題歌：Darlin'「ハートブレイクのままじゃいられない」 http://www.bs11.jp/drama/1817/

第10話 中国女優を護衛せよ！20年前に秘められた恋
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中国のかつてのアイドル・ナンシーチャンが今西に招待され
来日する。アッシーと真弓は二人を護衛する中で、チャンに
対してナイフを持って襲いかかる男・田辺一郎の姿が有った。
ナイフを振り下ろす瞬間に真弓は銃で成敗するが、田辺はあと
一歩の所で逃がしてしまう。アッシーはその時からチャンの
密着護衛をすることになる。

深夜、彼女の豪邸の警備を行うアッシーと真弓。
アッシーは庭に何か居ると感じ目を凝らしていると、何とダー
クキャットの姿が有った。真弓も目視するが、意図的にアッシー
を妨害してダークキャットを逃す。

真弓は帰宅すると淳一に対して、一体何故西洋館に来たのか?と
尋ねる。思い出を盗みに行ったという淳一。真弓はあの美人と
何か有ったのか?と尋ねると、銃を手にして問い詰めようとする。

翌朝朝食を取る中で新聞でもナンシーの事が取り上げられていた。
真弓は一体何を狙っているのか尋ねるも、淳一はなかなか話そ
うとしない。彼女は古いタイプの女性で20年前のスターであり、
今は芸能界から引退しているのだという。日本の映画人に会うの
を楽しみに来日したと書かれていた。

真弓の元にアッシーがやってくる。中国人風の格好をしていた
彼は真弓と共に護衛兼歓迎パーティーに出席する事になっていた
のである。

そんな中、チャンが車で走行中に突然先日のナイフの強盗犯
田辺一郎がやってきて、アイツと一緒に死んでやるとして車で
突っ込んでくる。そして車から降りるとナイフでチャンを刺殺
しようとするが、真弓は銃を構える。しかしそれよりも先に
何者かが田辺の事を銃殺したのである。

警視庁分室では田辺の死に大慌て。大石も時国も左遷は免れ
ないとして、デューダ・小野に転職の話をするが、デューダ
本人は一生刑事としてやっていくことを決めたのだという。
デューダは英語、フランス語、中国語を話すことが出来る事を
告げる。真弓は自分は銃で田辺の手を狙ったので胸に当たるは
ずはないと否定するが・・
そんな中、村上刑事から検視の報告が来た事を告げられ、殺害
に使われたのは45口径のライフル銃で、真弓が使うブローニング
とは違う事が分かる。しかし男は何故チャンの事を殺そうとした
のか?
香港マフィアがチャンを狙っているとの噂もあり、雇われたマ
フィアなのかが疑われる。

真弓は帰宅すると淳一に対して愚痴る。
上司達は私が容疑者・田辺を撃ったと疑ったり、トンチンカンな
推理をしていると。

翌日真弓に会いたいとして男がやってくる。男は今西という男性
でチャンを中国から呼び寄せた後援者だった。
今西に対して襲った人物に心当たりは無いか?と尋ねるが無いと
の事。何故警察に警備を依頼したのか?と問うと、先日見知らぬ
男からチャンに逢いたいとの電話が有ったのだという。しかし
逢いたいという事と殺すという事は意味が違うのではないかと
疑問に感じる。そんな中、今西はチャン本人が真弓にあって
お礼を言いたいと言っている事を告げる。
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■中国人アイドルの実体

まるで李香蘭の様な人物の登場。李香蘭も日本の山口淑子さん
が中国名で活躍した人物だったよね。チャンはガンだという疑い
が有る事を知り、日本に帰国しようと決意した様子。

■ガンだと言うが・・・

実際にはガンでは無かったというトンデモなオチ。
田辺一郎は彼女がガンだと知って心中しようと考えていたみたい
だけど、完全に無駄死にって事なのか?
それよりも心中するにしても、あれだと強盗犯にしか見えない。

■一本の幻のフィルムを狙うものたち

設定がぶっ飛んでいるな。
ファイルを狙っているダークキャットも、彼自身にはそれを
盗んでも価値があるものなのか分からないものがあるし、
香港亜細亜交易公司の男は、実は裏社会に入る前までは
撮影監督だったというもので、この映画を撮影したのだという。
因みに映画のタイトルは"面影"らしい。

■チャンの娘

チャンはアイドル全盛期にみち子という女の子を出産していた
事が分かる。そして相手は田辺一郎という脇役の俳優。
子供ではなく仕事を選んだ女優のありがちな物語にも思えるけ
ど、こうも簡単に子供が見つかるというのも不自然だけど、
父親とも一緒に過ごしていないというし、あんまり人生が
上手くいっていなかったのかな。

■母と子の物語

お母さんと言われて、真弓としては赤ちゃんが欲しくなったよ
うだ。今回も相変わらず、銃口を淳一に向ける姿が有ったけど
意外とそういうシーンも悪くないかなと思い始めた所でもう
ドラマも終わろうとしている。