古畑任三郎
(第1シーズン 1994年4月期)

脚本/三谷幸喜
演出/星護


第3話 笑える死体


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笹山精神科クリニックの院長・笹山アリは本日30回目の誕生日
を迎える。帰宅すると一人の男性・田代慎吾がそれを祝って
くれるのだが、田代には歴とした相手がおり、アリはその関係
が耐えられず、憎まれ口を叩く。
田代はフランス料理のシェフということも有って、アリの為に
ケーキや料理を用意するが、それを用意する間にアリはベラン
ダに出て外を眺める。"ストッキングを被った泥棒が居る"
その告げて田代にちょっと様子を見て来て欲しいと頼む。
彼が外に出る間に、彼女はストッキングをベランダに干して
おき、入り口のドアの鍵を閉め、シャワーの水を流して、
金属バットを持って息を潜める。やがて戻ってくる田代は、
入り口のドアに鍵が掛かっていることが分かると、ベランダ
側に回って中へと入ろうとする。ストッキングが干して有る
のを見つけると彼は驚かせようとしてそれを被り中へと入る。
すると彼女は容赦なく金属バットを振り回した。
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知らない人が家に上がっていた為に、あくまで正当防衛によっ
てバッドで殴り倒したという笹山アリ。被害者とは本当に知ら
ない間柄だったのか。

女性の部屋に何故勤続バッドが?という疑問はさておき、
一応料理を作らない女性もオーブン付きのレンジくらいは家に
有るのね。

ドラマは計画的犯行ではあるが、意外と甘さが目立つ容疑者の
アリの行動。
ベランダの靴だったり、三角コーナーのタバコだったり、
オーブンの中のチキンは如何にも慌てたために見逃してしまった
事だろう。

消極的で礼儀正しい人が強盗になど入るか?というのが古畑が
最初に疑問に思った事。礼儀は正しいのかも知れないが、
愛人を作るなど道徳的には問題の有りそうな男性だ。

クリニックの女性も患者の精神分析に長けてはいるが、自らの
心の寂しさには上手く対処できなかったという所なのだろうか。

古畑が強引に部屋に上がり込んで食事を作っていたが、普通
断るよね。断らせない雰囲気を持つ人こそ古畑と言ったところ
か。

そういえば古畑の高級自転車・セリーヌが登場した。

古畑任三郎 …… 田村正和
今泉慎太郎 …… 西村雅彦

笹山アリ …… 古手川祐子 (精神科医)
田代慎吾 …… 羽場裕一 (アリの患者/フレンチコック)
向島巡査 …… 小林隆

花王おさむ、長棟嘉道

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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