古畑任三郎 (第3シーズン) 脚本／三谷幸喜 http://www.fujitv.co.jp/jp/b_hp/furuhata/

第2話 その男、多忙につき（忙しすぎる殺人者）

不倫騒動で忙しい都議会議員・岩田大介が殺害される。
殺害したのはメディア・プランナーの由良一夫。由良の新事業
に対して、企画の段階で疑問の声が上がり融資を縮小すると
言った岩田大介を殺害したのである。
現場検証の結果自殺の線も考えられる中で、古畑は灰皿に
残る紙を燃やした灰の跡を眺める。

今回の古畑任三郎の言葉。
"人を殺すときくらい殺人に集中を"。

アリバイ作りの為に、秘書と携帯電話で通話中に殺害する事件。

現場検証の結果、自殺の線はすぐに覆される。
現場に残る指紋。正確には手袋をしているために指紋自体は
検出できない訳だが、手袋の上から触れた跡だけは残っている。
しかも右手の跡ばかりが残るために、犯人は左手が使えない
状況で殺害したことが判明する。

犯人にとって何が落ち度になるのか。
このドラマの最大の興味でもある。

私は殺害した後、自室に戻ろうとした際に、廊下にホテルの
従業員が居たために、計画通りには進まない殺害計画だった
というオチなのかと思ったが、犯人の落ち度は、犯行当時の
状況を話しすぎた事にあった。

窓から見えたOLの話しが命取りになってしまう。

まさかホテル10周年のイベントが開催されているとは思わない
だろう。

犯人は短気な男。被害者は逆に悠長な人。
その違いを上手く見極めるところがなかなか良くできていた
と思う。

古畑任三郎 - 田村正和
今泉慎太郎 - 西村雅彦
西園寺守 - 石井正則

guest
由良一夫 - 真田広之 (メディアプランナー)
岩田大介 - 佐渡稔 (都議会議員)
品田女史 - 磯野貴理子 (秘書)
石丸 - 小松正
小津 - 岡崎宏

松永守、浅沼晋平、小森創介、石井英明、本田清澄
川村千里、石原龍二、朝倉良史、高橋健人、北原敏哉
篠田薫

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)